個人協賛競走(こじんきょうさんきょうそう)とは、個人が協賛金を支払う競走(レース)のことである。個人が競走に好きな名前を付けられるなどの特典がある。競技場によっては冠協賛レースや、単に冠レースとも呼ばれている。
売上難が指摘され廃止や規模縮小が進められる公営競技の活性化を進める一環として、おもに一部の地方競馬場などで行われている競走の一種である。1999年に高崎競馬場(2004年廃止)が始めた「企業・団体協賛競走」[1]がその先駆けで、個人でも任意で団体を作ることにより協賛が可能であった。個人向けのプランを備えたのは2001年に上山競馬場(2003年廃止)で始めたのが最初であり、その後競馬以外の公営競技でも実施されるようになった。
個人協賛競走を行うにあたっては主催者にその旨を連絡・申し込みしたうえで、当該競走の優勝馬の騎手・調教師などに対する賞品を提供することなどが求められる。金額は主催者によって異なる。
特に個人が協賛する場合、「○○さん××さん結婚記念」「△△ちゃん誕生記念」といった各人の記念にタイトルを付けることが多い。公正を期すため出場選手の個人名や渾名を冠名にしたタイトル、著作権にかかわるためキャラクター名、ほかの競技場の競走名などのタイトルが認められていない競技場もある[注 1]。タイトルには「○○特別」とも付けられるが、競走種別としては特別競走であるとは限らない。 2019年現在、競馬ではばんえい十勝[2]、川崎競馬場[3]、金沢競馬場[4]、笠松競馬場[5]、名古屋競馬場[6]、園田競馬場[7]、高知競馬場[8]で実施しており、競馬以外の公営競技では宇都宮競輪場[9]、川崎競輪場[10]、豊橋競輪場[11]、広島競輪場[12]、久留米競輪場[13]、浜名湖競艇場[14]で実施している。 [ヘルプ]
目次
1 個人協賛競走を実施している競技場
2 脚注
2.1 注釈
2.2 出典
3 関連項目
4 外部リンク
個人協賛競走を実施している競技場
脚注
注釈^ ばんえい十勝、名古屋競馬場では著作権を持つ企業や団体および個人からの同意書等を送付しなければらない。なお川崎競馬場、金沢競馬場、笠松競馬場、園田競馬場では一切認められていない。
出典^ 「自分のためのレースができる!? - 高崎競馬の『企業・団体協賛競走』」『ハロン』、地方競馬全国協会、1999年7月、 30頁。
^ “ ⇒協賛レースについて” (日本語). 帯広市. 2017年11月19日閲覧。
^ “ ⇒協賛レースについて” (日本語). 神奈川県川崎競馬組合. 2018年6月26日閲覧。
^ “ ⇒平成31年度冠レース募集について” (日本語). 石川県競馬事業局. 2019年3月22日閲覧。
^ “ ⇒協賛レース募集のご案内” (日本語). 岐阜県地方競馬組合. 2013年7月6日閲覧。
^ “ ⇒ファンサービス「個人冠協賛レースオーナー募集」” (日本語). 愛知県競馬組合. 2013年5月15日閲覧。
^ “ ⇒「そのだけいば」個人・企業協賛レース募集” (日本語). 兵庫県競馬組合. 2015年4月1日閲覧。
^ “ ⇒協賛競走” (日本語). 高知県競馬組合. 2013年5月15日閲覧。
^ “ ⇒宇都宮市営競輪協賛レース募集のご案内”. 宇都宮市. 2018年5月10日閲覧。