会議は踊る
[Wikipedia|▼Menu]

会議は踊る
Der Kongres tanzt
監督
エリック・シャレル
脚本ノルベルト・ファルク
製作総指揮エーリヒ・ポマー(ドイツ語版)(エリッヒ・ポマー)
出演者リリアン・ハーヴェイ
ヴィリー・フリッチ
音楽ヴェルナー・リヒャルト・ハイマン(ドイツ語版)
フランツ・グローテ
撮影カール・ホフマン(ドイツ語版)
製作会社ウーファ
配給 ウーファ
東和商事
公開 1931年10月20日
1934年1月27日
製作国 ドイツ国
言語ドイツ語
テンプレートを表示

『会議は踊る』(かいぎはおどる、會議は踊る、:Der Kongres tanzt)は、ナポレオン・ボナパルト失脚後のヨーロッパを議した1814年ウィーン会議を時代背景にした、1931年オペレッタ映画ドイツウーファ社の作品。日本では1934年東和商事が輸入・配給した。

題名は、オーストリアリーニュ侯爵シャルル・ジョセフの言葉といわれる「会議は踊る、されど進まず」(フランス語: Le congres danse beaucoup, mais il ne marche pas.)から借りている。その長引く会議の隙を縫った、ロシア皇帝アレクサンドル1世ウィーンの街娘との夢のような逢瀬を描く。トーキー初期を代表する名作のひとつとして、再上映、テレビ放映から8ミリフィルムビデオソフトレーザーディスクDVDと各時代を通じたメディアで親しまれ続けている。ヒロインが皇帝に招かれる場面の長大な移動撮影が特に有名である。
あらすじ

ヨーロッパ各国の首脳がウィーンに集ってくる。手袋屋の娘クリステルは彼らが着くたびに、観覧席から「ウィーンで最高の手袋は羊飼いの娘のマークの当店で!」という広告付きの薔薇の花束を投げる。会議の主催者メッテルニヒ宰相盗聴し、手紙を盗み読みして様子を探っている。宰相が禁じたにもかかわらず、ロシア皇帝アレクサンドル1世の馬車にも投げ、皇帝に命中し、爆弾騒ぎとなり、捕えられ鞭打ち刑を執行されることに。寸前、事情を知ったアレクサンドルが仕置場に現われ、クリステルの恩赦を求める。2人は気持ちが通じ、その夜は郊外の居酒屋で、店の歌手が歌う「新しい酒の歌」にグラスをあげる。チップに出した金貨に同じ顔が刻印されていたので相手が皇帝と分かり、畏れ多いといいながらも楽隊が「軍隊行進曲」を演奏する中、楽しく帰る。皇帝が出席するはずのオペラ劇場には瓜二つの替玉ウラルスキーが行って「だったん人の踊り(ポロヴェッツ人の踊り)」を観賞しながら、隣席の伯爵夫人に色目を使う。

あくる日、皇帝の使者がクリステルを別荘へ案内する。街の人・野の人が馬車のクリステルを祝い、彼女も手を振りながらお伽話のようだと「唯一度だけ」を長く歌う。今日は首脳らの会議がある。思い通りに議事を運びたいメッテルニヒは、アレクサンドルが出席できないようにと、替玉ウラルスキーがオペラ劇場で見知った伯爵夫人を――替玉だったという実情を知らぬまま――皇帝に再会させたつもりになり、かつ、クリステルにも会わせようとする。が、アレクサンドル皇帝は計略に気づき、彼女らには自分の替玉を差し向ける。替玉と会わされたクリステルは、その肌合いをいぶかり「昨日とは別人みたい」という。その後、伯爵夫人のもとに出向く。会議では皇帝みずから議場に現れたのでメッテルニヒは大慌てする。

その後皇帝は来ず、別荘のクリステルは淋しい。今夜は「踊る会議」の慈善舞踏会があると聞き、行ってみる。踊り回る紳士淑女に混ざり、皇帝の替玉も例の伯爵夫人と踊っている。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:22 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef