この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。（このテンプレートの使い方）
出典検索?: "佐田岬半島" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL（2011年9月）
佐田岬半島の地形図

佐田岬半島（さだみさきはんとう）は、四国の最も西に位置する半島であり、愛媛県西宇和郡伊方町に属している。三崎半島と呼ばれることもある。八幡浜港付近から西南西へ、中央構造線（メディアンライン）に沿って、長さ約40キロメートルにわたって直線的に突き出しており、北の瀬戸内海（伊予灘）と南の宇和海とを隔てている。日本列島で最も@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}細長い[要追加記述]半島としても知られる[1]。先端には佐田岬があり、瀬戸内海国立公園に指定され、半島腹部は佐田岬半島宇和海県立自然公園に指定されている。国道197号の佐田岬メロディーラインは、山桜の名所として知られる。
地形・交通海から見た佐田岬半島佐田岬から豊予海峡を望む。高島と、その右奥に佐賀関半島が見えるメロディーライン佐田岬燈台近くの四国最西端の碑

佐田岬半島は日本列島における最大の断層である中央構造線の南縁に当たる。付近の海岸はリアス式海岸であり、良港に恵まれ漁業が盛んである。しかし、港の背後には急峻な山地が迫っており、平地はほとんどなく、道路の整備は遅れた。突端部の旧・三崎町までバスが通じたのは1960年代であり、それまで交通は港づたいに結ぶ船舶に頼らざるを得ない「陸の孤島」であった。このような事情から、特に佐田岬半島の北側は季節風の影響を受けがちであるため、航路も発達せず、集落は半島の南側に多い。

半島を縦貫する国道197号は、かつては山腹に沿って眼下に宇和海を臨む形で走っていたため、曲がりくねり、自動車同士のすれ違いもままならない悪路であり、197をもじって、別名「イクナ」酷道（こくどう）とすら呼ばれていた[2]。しかしながら、半島の尾根を縦走する頂上線（愛称:メロディーライン）が完成し、今日では八幡浜市から三崎港まで1時間もかからなくなった。途中道の駅伊方きらら館と道の駅瀬戸農業公園がある。

松山市への伊予鉄バスの特急バスが三崎港から出ている。

佐田岬から九州北東部の佐賀関半島へは16キロメートルの距離しかなく、三崎港からは大分県佐賀関港との間に国道九四フェリー（国道197号の海上区間）が就航している。また、かねてから愛媛県と大分県を結ぶ道路として豊予海峡大橋（仮称）の建設構想があった他に、四国新幹線の有力ルートとも目されていたが、いずれも具体化に向けた動きは無い。

佐田岬の先端には佐田岬灯台が設置されており、周辺には遊歩道やキャンプ場が整備されている。また、かつての大日本帝国陸軍の施設の芸予要塞の佐田岬砲台があり、遺構が残されている。
地質

佐田岬半島には、付近に中央構造線が走っている上に、土質の脆い地滑り地帯が存在する。

銅の鉱脈が存在しており、江戸時代から銅山があった。その後、藩による管理から解放され、民間でも鉱山開発が可能になった明治時代前半には、八幡浜市保内町の付近では、柳谷（りゅうこく）銅山などの鉱山開発が盛んに行なわれ、一時は精錬所も設置されていた。精錬所は八幡浜港沖合いの無人島にも設置されていた。鉱害の発生もあり短期間で終わったが、今日ではそれらの産業遺跡が各地に遺されている。
産業道の駅伊方きらら館の屋上から伊方原発が見える。
農林水産業

佐田岬半島は宇和海と瀬戸内海に面しており、岬アジ・岬サバやイセエビ、サザエ、テングサ、チリメン加工等で知られる水産業が盛んである。