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仮面ライダー2号 / 一文字隼人
仮面ライダーシリーズのキャラクター
初登場『仮面ライダー』
作者
石ノ森章太郎(原作)
出渕裕(『THE FIRST』『THE NEXT』デザイン)
前田真宏(『シン』デザイン)
演
佐々木剛
高野八誠(『THE FIRST』『THE NEXT』)
柄本佑(『シン』)
声#声優を参照
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仮面ライダー2号(かめんライダーにごう)は、特撮テレビドラマ「仮面ライダーシリーズ」の作品の中に登場するキャラクター。
ここでは、仮面ライダー2号に変身する一文字隼人(いちもんじ はやと)や仮面ライダー第2+1号についても解説する。 諸元仮面ライダー2号(旧2号) 一文字が、ベルトの風車タイフーンにジャンプ時の空気抵抗による風圧を受けることで変身した姿。エネルギー源が風であることは1号と同じだが、一定の変身ポーズと「変身!」の掛け声によって、ベルトの風車に装備された風力エネルギーの吸収部を保護する役割を持つ開口部のシャッターを開き、より能動的に変身できる[1]。変身時間は10秒[1]。後に登場する新2号との対比時には、旧2号と表記される[2]。2号ライダーまたは一文字ライダーとも称される[3]。 タイフーンから取り入れた風力エネルギーを、胸のコンバーターラングで熱エネルギーか電気に転換させ、さらに腰のエナージ・コンバーターで体内に備蓄させて直接使用する形のエネルギーにすることで、必要に応じて体外に放射する能力を持つ[4][5]。人間より広い視界と赤外線による暗視能力、ズーム機能を持つ複眼Cアイ、4キロメートル四方の音を聞き取る聴覚、電波の送受信を行う超触覚アンテナ、対怪人用の脳波探知機Oシグナル、100トンの衝撃を吸収する足のショックアブソーバなど、基本的な機能面は1号・2号共通である[注釈 1]。 1号よりも全身の筋肉量が多く、胸部にパワー強化装置が組み込まれているので、腕力が強い[5]。また、自前の武器は持たないものの、徒手空拳の攻撃だけでなく武器の扱いにも優れており、戦闘員から奪った棒や刃物、フェンシングの刀、落ちている木の棒など、何でも使いこなす。モグラング戦では、奪った武器による二刀流の殺陣で相手を追い詰めている。 諸元仮面ライダー2号(新2号) 第72話から登場する、より強化された2号の新たなる姿。マスクは新1号と同じ形状となり、色も同じメタリックグリーンとなった[16]。スーツも同様だが側面のラインは1本のままであり、グローブとブーツが赤くなった[出典 1]。 1号に対してパワーで押していく印象が目立ち、力の2号の異名を持つ[23][注釈 3]。1号の技だったライダーきりもみシュートを会得するなど、より強力な技も新しく身に付けているが、「ライダーキック」以外の技の使用回数は少ない。 変化の経緯は劇中で説明されておらず、新1号の再改造説のように広く知られた後付けの設定もない。「一文字が特訓を重ねることで潜在能力を最大限に引き出した結果[23][25]」と推測されるくらいである。 諸元仮面ライダー2号 一文字が外部に露出させたベルトのタイフーンを回転させ、ボディスーツ特殊強化服が自動的に装着された後に、出現したマスク上部のヘルメットと下部のクラッシャーをセットすることで変身する、バッタの能力を持った改造人間。1号とほぼ同等のパワーを持つが、戦闘テクニックは上回っており、1号とは対照的に多彩なバリエーションを持つキックを用いた攻撃技が特徴的な「技の2号」[37]。テレビシリーズとは異なり、変身ポーズを取る必要はない。 一文字の装着する特殊強化服は概ね本郷用と同じだが、肩のプロテクターが特殊強化服に内蔵されており、スーツがワンピース状になっていてベルトの下から上半身のスーツの裾が出ておらず、肩から腕と脚側面に緑のラインが入っているというディテールの違いがある。カラーリングも黒が基調でマフラーが赤なのは同じだが、コンバーターラング、グローブ、ブーツの配色はダークグリーンである。ベルトは赤で、背中やグローブの手の甲にショッカーのマークが刻印されている[38]。マスク上半分はメタリックグリーンで、鼻にあたる部分から後頭部にかけては白く塗り分けられている。顎部分はシルバー。
仮面ライダー2号専用マシンについては「サイクロン号」を参照
旧2号
身長172 cm[1]
体重65 kg[1]
ジャンプ力15 m[1]
スーツは旧1号のものを改造している[3][7]。全体的に旧1号と比べて明るい配色になっているが、これは主役交替とは関係なく検討されていた案によるもので[8]、夜間シーンでの視認性を高める意図があった[9]。
藤岡の事故を受けてスーツアクターは大野剣友会が担当するようになるが、撮影初期には佐々木もスーツアクターを担当している[10]。マスクが分割式であるため、演者によって顎の形状が異なっている[7]。
マスク
当初は1号用のマスクを再塗装して使用しており、中央に銀のラインが入っている[11]。また、後頭部にはラテックスのカバーが取り付けられた。当初は深緑色だったが、塗料の調達が難しくなったために手に入りやすい黒色で補修を行ううち、暗い色に変化していった[12]。覗き窓周辺のビスのねじは、プラスに変更されている[13]。新造のマスクは第15話 - 第18話で使用されたものと、第46話以降に使用されたものの2種類がある[11]。アクション用のラテックス製マスクは初期に使用されたが、その後は見られなくなる[14]。
スーツ
腕と脚部に銀のラインが入ったレザー製である[7][15]。3クール開始時、コマーシャル映像撮影用にビニールレザー製スーツが新調されている[16]。
ベルト
変身する意志を表すため、タイフーンにシャッターが取り付けられた[17]。閉じたシャッターには立花レーシングクラブのマークが施されている。派手さを意識するため、ベルトの帯の色は赤(オレンジ[7])になった[18]。1号用ベルトを塗り替えたものを含め、部品の形状の違いによる細かなバリエーションがある[19]。
新2号
身長172 cm
体重65 kg
ジャンプ力35 m[注釈 2]
走力
100 m走を1.5秒[20]
(時速190 km)
デザイン・造型
スーツはすべて布製になった[26][注釈 4]。グローブとブーツの色の変更は、「新1号と区別するために赤いものへ」と解釈されている[26][7]。しかし、佐々木によると、汚れた手袋を塗りなおすための塗料が現場に赤しかなかったので、仕方なく全部赤に変えたというのが真相であり、パワーアップに関する明確な設定がないのは偶発的な処理の結果である[27]。『仮面ライダー』でのマスクはすべて新1号のものを流用している[出典 2]。目の電飾は第72話でのみ使用された[30]。体の両側に走る銀のラインは旧2号と変わらないが、第93話以降は線が細くなって脇の下にもラインが入るようになった[出典 3]。以後は客演作品によってラインの太さが異なる。映画『仮面ライダーV3対デストロン怪人』以降は、1号と2号を区別するために片方のマスクをダークグリーンにしており[32]、おおむね2号のほうがダークグリーンとなっていることが多い。『V3』第33・34話や『ストロンガー』の特写などでは、マスクが1号と入れ替わっている[33][34]。『ストロンガー』客演時のマスクは目が原典のものよりも大きく、書籍『仮面ライダー映画大全集』ではアマゾンのものを流用していると推測している[35]。
『仮面ライダー THE FIRST』での仮面ライダー2号
身長182 cm
体重71 kg
パンチ力3.5 t
キック力
10 t
ライダーキック時:30 t[36]
ジャンプ力ひと跳び15.00 m
走力100 mを5.2秒で走る
カラーリングデザインはテレビシリーズの新1号を基準に施されている[39]。スーツも新1号同様、上着の裾が出ないワンピースとなっている[39]。1号との差別化として、上下分割や肩などで差を付けている[40]。
『仮面ライダー THE NEXT』
前作の戦いの後、ショッカーから逃げ延びながら2年間を過ごしていたため、1号同様にライダースーツには前作よりも多くの傷跡や変色が見受けられる。スーツのカラーリングは前作とほぼ同じだが、至るところに傷や汚れ、変色などが見受けられ、ヘルメットにはヒビが入り、クラッシャーはリジェクションを我慢したことに伴う吐血によって若干錆びついている[41][注釈 5]。しかし、1号同様にスーツ自体に機能の低下は見られない。また、背中とグローブにあったショッカーのマークは自ら削り取っており[38]、その痕跡を残すのみとなっている。リジェクションの発作の度合いは全身に及ぶほど悪化して体は限界に近いものの、機能の低下は見られない。力強く直線的な動きの本郷に対し、蹴りを多用した流麗な動きを得意としている。スピードを生かした洗練された戦闘スタイルで、数に勝るショッカーライダーたちを何度も圧倒する活躍を見せるが、戦闘中に頻発するリジェクションに苦しめられる。パンチやキックの力も強く、トラック越しに放ったパンチはワゴン車を弾き飛ばし、変身前でもキックの一撃で大型のバンを転倒させるパワーを見せた。
デザイン画ではダメージ表現は描かれておらず、造型段階で加えられ、体色と同じ色になった[43]。
『シン・仮面ライダー』での仮面ライダー第2号
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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