仮面ライダー電王
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平成仮面ライダーシリーズ
第7作仮面ライダーカブト2006年1月
- 2007年1月
第8作仮面ライダー電王2007年1月
- 2008年1月
第9作仮面ライダーキバ2008年1月
- 2009年1月

仮面ライダー電王
ジャンル特撮テレビドラマ
原作石ノ森章太郎
脚本小林靖子
監督田ア竜太
出演者

佐藤健

白鳥百合子

中村優一

秋山莉奈

松本若菜

石黒英雄

松元環季

永田彬

上野亮

石丸謙二郎

声の出演

関俊彦

遊佐浩二

てらそままさき

鈴村健一

大塚芳忠

ナレーター石丸謙二郎
音楽佐橋俊彦
オープニング

Climax Jump
(1 - 39, 46話)
歌:AAA DEN-O form

「Climax Jump DEN-LINER form」
(40 - 45, 47, 48話)
歌:
モモタロス(関俊彦)
ウラタロス(遊佐浩二)
キンタロス(てらそままさき)
リュウタロス(鈴村健一)

言語日本語
製作
プロデュース

梶淳テレビ朝日

白倉伸一郎

武部直美

製作

テレビ朝日

東映

ADK


放送
放送局テレビ朝日系列
放送国・地域 日本
放送期間2007年1月28日
- 2008年1月20日
放送時間日曜 8:00 - 8:30
放送枠

テレビ朝日日曜朝8時枠の連続ドラマ

スーパーヒーロータイム第2枠

ニチアサキッズタイム第3枠[注釈 1]

放送分30分
回数49
公式ウェブサイト
特記事項:
平成仮面ライダーシリーズ」第8作
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『仮面ライダー電王』(かめんライダーでんおう、欧文表記:MASKED RIDER DEN-O[注釈 2])は、2007年1月28日から2008年1月20日まで、テレビ朝日系列で毎週日曜8時から8時30分(JST)に全49話が放映された、東映制作の特撮テレビドラマ作品、および作中で主人公が変身するヒーローの名称である。字幕放送ハイビジョン制作

キャッチコピーは『時を超えて 俺、参上!』、『時の列車デンライナー、次の駅は過去か?未来か?』。
概要

平成仮面ライダーシリーズ第8作である。本作品ではライダーのモチーフとして「電車鉄道)」、怪人のデザインモチーフとして「おとぎ話に登場する動植物」というライダー作品としては奇抜かつ斬新なものを採り入れている[1][2]。前者について東映側プロデューサー・白倉伸一郎は、「バイクに乗れない子供たちが、より身近に乗れるものは何か」と考えて出た案だったと語っており[3]、「月ごとに話を区切って、それに合わせたアイテムを出すという1年で12輌連結の列車を出す」というたとえ話が間違って伝わったことで「桃太郎の電車」というデザイン案が上がった齟齬から生まれたものだという[4]

全体的に各キャラクターの性格や特徴を活かしたコメディタッチのエピソードが多く、伏線にまったく触れないエピソードも存在する。これに関して白倉は「時間SF」というウケの悪いネタを使わざるをえなくなったため、難しいことをやっているように思われないよう、「バカが作った番組」に見えることを狙っているという[4]。複雑怪奇な設定を詰めるため、「地獄の三日間」と言われるほぼ不眠不休の会議が行われ、従来のように「悪事を働く怪人をライダーが倒す」という流れを守るが、それを時間を超えながら守ることの理由付けを説明させるのが難しく、過去に介入する理由のキーパーソンとなる桜井侑斗を説明するには20話くらいを要してしまうため、「考えなくても見られる」作りとなり、「俺、参上!」などの決め台詞や基本的に2話構成にするなどそれまでの平成ライダーが培ってきたものを崩すこととなった[4]。また、回を追う毎に主人公と味方怪人・イマジンとの絆もクローズアップされ、終盤では物語の骨子ともなる。第21話・第22話、劇場版シリーズを除き、当時のライダー作品では毎年恒例化していたライダー同士の戦いがあまり描かれないのも特徴の一つである。敵怪人による殺人描写も少なく、過去で殺された一般人も「現代にいる誰かが覚えている場合は怪人を倒せば生き返る」という手法を取っており、歴代仮面ライダーシリーズの中では死者人数が極端に少ない。

平成ライダーシリーズは、『アギト』以降前作の『カブト』まで、テレビシリーズの放映期間中に劇場版が1作のみ制作されていたが、『電王』ではテレビシリーズが終了した後も、劇場版が複数制作された(詳細は#映画を参照)。その中で、第2作目と第4作目、第8作目ではその時点で放映中だった作品の仮面ライダーとの共演も果たしている。また、劇場版1作目公開の記念企画として、アニメ『クレヨンしんちゃん』とのコラボが実現した(詳細は『仮面ライダー電王+しん王』を参照)。

良太郎たちがイマジンを追って辿り着く過去のシーンでは、過去に飛んだ時期の実際の天気を調べた後、撮影時の天気に合わせて細かい日付を設定するという方法で現実の日付と天気を劇中に反映させていた[5]
あらすじ

2007年の現代に現れ、時間の改変を企てる侵略者イマジンと、これを阻止するために戦う仮面ライダー電王 / 野上良太郎、そして良太郎に憑依し力を貸す味方イマジンたちの活躍を描く。

イマジンは憑依した人間との間にその望みをかなえるという「契約」を結び、手段を選ばず「契約完了」することで望みにまつわる記憶を呼び覚まし、それを足がかりに過去へ飛び破壊活動を行うことで時間を改変してしまう。それに対抗できる電王に変身できるのは、時間改変の影響を受けない特質の持ち主特異点のみ。だが時の列車デンライナーに乗って未来から来た女性ハナが見出した特異点の良太郎はひ弱で気弱、しかも不運続きと一見およそヒーローらしくない。

そんな良太郎に憑依して力を貸すのが、モモタロス・ウラタロス・キンタロス・リュウタロスといった強烈な個性を持ったイマジンたち。彼らが憑依することで良太郎は能力のみならず性格も一変する。彼らの力と良太郎の奥底にある正しく強い心が合わさることで電王はその力を発揮する。そして過去へ飛んだイマジンを追って、電王もデンライナーで過去へ飛ぶのだ。

そうして戦いを続ける良太郎の前に、仮面ライダーゼロノス / 桜井侑斗と名乗る青年がイマジンデネブを伴って現れる。良太郎の姉野上愛理の失踪した婚約者と同じ名前を持つ彼の存在には、この事件の根幹に関わる秘密が隠されていた。
登場キャラクター詳細は「仮面ライダー電王の登場キャラクター」を参照
仮面ライダー詳細は「仮面ライダー電王の登場仮面ライダー」を参照
時の列車

車両は複数存在するため[注釈 3]、個別表記のない時は「時の列車」として総合表記する。

アカシックレコードに則って時の運行を守る鉄道車両タイムマシン。劇中では新幹線型と蒸気機関車型が確認されている。マシンデンバード同様、駆動システムアラゴドライブエンジン[6]を搭載している。内部では乗客が快適に過ごせるように食堂車や浴室などが備わる車両も連結されている。現実空間に現れる際には、電車に存在する仮面ライダーがベルトのフォームスイッチを押した時と同様の音声(ミュージックホーン)を鳴らす。各メイン車両の先頭車両にはそれぞれの仮面ライダーに対応する電仮面が象られている。

製造者・運行目的などの全てを知るのはデンライナーのオーナー・駅長のみである。時の列車を運転可能なのは車両のオーナーかそれと同等の資格を持つ者に限定され、ゼロノスはゼロライナーのオーナー[7]から一時的に運行・運転資格を委任されているため停車・発車を自由に行えるが、電王は運転資格は有するもののオーナーの許可なく行き先を決定できない。

時の列車が普段走る異空間は、モニュメント・バレーを思わせる一面の荒野。「時間の狭間」と呼ばれるトンネル(山岳)が存在し、その中に入ると現実空間との連絡が一切取れなくなる。現実空間にいる者も棚の中など「扉がある場所」から異空間への扉を開いて時の列車に搭乗できる。現実空間にいる時は一般人でも列車の姿を見ることが可能。レールは異空間・現実空間を問わず自動的に敷設・撤去されていくため、街中・空中・海上などどこでも走行可能。時の列車が壊れてしまうと、時の中を永遠にさまようと言われている。

時の列車は人間の記憶を元に作られたチケットによって過去や未来に移動する。基本的には片道切符で往復は不可能。イマジンが契約によって過去に飛ぶのもこの件が絡んでいる。理屈の上では過去に行くには、記憶という概念を持つ人類に作られるチケットを使用し、時間移動を繰り返さねばならない。それ以上の人間が記憶し得ない過去または人類誕生以前の古代へ向かうには、専用のパスとチケットを使用して「神の路線」と呼ばれる特殊な路線に入る必要がある。

時の列車には車両によって異なる協定世界時(UTC)を基準にした時間単位が存在する。デンライナーとゼロライナーが使用する曜日・日時などの時間単位は協定世界時(UTC)を基準にしたUTC+9日本の標準時間)である。
スペック

名称全長全幅全高
デンライナー ゴウカ

27.35 m(1号車)

25 m(2号車以降)
3.38 m(全車)

4.49 m(1号車)

3.65 m(2号車以降)

デンライナー イスルギ26 m3.9 m3.65 m
デンライナー レッコウ25 m3.38 m4.49 m
デンライナー イカヅチ24 m(先頭車・後尾車)

3.5 m(先頭車)

3.38 m(後尾車)
3.65 m(先頭車・後尾車)
ゼロライナー ドリル29 m4.2 m4.49 m
ゼロライナー ナギナタ27.35 m3.9 m
キングライナー127 m13.6 m18 m

デンライナー

「デンマインド」の運転によって自動走行し、通常路線を走る新幹線型の時の列車。ゴウカと付属する一般客用車両および単独走行可能な戦闘車両群で構成される。ただし、劇中で単にデンライナーと言う時はゴウカとそれに付属する客車で構成されている列車のみを指し、イスルギ・レッコウ・イカヅチは含まない場合が多い。またゴウカ・イスルギ・レッコウ・イカヅチの名称は設定のみで劇中では呼称しない。後向きの先頭車両が存在しないため、逆方向へ向かう場合はバックするか新たな線路を構築してUターンする。車内は多人数を長期的に乗車できるように設計されており、内部ではオーナー・ハナ・モモタロスたちが生活するほか、時の中からこぼれてしまった人間やその他の一般乗客などもおり、あらゆる時代から乗車する場合がある。普段はオーナーが運転を管理する。運転資格を持つ電王がライダーパスをかざすか、現実空間で時間帯がゾロ目の時にパスを持って手近な扉を開くことで搭乗する。

戦闘用車両である先頭4車両(ゴウカ)はイマジンやギガンデスの攻撃を防ぐなどかなりの強度を誇るが、食堂車などの非戦闘車両はモモタロスがぶつかった衝撃で穴が空くなど強度は弱い。そのため5両目以降の非戦闘車両は戦闘時には分離する。

乗車期限内のライダーチケットやライダーパスを有しない不正乗車者は、チケットまたはパスの所有者が共有を宣言しない限りオーナーによって車外に排除され、異空間を永遠にさまようことになる。オーナーは車内で暴れるなど著しくマナーに反した者の乗車を拒否する権限も有する。また電王がデンライナーを運転可能なのもライダーチケットの有効期限内のみである。

企画段階ではドクターイエロー版のゴウカのようなものをイメージしたウイングフォームの専用車輛も描かれていた[8]

当初は、動物の全身が出てくるというギミックであったが、同時期に放送されていた『獣拳戦隊ゲキレンジャー』のゲキビーストと重複することから、各動物の特徴や頭部をアレンジしたものにシフトしていった[9]

ゴウカ
通常はデンライナーの先頭4車両を構成する戦闘用車両群。基本カラーは。電仮面はソードフォーム。1号車はマシンデンバードの格納庫を兼ねており、デンライナー全体の制御車でもある。マシンデンバードは任意で先頭車両のルーフから射出・発進できる[10]。1号車にアラゴドライブエンジンとフリーエネルギーを電気に変換する集電装置デンギャザーを搭載し、フロント部の物質生成照射装置によって進路方向にレールを造り、その上を牽引する。搭載している武器の大半が左側に発射されるため、バトルモード時は攻撃対象の周囲を反時計周りに走行しながら攻撃する。電王がクライマックスフォームに変身すると、電王から発せられる炎を全身に浴びて黄金に輝くクライマックスモードになる。

当初、先頭車両の赤い部分は葉っぱとしてデザインしており、中に入ったラインも葉脈であり、一時期は緑色だったこともあったが、ソードフォームの目に近かったことから色を変更してイメージを近づけている[11]。グレー部は体、中央の緑の点は人間の頭で、桃太郎が生まれた、というイメージとなっている[11]。バトルモードは『ピタゴラスイッチ』のピタゴラ装置をイメージしている[11]。クライマックスモードは専用車両として考えられていた時期もあった[12]

武装

ゴウカノン
1号車に搭載された回転式4連装大砲。フリーエネルギーの光弾を発射する。ゴウカの武装で唯一、左側以外の向きの攻撃も可能。
ドギーランチャー
2号車に搭載されたイヌ型ミサイル砲。ここから発する咆え声に仕込まれた超音波で、対象物をキャッチし、威嚇ミサイル・ドギーバークを発射する。
モンキーボマー
3号車に搭載されたサル型砲台。きびだんご型のフリーエネルギーを固めた球形の近距離用小型重力崩壊爆弾・モンキーボムを投擲する。
バーディーミサイル
4号車に搭載されたキジ型武装。センサで敵を探知・識別して追尾し、デンメタル製の翼で切り裂く。
イスルギ
通常は1両でジェット推進によって単独走行している戦闘用車両。


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