伯爵と妖精
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伯爵と妖精
ジャンル
異世界ファンタジー[1]
小説
著者谷瑞恵
イラスト高星麻子
出版社集英社
レーベルコバルト文庫
刊行期間2004年3月10日 - 2013年12月27日
巻数全33巻
漫画
原作・原案など谷瑞恵
作画香魚子
出版社集英社
掲載誌ザ マーガレット
レーベルマーガレットコミックス
発表号2008年10月号 - 2010年6月号
発表期間2008年8月23日 - 2010年4月24日
巻数全4巻
話数全16話
アニメ
原作谷瑞恵
監督そ?とめこういちろう
シリーズ構成長尾徳子
脚本長尾徳子
キャラクターデザイン藤井まき
音楽五木田岳彦
アニメーション制作アートランド
製作アシェンバート伯爵家
放送局放送局参照
放送期間2008年10月 - 12月
話数全12話
ゲーム:伯爵と妖精?夢と絆に想いを馳せて?
ゲームジャンル恋愛&ファンタジーアドベンチャー
対応機種PlayStation 2
発売元5pb.
キャラクターデザイン藤井まき
プレイ人数1人
発売日2009年4月30日
レイティングCERO:B(12才以上対象)
キャラクターボイスフルボイス
その他描き下ろし化粧箱、サウンドトラックCD、
指輪型シーリングスタンプ付属(限定版)
テンプレート - ノート
プロジェクトライトノベルアニメ
ポータル文学アニメ

『伯爵と妖精』(はくしゃくとようせい)は、谷瑞恵ライトノベルシリーズ。イラストレーションは高星麻子コバルト文庫集英社)より2004年3月から2013年12月まで刊行された。2009年時点でシリーズ累計部数は120万部を突破している[2]。女性を中心に高い支持を集める、ファンタジー小説。

2007年6月と翌年3月にはドラマCDが発売され、2008年10月から同年12月までテレビアニメが放送された。また、2009年4月に5pb.よりゲームが発売されている。香魚子作画の漫画版が『ザ マーガレット』2008年10月号より連載された。
あらすじ

物語の舞台は19世紀イギリスヴィクトリア朝の時代。産業革命により飛躍的に経済が発展し、鉄道が街中を走るようになったこの時代、人々は妖精が隣人だった一昔前のことなど忘れ去り、妖精はお伽話の中だけの存在となっていた。

妖精の姿が見え、話ができる少女・リディアは、亡き母の後を継ぎ「妖精博士(フェアリードクター)」としてスコットランドの片田舎に看板を掲げるも、ろくな依頼はなく、町の人々にも変わり者扱いされる日々を過ごしていた。そんなある日、父と共に復活祭(イースター)を過ごそうとロンドンに向かう船の上で、船室に潜んでいた謎の青年・エドガーに連れ出され、フェアリードクターとして彼の依頼を受けたことから、彼に関わる騒動に巻き込まれていくことになる。物語を通して次第に明らかになるエドガーの過去や、彼を狙う組織との戦い、数々の妖精がらみの事件などを通し、二人は少しずつ絆を深めていく。
登場人物

担当声優はドラマCD版・テレビアニメ版共通のもの。なお、「-」はドラマCDに登場しなかったことを示す。
主要人物
リディア・アシェンバート (Lydia Ashenbert) / 旧姓:カールトン (Carlton)
声:
水樹奈々[3]本作の主人公。年齢17 → 19歳。鉄錆のような赤茶色の髪(エドガーのみキャラメル色と表現)と、神秘的な金緑色の瞳を持つ少女。赤ん坊の頃に妖精のチェンジリング(取り替え子)に遭い、すぐに母親によって救出されたが、妖精界の空気に触れたリディアの瞳は現在の金緑色に変化していた(元の瞳の色は不明)。勝気で物怖じしない性格だが、根は優しく底抜けのお人好し。妖精の姿が見え、話ができる能力や、妖精に関する豊富な知識を活かし、古来より人間と妖精の仲立ちを担っていた『妖精博士(フェアリードクター)』になるが、故郷のスコットランドでは、能力を理解されず変わり者として敬遠されていた。ある日、父の住むロンドンに向かう道中で、アシェンバート伯爵と名乗る謎の青年エドガーと出会い、彼が本物の伯爵になるため協力を依頼される。無事に依頼を成功させ、正式に伯爵家当主となったエドガーからの要請により、リディアは伯爵家専属のフェアリードクターに就任する。エドガーからは日常的に口説かれていたが、当初は信用せずに頑なに拒否していた。しかし、様々な問題を彼と協力して解決していく中で互いに絆を深め、三度目のプロポーズを受け入れた。リディアの亡母アウローラの一族には、島々の危機に目覚めるという救世主“予言者”の伝説と、その予言者の“許婚”となる娘を一族の中から選出する慣習があった。自らも許婚であった母は、娘リディアへの影響を危惧し、予言者の棺を解放して繋がりを絶とうとしたが、この時腕に抱かれていた赤ん坊のリディアが、母亡き今は予言者の力に触れた唯一の存在となり、予言者以外の男の子供を身ごもることができなくなった、とダネルに告げられた。また、予言者の魔力の源であるブラッドストーンは、アウローラが棺から回収してニコへと託したが、のちに妖精から受けた傷の治療のためにリディアが飲み込んでしまった。結婚式を終え、晴れて夫婦となったエドガーとリディアは、エドガーの中に在る“災いの王子”を撃退する手掛かりを求め、伯爵家の領地である伝説の国「妖精国(イブラゼル)」を目指す。二人はそれぞれの目的のために一時的に別行動を取り、リディアは仲間と共に妖精国へ向かったが、プリンス組織に捕まったことで再びエドガーと行動を共にし、ついに妖精国へ上陸した。妖精国崩壊の一因であるドラゴンを妖精国の弓矢を使って鎮めることで、その魔力に繋がる“災いの王子”をも縛り付けることに成功するが、代償としてエドガーはプリンスに関わってからの全ての記憶を失うことに。エドガーが記憶を取り戻せば封印の力が弱まる危険があるため、妻であることを隠して友達として側にいることを決めたリディアは、一時でも苦しみから解放された彼の様子に安堵する一方で、彼との距離感を掴めずに困惑していた。また、最近の体調不良の原因として妊娠を疑うが、事実を告げられない今の状態でエドガーに知られてしまえば、独身で身ごもった女としてエドガーに軽蔑され、プロポーズも白紙に戻るのではと不安に思っている。結局、ある一件からエドガーに知られてしまったが、この不安は杞憂に終わった。しかし、子供が悪しき妖精の魔力を用いて身を守ろうとしたため、「出産すれば命を落とすかもしれない」とダネルに告げられる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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