低ザクセン語
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低ザクセン語
(低地ザクセン語)

Neddersassisch
話される国 ドイツ
オランダ
地域ドイツニーダーザクセン州(南部の一部を除く)・ノルトライン=ヴェストファーレン州北部・ザクセン=アンハルト州北西部、オランダ(南部の一部を除く)
話者数約5000万人
言語系統インド・ヨーロッパ語族

ゲルマン語派

西ゲルマン語群

低地ドイツ語[1]/低ザクセン・低フランケン諸語[2]

低ザクセン語
(低地ザクセン語)




表記体系ラテン文字
公的地位
公用語 ニーダーザクセン州
シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州
自由ハンザ都市ハンブルク
自由ハンザ都市ブレーメン
ザクセン=アンハルト州
ノルトライン=ヴェストファーレン州
言語コード
ISO 639-2nds
ISO 639-3nds
低ザクセン語の話される地域
消滅危険度評価
Vulnerable (Moseley 2010)
テンプレートを表示
現時点でドイツ語の方言される言葉の分布図。黄色の部分のうちの(1-7)が「低ザクセン語」の話される地域。

低ザクセン語/低地ザクセン語(Neddersassisch)は、西ゲルマン語群のうち低地ドイツ語(Niederdeutsch)、もしくは低ザクセン・低フランケン諸語(Low Saxon-Low Franconian)[2]に属する地方言語

ドイツ語の北部方言ともされてきた諸言語の内、エルベ川より西のドイツオランダ北東部で話される地方言語を指す。地理的要因から標準ドイツ語(高地ドイツ語)、中部ドイツ語上部ドイツ語、オランダ語などと関わりを持ち、それらの言語の方言か否かがしばしば議論される。

ISO 693-2の言語コードは「nds」。
概要

西ゲルマン語群の一種である低ザクセン語は、標準ドイツ語(高地ドイツ語東中部ドイツ語のテューリンゲン・オーバーザクセン方言を母胎にして近世に作られた)が経験した「第二次子音推移」ないし「高地ドイツ語子音推移」と呼ばれる子音変化を経験していないので、英語フリジア語、スカンジナビア諸言語との共通点が標準ドイツ語より多い。文法的にも、英語と共通の部分がある。たとえば、低ザクセン語の名詞には、が3つしかない(標準ドイツ語は4、英語は代名詞で3)。北部方言では、過去分詞にドイツ語やオランダ語のそれに付くようなge-が付かず、多くの南部方言ではge-の代わりにe-が使われる。このような多くの相違点から言語学的見地からは、同じ西ゲルマン語群に属する別言語、つまりは外国人にとってのドイツ語であるところの標準ドイツ語と親子関係ではなく、むしろフランス語に対するイタリア語スペイン語のような兄弟としての立ち位置にあると考えるのが一般的な見解である。

しかし、ドイツ政府は近年に至るまでこの事実を否定的に捉え、あくまでドイツ語の一方言として処理してきた歴史を持つ。これは元々、何らかの言語が独立言語なのか方言なのかを客観的に決めることは言語学者の仕事ではなく、多くの場合は政治的な理由から判断されることが多いためである。領土・経済・人口・文化・歴史など様々な面で「ドイツ人」の少なくない部分を担ってきた北ドイツ住民が、言語という最も重要な文化的概念において他のドイツ住民との違いが大きい性質を持つことは、ドイツ住民を意識の上で単一に纏めたいドイツ政府にとって認め難いことだった。

しかし政府の立場はともかく、学術的には北ドイツで話される言葉は中部・南部で話される言葉とは著しく異なる特徴を持っており、人為的に作り出されたと言ってよい標準語の存在が無ければ意思の疎通すら困難と言わねばならない。
歴史

低ザクセン語の歴史は大きく古代・中世・現代に分けられる。
古ザクセン語(800年[3]?1200年)

古ザクセン語エルベ川の近辺で生じたと考えられている言語が基になっており、古フランク語古英語古フリジア語とともに北海ゲルマン語に分類され、今日の低ザクセン語と英語の基になったとされる(英語では低ザクセン語を低サクソン語、: Low Saxonと呼ぶ)。実際に文字として現われるのは9世紀からである。上述の通り、近年までドイツ政府は国民国家を目指した民族政策から低ザクセン語は標準ドイツ語の起源である中東部ドイツ語の方言と判断しており、その辻褄を合わせるために古ザクセン語も「古低地ドイツ語」(Altniederdeutsch)と呼称していた。しかしこれは明確な(或いは確信的な)誤りで、「古ザクセン語」(Altsachsisch)と呼称するのが正当であるとする見解がある。
中世ザクセン語(1200年?1650年)

古ザクセン語の時代、徐々に北ドイツやそれに近い地域へ広まっていった低ザクセン語は、中世時代に飛躍の時を迎える。北方はバルト海の海上貿易を一手に担い、近世ヨーロッパにその名を知らしめたハンザ同盟公用語とされたのである。ハンザ同盟の勢力拡大と共に北欧へと進出した低ザクセン語は現地の言葉と混ざり合い、自らと北欧の言語の双方に新たな変化を与えた。

古いドイツ関連の資料ではこの低ザクセン語による北欧諸言語への影響を「(標準)ドイツ語の成果」としている物が多いが、これも誤りである。
現代ザクセン語(1650年?)

17世紀後半からは、Neddersassischという呼称は徐々にPlattduutschという呼称に取って代わられるようになった[3]

現代の低ザクセン語は多数の方言を抱えているが、相互理解の手段である標準語は制定されていない。これは低ザクセン語が幾つかの国に存在する事や、大多数が占める北ドイツの話者が、長年に亘ってそれぞれ一方言という地位に押し込められていたためである。


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