偽りのフレイヤ
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偽りのフレイヤ
ジャンル
ファンタジー[1]
漫画
作者石原ケイコ
出版社白泉社
掲載誌LaLaDX
レーベル花とゆめコミックス
発表号2017年9月号 -
発表期間2017年8月10日[2] -
巻数既刊11巻(2024年2月5日現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『偽りのフレイヤ』(いつわりのフレイヤ)は、石原ケイコによる日本漫画作品。『LaLaDX』(白泉社)にて、2017年9月号から連載されている[2]。テュール王国の王子に似ている少女・フレイヤが、王子の身代わりとして過ごしていく様を描いた物語[1]。2024年1月時点で、紙と電子書籍を合わせた累計部数が90万部を突破している[3]
沿革

2017年6月9日発売の『LaLaDX』7月号にて、本作の連載が開始されると告知が行われる[4]。同年8月10日発売の同誌9月号より連載を開始[2]

本作の「壮大な世界観と予測不可能な展開・美しい描写」により、連載当初から書店員の支持を獲得し、SNSで読者から反響を得ている[5]。2018年4月5日に発売された単行本第1巻は、重版となった[1][5]。第2巻の発売を記念し、「SNS上の読者の反響を掲載」したポスターと、公式サイトにてスペシャルムービーを公開[5]
登場人物
フレイヤ
本作の主人公の少女
[2]
エドヴァルド
テュール王国の王子[1]。フレイヤと瓜二つな外見をしている[6]
アレクシス
フレイヤの幼なじみ[7]
ユリウス
白騎士[7]
アーロン
黒騎士[8]。フレイヤの初恋の相手で、幼なじみ[9]
作風・評価

ライターの嵯峨景子によると、本作は「男装・身代わり」をキーポイントとした「『少女の成長と恋愛』を描く大河ファンタジー」である[7]。これは田村由美の『BASARA』や須賀しのぶの『流血女神伝』など、女性向け作品で人気の設定であるが、「ヒロインの鮮烈な生き様がもたらすカタルシス」や男装の「固定的なジェンダー規範を撹乱する心地よさ」が読者の心を惹きつけている[7]。本作は「血生臭く、酷薄なストーリー」が「美麗な作画」により描かれるテイストとなっている[7]。物語がシビアに導入され、ハードな展開となりつつも、「フレイヤをめぐる逆ハーレム」のような少女漫画らしい恋愛要素も描かれている[7]

ダ・ヴィンチWebによると、「手に汗を握るようなスリリングな展開」から原泰久の『キングダム』を思い浮かべる読者もいるような作品[9]。ドラマチックな展開で[6]、「恋愛、バトル、陰謀、駆け引き」といった「凝った設定や美麗な作画」が見どころとなっている[10]。ファンタジーな設定は王道であるが、話は「衝撃的な展開の連続」となっており、それに加え登場人物たちの心情が丁寧に描かれている[6]。絵柄に定評があるため、既刊の表紙のイラストに目を引かれ、単行本を集めるようになった読者もいるという[11]

立花ももによると、「容赦ないどんでん返しの連続が仕込まれている」作品である『銀河英雄伝説』や『ゲーム・オブ・スローンズ』だが、本作もそれらと同じで、ファンタジーが好きなら「読まないと損をする」ような作品[8]。「想定外の裏切りの連続」が上手な構成で描かれている[8]。「フレイヤが最終的に誰を愛するのか、まったく読めない」点も、本作の魅力である[8]。「1コマ1コマの密度が濃すぎて、智謀策略の気配が強すぎて、誰が味方で誰が敵か、読み手を疑心暗鬼にさせる」よう描かれており、構成も上手であると評している[12]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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