佐武と市捕物控
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佐武と市捕物控
ジャンル時代劇、ミステリー(捕物)
漫画
作者石森章太郎(
石ノ森章太郎
出版社小学館

その他の出版社
朝日ソノラマ秋田書店大都社メディアファクトリー笠倉出版社筑摩書房講談社など

掲載誌週刊少年サンデー(不定期掲載)
ビッグコミック
ほか
発表期間1966年 - 1967年(少年サンデー)
1968年 - 1972年(ビッグコミック連載)
以後も不定期で各誌に読み切りを発表
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『佐武と市捕物控』(さぶといちとりものひかえ)は、石森章太郎(石ノ森章太郎)による日本漫画、また同作を原作としたテレビアニメテレビドラマ小説
概要

文政江戸を舞台に、下っ引きの佐武と、按摩を営む盲目の市が、コンビを組んで殺人事件の解決に挑む、ミステリーの連作短編集時代劇もの、ミステリーものに分類される。本来は岡引の配下の下っ引きを主人公にしたことが特徴である。

1966年に『週刊少年サンデー』で連載を開始した。1968年に『月刊ビッグコミック』に連載の場所を移す。キャラクターデザインは、しばらくの間は漫画的なデフォルメがされた『サンデー』版のものを踏襲していたが、後にリアルなデザインに変更された。同年、毎日放送をキー局としてテレビアニメ化され、その後テレビドラマ化、小説化もなされた。

第13回(昭和42年度、1967年小学館漫画賞受賞。
ストーリー

若い下っ引きの佐武と、居合斬りの達人の市が江戸の治安を守るために戦う。
登場人物
佐武
声 -
富山敬(第33話まで)→井上真樹夫(第34話から)下っ引。縄を繋ぎ、先端を尖らせた十手を投げつけて悪人を捕らえる捕縄術の名手。本来同心に正式に雇われている者以外に十手は与えられないため、これは自分で勝手に作ったもの(懐から覗かせて「話を聞きたい」と使うが、逆に「こいつ、御用の筋だ」と危機に曝される事もある)。後に佐平次の蹟を受け、正式に十手持ちとなる(アニメ最終話)。元々は甲斐の寒村の出身で、貧苦にあえぐ村を飛び出して江戸に出てきたところを佐平次に拾われる。義理人情と正義感に篤い男前で、みどりとは相思相愛だが、若さゆえに未熟な面もある。

声 - 大宮悌二盲目の按摩師で居合抜きの達人。佐武の親友で度々捕物に手を貸す。座頭市と同じく仕込み杖を使う。白目で眉毛がなく頭髪もない(本人の言では剃っているという)。詳しい年齢は不明だが佐武よりも年上で、中年相応に飄々とした物腰だが、佐武の危機にはいかなる困難にも屈せず助けに行く熱い心を秘めている。子供の頃に馬に顔面を蹴られたことによる視神経切断で失明し、その不安から剣を学んだという。後にその馬に乗っていた侍と再会し、決闘で斬っている(市本人はその時の侍であったことを知らない)(第20話)。視力回復手術を受けた事もあるが、術後に包帯の為に居合の勘が狂ってしまい、佐武の窮地を救うために視力が戻らないのを覚悟で包帯を外してしまった。
みどり
声 - 武藤礼子佐平次の娘。佐武に想いを寄せていて、佐平次も二人の仲を認めている。物語終盤では正式に夫婦となり男の子を儲ける。
佐平次
声 - 北村弘一岡っ引。佐武の親分。痛風の持病があり床に伏せっている場合が多いため、捕物は佐武が主に行っている。物語終盤で若い二人に後を託して息を引き取る。
佐太郎
佐武とみどりの一人息子。
田辺安之進
声 - 小林修同心。佐武と佐平次の上司。
三太
声 - 松島みのり市と同じ長屋に住む少年。佐武の一の子分を自称している。
むささび銀平
巾着切り(スリ師)。その後再登場して佐武の下っ引となる。毎回女に惚れてはそのために事件に巻き込まれる。最後には女性を守るため侍二人を殺害してしまい、佐武にあわせる顔がないと自刃して果てる。
捨松
元巾着切りで佐武の下っ引。銀平の弟分。よく肥えているため豚松と呼ばれる。こども好きで、捜査中に遊び方やおもちゃの作り方を教えている。ただし赤ん坊の扱いはいささか手荒い。銀平が斃れたあと出番がなくなる。
為公
佐武の下っ引。「大変(てぇへん)だ大変(てぇへん)だ!」と大声で駆け込んでくるため、「大変(てぇへん)の為」と呼ばれる。
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この節の加筆が望まれています。

朝日ソノラマ秋田書店、講談社、大都社メディアファクトリー、小学館(ゴールデンコミックス、小学館文庫)、笠倉漫画文庫、ちくま文庫と発表の場は多岐にわたり、小説と漫画の中間作品である「死ゃらく生」といった異色作をも含むと、紙書籍版による完全な形での全集は確認出来ていない。


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