作家六波羅一輝の推理シリーズ
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『作家六波羅一輝の推理シリーズ』(さっかろくはらかずきのすいりシリーズ)は、鯨統一郎による日本推理小説のシリーズ。
目次

1 概要

1.1 登場人物

1.2 シリーズ一覧

1.2.1 各巻あらすじ



2 テレビドラマ

2.1 キャスト

2.1.1 レギュラー

2.1.2 ゲスト


2.2 スタッフ

2.3 放送日程


3 脚注

4 外部リンク

概要

大ヒットしたデビュー作以降、作品が全く書けないリストラ寸前のミステリー作家、六波羅一輝と彼の担当編集者、北山みなみのコンビが取材先で巻き込まれた民俗学にまつわる事件を解決していく推理小説シリーズ。
登場人物
六波羅一輝(ろくはら かずき)
デビューしてから早3年。大ヒットしたデビュー作以降、作品が全く書けないリストラ寸前の売れないミステリー作家。出版社の担当が、1社、また1社と去り、引越し屋のアルバイトをしながら、姉に世話になっている。35歳という若さで亡くなった父親・六波羅清輝は多くの業績を残した民俗学者である。大人しい性格だが、正義感は強く、いつも旅先で巻き込まれる事件を解決しようとする気持ちが強い。パソコンの前で事件の整理をしている時、意識が飛ぶことがある。(本人はその状態を「自動筆記」とよんでいる。)自動筆記状態の彼はとてつもない推理力を発揮するが、その間の記憶がないためパソコンに打ち込まれた単語の解析をする必要がある。ちなみにデビュー作はこの自動筆記状態で執筆した。ある時、みなみと混浴の露天風呂で鉢合わせてしまうというハプニングがあり、その際みなみの裸体を見てしまったことによって女性の裸体恐怖症になってしまう。
北山みなみ(きたやま みなみ)
六波羅の担当編集者で相棒。蜃気堂出版社所属。大学時代に六波羅のデビュー作に出会い、ミステリー同好会を立ち上げてしまうほどに心酔する。六波羅の新刊を待ちわびていたが中々出版されないので、自ら出版社に入社。上司の命令を無視して無理やり六波羅の担当になる。六波羅の才能を信じている。六波羅のことを意識しており、彼が他の女性と親しげにしているとヤキモチを焼いている。怖いもの知らずで上司相手にも啖呵が切れる。方向音痴。
シリーズ一覧
白骨の語り部(2009年10月25日、
中公文庫ISBN 978-4-12-205214-7

ニライカナイの語り部(2010年1月25日、中公文庫、ISBN 978-4-12-205265-9

京都・陰陽師の殺人(2010年9月25日、中公文庫、ISBN 978-4-12-205370-0

小樽・カムイの鎮魂歌(2010年12月20日、中公文庫、ISBN 978-4-12-205411-0

湯布院・産土神の殺人(2011年11月25日、中公文庫、ISBN 978-4-12-205562-9

秩父夜祭・狼の殺意(2013年6月25日、中公文庫、ISBN 978-4-12-205810-1

各巻あらすじ
白骨の語り部
大ヒットしたデビュー作以降、小説が書けないでいたリストラ寸前の作家、六波羅一輝は、
柳田國男の『遠野物語』で有名な、岩手県遠野に伝わる民話に新作推理小説の着想を得る。新米女性編集者の北村みなみとともに取材に向かった。しかし、遠野で待ち受けていたのは、女性の白骨死体だった。警察の捜査により白骨死体の身元が特定された。それは近くの屋敷に住む、謎めいた昆家の四姉妹の次女・有希子。だが、彼女が失踪したのは数日前で、白骨は死後一年は経過していた。
ニライカナイの語り部
「“ニライカナイ”は海の彼方にあるという楽園か、それとも…?」という伝説に心惹かれた一輝は沖縄に発つ。取材を始めた矢先、東京で女性の変死死体が見つかる。その背後には、テーマパーク建設をめぐる対立と、住処を荒らされると復讐するというキジムナーの伝承があった。
京都・陰陽師の殺人
ある日、「わたくしの婚約者が、一条戻橋で鬼に殺されたのです。」という内容の手紙が一輝の元に届く。殺人現場からは人形の紙片が発見され、犯行声明を出した美貌の「陰陽師」は、殺害方法を「呪い」だと主張するが......。
小樽・カムイの鎮魂歌
小樽運河に美女の他殺体浮かぶ。彼女は一年前に自殺した親友の遺言に従い「アイヌの秘宝」を探していた。義経とアイヌの少女の悲恋物語が眠る岬に遺された言葉は「アイヌの秘宝を探して」。学者は秘宝の存在を否定するが、東京からの自称冒険家もやって来て......。
秩父夜祭・狼の殺意
一輝達は狼信仰に纏わる新興宗教団体を取材する事になった。そんな中、奥秩父山中で喉に狼らしき咬痕がある女性の刺殺死体が発見される。被害者は一輝に同行していたカメラマンだった。やがて第2の殺人が発生する。
テレビドラマ

ミステリー作家六波羅一輝の推理
ジャンル
テレビドラマ
原作鯨統一郎
脚本田子明弘
監督元村次宏
出演者上川隆也
横山めぐみ
オープニング歴代オープニングを参照
エンディング歴代エンディングテーマを参照
製作
プロデューサー内片輝(朝日放送)
郷田美雄(朝日放送)
皆元洋之助(トレンド)
上川栄(トレンド)
制作朝日放送

放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域 日本
放送期間2010年12月4日 - 2013年9月14日
放送時間放送時間の変遷を参照
回数3
土曜ワイド劇場
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『ミステリー作家六波羅一輝の推理』は、2010年から2013年までテレビ朝日系「土曜ワイド劇場」で放送されたシリーズ。製作は朝日放送東通企画。全3回。主演は上川隆也

原作では、六波羅とみなみの年齢設定は20代だが、ドラマ版では40代に変更されている。また、六波羅の自動筆記や女性の裸体恐怖症の描写もなくなり、姉も出てこない。小説ではみなみは事件を追うことに積極的だが、ドラマでは消極的である。
キャスト
レギュラー
六波羅一輝
演 -
上川隆也売れない・書けないことで崖っぷちのミステリー作家。トリックオタクで、デビュー作以外はトリックばかりで物語としての薄さを酷評されている。デビュー作は素晴らしい作品らしいが、父親のノートを参考にして書いたとみなみに告白している。危機感があまりなく、取材旅行中に事件に巻き込まれては、執筆活動を放り出して首を突っ込んでいる。持ち前の好奇心と推理力で事件解決に貢献するが、その経験を何ら執筆活動に生かすことはできていない。
北山みなみ
演 - 横山めぐみ六波羅を担当する編集者。社内で六波羅とまとめて崖っぷちコンビと呼ばれている。常に危機感を持っており、取材旅行で六波羅を焚き付けようとする。事件を追うより執筆してもらいたいと思っている。打てど響かない六波羅にうんざりしつつも、六波羅に懇願されるとダメとは言えず結局事件を追うことを許してしまう。
ゲスト
第1作「白骨の語り部 遠野オシラサマ伝説殺人!! 死体が一夜で白骨に!? トリック作家が挑む美人四姉妹の謎」(2010年)


昆市子(長女) -
蒲生麻由[1]

昆有希子(次女・1年前死亡) - 宮本真希

武藤咲子 - 宮本真希(二役)(幼少期:磯野光沙

昆千明(三女) - 大塚ちひろ

昆はるひ(四女) - 阪田瑞穂

篠山雅弘(岩手県警 刑事) - 羽場裕一

高坂順子(昆家使用人) - 辻沢響江

勝部紀彦(有希子の婚約者) - 冨家規政

大木戸剛(遠野警察署 刑事) - 稲健二

タクシードライバー - 俵木藤汰[2]

山端タツ(有希子・咲子をとりあげた産婆) - 森康子[3]


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