佐世保線
佐世保線を走行する特急「みどり」
(2023年1月 北方駅 - 大町駅間)
基本情報
国 日本
所在地佐賀県、長崎県
種類普通鉄道(在来線・幹線)
起点江北駅
終点佐世保駅
駅数14駅
電報略号サホセ[1]
開業1895年5月5日
所有者九州旅客鉄道(JR九州)
運営者九州旅客鉄道(JR九州)
使用車両使用車両を参照
路線諸元
路線距離48.8 km
軌間1,067 mm
線路数複線(大町駅 - 高橋駅間[2])
単線(上記以外)
電化方式交流20,000 V・60Hz,
架空電車線方式
閉塞方式単線自動閉塞式
最高速度130 km/h
路線図
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佐世保線(させぼせん)は、佐賀県杵島郡江北町の江北駅から長崎県佐世保市の佐世保駅に至る九州旅客鉄道(JR九州)の鉄道路線(幹線)である。 江北駅で長崎本線から分岐し、長崎県北部の佐世保駅まで伸びる路線。佐世保市と佐賀市や福岡市を結ぶルートの一部となっており、山陽新幹線・九州新幹線に接続する福岡市の鹿児島本線博多駅から、佐世保駅や大村線ハウステンボス駅へ直通する特急列車が走っている。2022年9月23日からは西九州新幹線に接続する特急「リレーかもめ」が江北駅 - 武雄温泉駅間で運転されるようになり、長崎市と佐賀市や福岡市を結ぶルートの一部にもなっている。 ほとんどの区間で国道34号・国道35号と並走している。佐賀平野や早岐駅周辺は軟弱地盤地帯で、この区間は路盤が非常に悪いため単線用の架線柱の多くが、両側支持の門型の物になっている。 佐世保線内各駅のプラットホーム有効長は最大で21メートル車9両(機関車含む)に対応している。また、江北方面と佐世保方面とを行き来する列車は、構内配線の都合上早岐駅で進行方向が逆転(スイッチバック)する。特急列車が毎時1本程度運行されており、同一方向への続行運転も可能であるが、早岐駅を除いて線内の駅で先行列車を追い抜くことはほとんどない。 2022年9月23日以降は長崎本線の長崎県内区間が電化廃止となったため、同県内では大村線早岐駅 - ハウステンボス駅間と共に数少ない電化路線となっている。また、従来は全線単線であったが、同日の改正で特急「リレーかもめ」が運転されるようになり特急列車の運行本数が増えたため、途中の大町駅 - 高橋駅間が改正に先んじて複線化されている。 江北駅付近(起点から1.5 km地点まで)はJR九州本社鉄道事業本部直轄、大町駅 - 佐世保駅間が同社長崎支社の管轄である。 2016年(平成28年)12月22日より、スマートフォンアプリ「JR九州アプリ」内の列車位置情報システム「どれどれ」が運用開始され、佐世保線内の列車位置情報がリアルタイムで配信されている[4]。 停車場・施設・接続路線
概要
路線データ
管轄・路線距離(営業キロ):
九州旅客鉄道(第一種鉄道事業者):
江北駅 - 佐世保駅間 48.8 km
軌間:1,067 mm
駅数:14(起終点駅含む)
佐世保線所属駅に限定した場合、起点の江北駅(長崎本線所属[3])が除外され、13駅となる。
複線区間:大町駅 - 高橋駅間[2]
電化区間:全線(交流20,000 V・60 Hz)
閉塞方式:単線自動閉塞式
運転指令所:博多総合指令センター
最高速度:
130 km/h(江北駅 - 武雄温泉駅間)
95 km/h(武雄温泉駅 - 佐世保駅間)
運行形態
凡例
5.1大町駅
六角川支流
7.4北方駅
11.4高橋駅
13.7武雄温泉駅 左:武雄駅
18.3永尾駅
21.5三間坂駅
25.7上有田駅
28.2有田駅
31.4西有田信号場
35.7三河内駅
39.9早岐駅
42.6大塔駅
45.5日宇駅
48.8佐世保駅
全区間に博多駅 - 佐世保駅間の特急「みどり」が16往復運行され、このうち5往復(特定日は7往復)では博多駅 - 江北駅 - 早岐駅間で大村線ハウステンボス駅発着の特急「ハウステンボス」を併結する。通常ダイヤでは当路線内を単独運転する「ハウステンボス」の設定はないが、ハウステンボスでのイベント時などに全区間単独運転の列車が設定される場合がある。 江北駅 - 武雄温泉駅間には、門司港駅・博多駅発着の特急「リレーかもめ」が下り18本・上り17本運行され、武雄温泉駅で西九州新幹線の「かもめ」と同一ホームで接続している。また「みどり」のうち下り4本・上り5本は「かもめ」と接続しており、該当する列車は「みどり(リレーかもめ)」の列車名で運転される。なお定期列車では「ハウステンボス」は「かもめ」と接続することはないが、特定日運転の上り2本に限り接続し、列車名も「ハウステンボス(リレーかもめ)」となる。 D&S列車として、特急「ふたつ星4047」が2022年9月23日に運転を開始した[5]。午前便が武雄温泉駅を始発として江北駅まで佐世保線内を走行し、長崎本線経由で長崎駅を終着とする。午後便は長崎駅から大村線を経由し、早岐駅から終着武雄温泉駅まで佐世保線区間を走行する。 また、月曜日に博多駅 - 長崎駅間で運行されていた特急「36ぷらす3」(金の路)が、2022年10月3日から博多駅 - 佐世保駅間の運行に変更となり、佐世保線への乗り入れが開始された[6]。 2018年3月17日より、早岐駅 - 佐世保駅間のみで特急列車に乗車する場合、青春18きっぷを含む乗車券のみで普通車自由席に乗車可能とする特例が設けられた(この区間のみで普通車座席指定席やグリーン車に乗車する場合は、指定席券あるいは普通列車用のグリーン車自由席券が必要となる)[7]。なお早岐駅を跨いで特急に乗車する場合は、特急料金などは特例区間外のみで計算される。 普通・快速列車の運行がある線区で、乗車券のみで特急の普通車自由席に乗車可能の特例が設けられるのは、日豊本線・日南線・宮崎空港線の宮崎駅 - 宮崎空港駅間、奥羽本線の新青森駅 - 青森駅間に次いで3例目であるが、従来の2例はいずれも遠距離移動のターミナル駅とその自治体の中心駅との接続を考慮してのものであった。佐世保線の特例はこれとは異なり、2018年3月17日のダイヤ改正で早岐駅 - 佐世保駅間の普通列車が8往復削減された救済措置として設けられたものである[8]。なお「みどり」は従来通り早岐駅 - 佐世保駅間の途中駅では旅客乗降を扱う停車を行わない。 戦後、1954年に進駐軍専用列車「デキシー・リミテッド (Dixie Limited)」が日本に返還されて急行「西海」と改名のうえ東京駅 - 佐世保駅間を結んだのを皮切りに、東海道本線・山陽本線から佐世保線へ直通する急行列車が多数設定された。
松浦鉄道:西九州線
優等列車
特急料金など不要の特例
過去の優等列車
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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