いざわ いちろう
伊沢 一郎
1936年頃の日活若手俳優、左から伊沢、西條エリ子、近松里子
伊沢 一郎(いざわ いちろう、1912年2月22日[1] - 1995年5月14日[1])は、日本の俳優。熊本県菊池郡河原村(現・菊池市)出身[1]。本名:萱野 季男(かやの すえお)[1]。女優の美川かつみは妻[1][2]。俳優の川谷拓三は甥[3]。 高輪商業学校卒業[1]。1930年に日活太秦に入社[1]。1931年にサイレント映画『かんかん虫は唄ふ』でデビュー[1]。朴訥だが誠実なキャラクターで注目され、『ためらふ勿れ若人よ』、『魂を投げろ』などの作品で、デビュー間もない原節子とのコンビで主演[1]。戦後も脇役として活躍[1]。熊本なまりの喋りと親しみのあるキャラクターが特徴だった。温厚な性格でも知られており、時代劇や特撮、更にはロマンポルノとジャンルを問わず幅広い作品に出演した。 1960年代後半から、刑事ドラマ『特別機動捜査隊』でベテラン関根部長刑事役(立石班、藤島班、三船班、高倉班、日高班)として約9年間番組末期まで活躍した。 1970年代から テレビの時代劇や刑事ドラマなどで黒幕的な悪役を演じる機会も多くなり、重厚な演技を見せた。 1995年5月14日午前1時10分に脳梗塞により死去。83歳没[4]。
来歴・人物
出演
映画
ためらふ勿れ若人よ(1935年、日活多摩川)
魂を投げろ(1935年、日活多摩川)
検事とその妹(1937年、日活多摩川)
五人の斥候兵(1938年、日活多摩川)
土と兵隊(1939年、日活多摩川)
潜水艦1号(1941年、日活多摩川)
山荘の怪事件(1941年、日活多摩川)
維新の曲(1942年、大日本映画京都)
肉弾挺身隊(1944年、大日本映画)
君かと思ひて(1946年、大映)
花嫁の正体(1947年、大映)
にっぽんGメン(1948年、東横)
大都会の丑満時(1949年、大映)
夢は儚なく(1950年、東宝)