個体
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 生命の階層
生態系ecosystem
生物群集community
個体群population
個体individual
器官organ
組織tissue
細胞cell
細胞小器官organelle
分子molecule
その他
群体colony
定数群体coenobium

個体(こたい、: individual)とは、生物として生存できる機能と構造を備えた生物体である。個体と群体 群体ボヤ Symplegma rubraの例 ホヤはヒトと同じ脊索動物門に属する動物である。入水口を一つずつ備える各個体は心臓と血管系をもつ。しかしながら、血管系は互いに接続されており、協調して動作する。
個体とは

個体は、ひとまとまりの生物体で、その中にその生物の生存を支える基本的構造が備わり、統一体としてふるまうものを指す。

ただし、例外は多い。生物が個体として認められることを個体性(英:individuality)というが、植物菌類では個体性が認め難い場合がある。動物では比較的に個体性は明白であるが、群体を形成する場合などには、難しい場合が出てくる。
その内容

生命の単位は細胞であると言われる。つまり、代謝遺伝現象などの生命現象をあらわす最小の単位は細胞だというのである。

それと同様に、個体は生物の単位とも言える。我々が自然界で見かける具体的な生物は、個体としてその姿を現す。生物個体は、それぞれ独立にその生命を維持する。外部との物質のやり取りすなわち摂食、吸収、呼吸代謝排泄ないし排出を行い、外部からの刺激に対して主体的に反応し、それ自身で、あるいは他個体とのかかわりの中で子孫を作る、すなわち生殖を行う。

また、個体はその内部での活動が、個体全体としての活動を支えるべく、統一を取る仕組みや、内部環境を安定させるための、つまり恒常性を維持するための仕組みを備え、それによってまとまった一個体としての活動を行う。

生物個体は、その種に特徴的な形態と構造、生化学的および遺伝的な特性を持つ。その生物の生存と繁殖に最低必要な一連の器官を備え、あるいはそれを形成する能力を持つ。また、そのごとに決まった形で生まれ、決まった形で発生の過程を経て、決まった形の成体となり、老化して死亡する。同じ種に属する生物個体において、これらの特徴には基本的に完全に一致するもの(例えば、動物の感覚器や手指の数など)と、ある程度のばらつきの範囲に分布するもの(体長や体重など)があり、後者に見られる個体ごとの差異は個体差と呼ばれる。生物の分類に際しては、新種記載の際には特定の個体をもってその種を代表させ、それに基づいて記載を行う。この対象となる個体のことをタイプ標本として保存し、分類群の基準とする。

ただし、どのような生物においても、個体が明確に定義できるかと言えば、大いに問題がある。身近なもので考えても、動物の個体は分かりやすいが、植物のそれは難しい。そのような観点から、個体を改めて定義しようとすれば、様々な困難な点が明らかになる。また、分類群によっても、そのあり方は大きく異なる。
形態学的観点から

生物個体は、それぞれに固有の形態と構造を持つ。すなわち、その体はそれぞれの部分で分化した細胞から構成され、それぞれの細胞は組織を形成し、それらは器官を構成し、それがまとまって個体を形作っている。

生物個体の構造は、その生物の生命を維持し、活動を可能にするに十分なものである。ただし、その成長の段階に応じて、活動しない部分や、未発達の部分があることも多い。それは生活史の各段階で、決まった発達を遂げ、あるいは生活環の各段階で決まった姿を取る。

体を構成する部分は単独のものもあれば複数あるものもある。その数は、動物では決まっていることが多いが、植物では決まっていない場合が多い。

ただし、同じ種であればすべての個体が同じな訳ではない。環境による、あるいは遺伝形質による個体変異があり、生物によっては差があり、相変異など、多形を表す現象もさまざまである。また、世代交代を行うものもある。いずれにせよ、各時期の生物個体は、それぞれの時期に応じて、生命活動に必要な特定の構造を持っている。

しかしながら、例外も多い。必要そうな器官が消失する例は、例えば群体性の生物で、個体間に分化が見られる場合などに見られる。また、数が決まっているはずの部分が重複する例は、たとえばいわゆるシャム双生児のような重複奇形の場合がある。
生理的な面から

基本的な生命活動、たとえば呼吸や、物質合成、エネルギー代謝遺伝情報の複製などは細胞ごとに行われている。個体としては、細胞ごとの活動を維持し、それを全体としてまとめる働きが必要となる。

具体的な内容としては、細胞間での栄養分や老廃物のやり取り、それらの摂取や排出の取りまとめがそのひとつである。これは、動物の場合には消化系排出系などの器官があるが、それらの間を橋渡しするのが循環系の役割である。植物の場合には維管束系がその役割を果たす。

もう一つは、体内の各部分の働きを調節し、外部や内部からの刺激に対して適切に反応するための、情報伝達の仕組みである。動物の場合、これは神経系内分泌系の二つによって実現されている。植物の場合、ホルモンがこの役割を果たしているが、詳細はいまだに十分に解明されていない。

動物、植物以外の生物においては、これらの仕組みは明快ではなく、特定の器官や組織などを見いだしがたい。菌類においては、細胞間に連絡があり、物質や核などが行き来することが示されている。変形菌の変形体においては、非常に速度の早い原形質流動が、往復運動を行うことが知られているが、これは変形体全体での物質の移動を可能にするためであるとも考えられる。

なお、動物では神経系が内分泌系をも支配する傾向がある。また、高等な動物ほど神経系の前方にまとまったが形成され、機能が集中する傾向がある。特に脊椎動物はその傾向が強い。このため、このような動物ではが個体全体を代表する立場を取る。脳死をもって人の死と見なすのもここに係わるものである。
生殖の観点から

生殖は新しい個体を形成することである。

生命現象のうちで、細胞単位では説明できないのが生殖である。単細胞生物では細胞の増加が個体の増加につながるが、多細胞生物では必ずしもそうでない。特定の細胞による、特定部分での細胞分裂と分化によってしか個体の増加は起こらないからである。そのような部分は生殖器官と呼ばれ、その細胞は生殖細胞と言われる。有性生殖においては、配偶子と呼ばれる特定の細胞が、言わば個体を代表して生殖に与かる。無性生殖の場合、体細胞の一部が、言わば個体発生を再現することで新たな個体を形成する。
遺伝学的観点から

一つの個体は、一つの生殖細胞から、体細胞分裂によって細胞数を増やして生まれたものであるから、一つの個体を形成するすべての細胞は、同一の遺伝情報を持つ。ただし、さまざまな例外がある。免疫に関する情報が書き戻される例、レトロウイルスの感染などはセントラルドグマの逆流である。また、体細胞分裂が不等に行われた場合や、DNA合成時のアクシデントなどによる、細胞レベルの突然変異も起こり得る。その場合、体組織の一部に異常を生じる場合や、ガン化する可能性も考えられる。生殖細胞に突然変異が生じた場合のみ、子孫にその形質が現れる。


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