中華民国（台湾）の政治家侯 友宜
市長として公開された公式写真（2018年）
生年月日 (1957-06-07) 1957年6月7日（66歳）
出生地 中華民国台湾省嘉義県朴子鎮
(現：朴子市)
出身校中央警官学校
所属政党 中国国民党
配偶者任美鈴
サイン
第2代 新北市長
当選回数2回
在任期間2018年12月25日 - 現職
新北市長（代行）
在任期間2015年10月20日 - 2016年1月18日
初代 新北市副市長
在任期間2010年12月25日 - 2018年3月6日[1]
市長朱立倫
第17代 中央警察大学校長
在任期間2008年6月21日 - 2010年12月24日
第13代 内政部警政署長
在任期間2006年6月20日 - 2008年6月20日
総統陳水扁
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侯 友宜
職業：官僚、政治家
各種表記
各種表記（本名）
繁体字：侯 友宜
簡体字：侯 友宜
?音：Hou y?uyi
ラテン字：Hou You-yi
注音符号：??? ??? ??
台湾語：Hau Iu-gi
和名表記：こう ゆうぎ
発音転記：ホウ ヨウイー
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侯 友宜（こう ゆうぎ、ホウ・ヨウイー、1957年〈民国46年〉6月7日[2] - ）は中華民国（台湾）嘉義県出身の警察官僚、政治家。新北市長。中国国民党所属。

内政部警政署長（日本の警察庁長官に相当）、中央警察大学校長（日本の警察大学校校長に相当）など警察官僚の要職を経て、新北市長朱立倫の元で副市長に転身、2018年末に朱の二選任期満了に伴い後継候補として市長選挙に出馬、当選[3]。

2024年中華民国総統選挙の国民党候補者である[4]。
家庭

友宜の父親は軍人で、国民政府に召集され国共内戦に参加した。退役後は豚肉販売で生業を立てていた[5]。

友宜は1957年6月7日に嘉義県朴子鎮（現：朴子市）にて四兄弟姉妹中三番目の子として出生。兄（次男）の侯明鋒は「南台湾の乳癌手術第一人者」として知られる乳腺外科医[6]、高雄医学大学付属医院の市立小港医院（中国語版）で院長を歴任している[7]。

夫人との間に一男三女をもうけたが[8]、1992年5月15日に桃園県平鎮市（現・桃園市平鎮区）で発生した観光バスの事故で長男を亡くしている（zh:健康幼稚園火燒車事件）[9]。

俳優・コメディアンの「納豆（林郁智（中国語版））は侯のいとこ[10]。
学歴

台湾省立嘉義高級中学卒業

中央警官学校

刑事警察学系正科45期卒業（1980年）

犯罪防治研究所博士（2004年）

幼年時は少年野球でプレーしていた。所属する朴子少棒隊で捕手を務め、「神捕」の異名があった[11]。

国立嘉義高級中学卒業後の進路として国防医学院、高雄師範学院（現・国立高雄師範大学の前身）、中央警官学校（中央警察大学の前身）を考えた。家族は杏林（医師）あるいは杏壇（教育界）を望み、友宜は探偵小説の読書中に作中で描写された登場人物の壁登り「壁虎功」[注釈 1]をする刑事に憧れたこと[12]、警官学校進学後は楽をしたいと考えていたことで学業のプレッシャーが少ない刑事警察系（系は学部学科に相当）を選んだ。卒業後、内政部警政署刑事警察局副局長任期内に中央警察大学の犯罪防治研究所に進学し[13]、2005年防犯博士課程を修了した[14]。
警察キャリア
刑事警察警政署長時代警政署長時代
台北市政府警察局（中国語版）

初の任務となった台北市警察で多くの黒社会構成員や凶悪犯罪者の摘発に携わる。一清専案（中国語版）と呼ばれた大規模摘発作戦の指揮執行で頭角を現した[15][16]

刑事警察大隊分隊長（1980年 - 1985年）[17][18][19]。

刑事警察大隊除暴組偵?員（1985年 - 1986年）

刑事警察大隊検肅?竊組組長（1986年 - 1988年）

1980年代で最も凶悪とされた殺人犯の取調を担当した[20]。同じく警察出身の政治家葉毓蘭（中国語版）によると、侯は被疑者の好物だった料理を持ち込んだり、被疑者の母が面会できるよう取り計らうなどで相手からの信用を得て、獄中から手作りの鍾馗を送られるほどだったという[21]。

中山分局刑事組組長（1988年 - 1990年）

民主活動家で自由時代雑誌社の鄭南榕を拘束時に焼身自殺を招いてしまったことに対し批判を受けた[22][23][24]。侯は「検察からの令状が出ている以上、下っ端の自分には命令には背けなかった。負傷しつつも火災現場から鄭南榕の女児を救出したが、鄭本人の自殺を防げなかったことは誠に遺憾だ。」と表明している[25][26]。

刑事警察大隊副大隊長（1990年 - 1992年）

新光集団（中国語版）を巻き込んだ巨額の詐欺事件に関わった[27][28][29]
内政部警政署刑事警察局（中国語版）


督導（監視員。1992年 - 1994年）

猟龍専案と呼ばれる作戦の陣頭指揮を執った。当時警察内部で作成されていた凶悪犯のブラックリスト「十大銃撃要犯（中国語版）」の人物で、警官を殺害するなど銃犯罪を繰り返した犯人と銃撃戦の末に爆発したアパートで犯人は焼死した。このときに使用した弾薬数は最多記録となった[30][31][32]。また1994年に中国大陸で発生した千島湖事件の調査に従事[33]

偵?隊隊長（1994年 - 1995年）

台北市政府警察局


刑事警察大隊大隊長（1995年 - 1998年）

1996年に宗教家宋七力（中国語版）を詐欺事件で摘発したが、のちに無罪判決が出された[34][35]。