仮面ライダー鎧武/ガイム
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平成仮面ライダーシリーズ
第14作仮面ライダーウィザード2012年9月
- 2013年9月
第15作仮面ライダー鎧武/ガイム2013年10月
- 2014年9月
第16作仮面ライダードライブ2014年10月
- 2015年9月

仮面ライダー鎧武/ガイム
ジャンル特撮テレビドラマ
原作石ノ森章太郎
脚本虚淵玄ニトロプラス) 他
監督田ア竜太
出演者

佐野岳

小林豊

高杉真宙

志田友美

久保田悠来

松田岳

白又敦

松田凌

吉田メタル

青木玄徳

佃井皆美

泉里香

弓削智久

波岡一喜

山口智充

声の出演

杉田智和

津田健次郎

中田譲治

ナレーター大塚芳忠
音楽山下康介
オープニング「JUST LIVE MORE
歌:鎧武乃風
言語日本語
製作
プロデュース

佐々木基テレビ朝日

武部直美

望月卓(36 - 47)

製作

テレビ朝日

東映

ADK


放送
放送局テレビ朝日系列
音声形式ステレオ放送
放送国・地域 日本
放送期間2013年10月6日 -
2014年9月28日
放送時間日曜 8:00 - 8:30
放送枠テレビ朝日日曜朝8時枠の連続ドラマ
スーパーヒーロータイム第2枠
放送分30分
回数47
公式ウェブサイト
特記事項:
平成仮面ライダーシリーズ」第15作
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『仮面ライダー鎧武/ガイム』(かめんライダーガイム、欧文表記:KAMEN RIDER GAIM)は、2013年10月6日から2014年9月28日までテレビ朝日系列で、毎週日曜8:00 - 8:30(JST)に全47話が放映された、東映制作の特撮テレビドラマ、および作中で主人公が変身するヒーローの名称[注釈 1]

キャッチコピーは「ライダー戦国時代」「キミはこの力、どう使う?」[1]「キミはどのフルーツが好き?」。
概要

平成仮面ライダーシリーズ第15作。前番組『仮面ライダーウィザード』の放映を1か月間延長し、本作品より番組の開始時期が前年までの9月第1週から10月第1週へと移行した。シリーズで初めて戦国武将を全体のモチーフとし、錠前を使ってフルーツの意匠を持つ鎧や武器を装備して戦う設定となっている[2]

本作品はストリートファイト色の強い作品である。仮面ライダー同士の対決をメインに据えた作品自体では『仮面ライダー龍騎』のような前例があるが、ライダーが自身の欲望のために殺し合うバトルロイヤル的なストーリーだった『龍騎』に対し、本作品では個々のライダーが個人の私欲ではなく黄金の果実の争奪を繰り広げる各々の団体の代表としてバトルを繰り広げるという、団体規模での勢力争いの要素を取り入れたストーリーとなっている。また、『仮面ライダークウガ』がその時代に合わせた子供たちの怖いものであったシリアルキラーを恐怖の対象にしていたことから、本作品放送当時の子供たちの1番怖いものであった東日本大震災とその後の社会情勢を意識して、この時代の怖いものである大自然の要素としてヘルヘイムの森による侵食という超自然災害が立ち向かう勇気がほしい存在である最大の脅威として描かれ、敵対勢力はこれに翻弄される存在として位置づけられている[出典 1]

全体のコンセプトとしては『仮面ライダークウガ』から『仮面ライダー555』にかけての平成仮面ライダーの初期に立ち戻ること、それまで続いてきた2話完結前後編構成のスタイルを崩すことを志向している[出典 2]。また、それまでの平成仮面ライダーは、開始時には設定や世界観だけを決め、話を進めながら展開や結末を徐々に固めていくスタイルだったが、本作品は結末までの構成を当初から決めており、序盤から伏線となるシーンが多数挿入されている[9][10]。俳優のスケジュールや劇場版とのコラボレーション回などでの調整はあったが、最終回までのストーリーはおおよそ脚本の虚淵玄が当初から構想した通りであり[6]、放送中もインタビューなどでたびたびアナウンスされていた[11]。ただし脚本執筆の時点では総話数が全46話になるか全47話になるか確定していなかったため、メインストーリーは第46話で結末を迎え、第47話はその後日談となっている[6][12]。また、戒斗や光実の顛末、オーバーロードの登場、シドやザックのライダー化など、サブキャラクターに関しては当初の構想から変遷していった部分が多く、第1話冒頭の鎧武とバロン、斬月が大量のインベスを率いて三つ巴の合戦を行うシーンは脚本にはなかったが監督の田崎が足したものである[出典 3][注釈 2]

「戦国武将」をモチーフとしていることから、劇伴にホラガイなどの和楽器が用いられている他、オープニングのスタッフロールもほぼ縦書きという特徴的なフォーマットが導入されるなど、和のテイストを追求した部分も作品の随所に盛り込まれている。ストーリーはフルーツというモチーフからの発想で『旧約聖書』の禁断の果実を題材としており[6]、デザインや設定にも北欧神話中国神話日本神話など神話の要素が取り入れられている[13]

玩具ではベルト側ではなく、ベルトに装着するロックシード側に音声が仕込んであることにより後から新規の音声を追加することが可能となり[14]、また仮面ライダーの撮影用スーツもアーマーの交換などでバリエーションを増やすことが容易であったため[10]、玩具売り上げも好調となったことで従来の作品では新規キャラクターが登場しない終盤でも新フォームや新ライダーが登場している[10]
あらすじ

西暦2013年。巨大企業ユグドラシル・コーポレーションの企業城下町沢芽市(ざわめし)[15]

企業の介入によって急速な発展を遂げたことで人々が豊かな暮らしを送る一方、閉塞感を覚えた若者たちはストリートダンスに熱中していた。彼らはフリーパフォーマンスのためのステージを取り合い、特殊な錠前ロックシードを用いた対戦競技インベスゲームに没頭していた。そうしたショーのための陣取りに参加する若者たちビートライダーズが熾烈なランキング争いに身を投じる一方、その一人だった青年葛葉紘汰は大人への変身を願い、ダンスをやめてアルバイトに励んでいた。

そんな紘汰のもとに、かつてのチームメイトである高司舞が現れ、リーダーである角居裕也の失踪とチームの窮状を訴えて救援を要請してくる。紘汰は自分の現状に悩みながらもチームメイトの頼みを断れず、捜索の最中、裕也に呼び出されて向かった倉庫街に空間の切れ目を発見する。その向こうには奇妙な森が広がっており、普段は競技に使用している獣インベスが制御されない状態で跋扈していた。踏み込んだ紘汰と舞に対して敵意を剥き出しに襲いかかってくるインベス。紘汰は、突如現れた舞に似た謎の女性が発する「あなたは今、運命を選ぼうとしている」という警告に、迷いなく舞を救うことを選択、森で拾ったベルト戦極ドライバーにロックシードをはめ込み、アーマードライダー鎧武へと変身。インベスの撃破に成功する。

裕也が見つかるまでという条件で一時的にチームに戻った紘汰は、インベスゲームにも参加する。所属するチーム鎧武は破竹の勢いで勝ち進めるものの、新たなアーマードライダーが続々とランキング争いに参加しはじめる。次第に激化するダンスチーム同士の抗争には、若者たちを利用せんとするユグドラシル・コーポレーションの陰謀が深く根ざしていた。さらに世界を脅かすヘルヘイムの森の侵攻と、その奥深くに住まう人間ならざる存在フェムシンムの思惑が、沢芽市へと影を落とし始める。たったひとりだけが手にすることを許された、世界を思うままに変える大いなる力禁断の果実。その存在がビートライダーズたちを子供の遊びでは済まされない、地球全土を巻き込んだ戦いの運命へと誘いこんでいく。
登場人物
ビートライダーズ

沢芽市にて活動しているダンスチームに属する若者たち(#ビートライダーズ関連も参照)。
チーム鎧武
葛葉 紘汰(かずらば こうた) /
仮面ライダー鎧武
本作品の主人公。1993年1月30日(みずがめ座)生まれの20→21歳[注釈 3]。元チーム鎧武メンバー。ドルーパーズでの定番メニューはフルーツパフェ[注釈 4]。第5話以降、戦闘開始前は、「ここからは、俺のステージだ!!」と叫ぶ[注釈 5]。不器用だが、自分自身の戦う理由に葛藤しながらも、「思うがままに守る」という希望を胸に抱く心優しい青年。幼いころに両親を亡くし、育ての親となった姉である晶の支えになるためにチームを脱退しアルバイトに明け暮れていた。鎧武のメンバーからは未だ慕われており、性格上本人もチームに何かあった際には助け舟を出す生活を送っていた。人間的な意味での変身に憧れていた中、偶然迷い込んだヘルヘイムの森で戦極ドライバー[注釈 6]を入手し、鎧武に変身する資格を獲得。リーダーの裕也が行方不明になったことから当時掛け持ちしていたバイトを全て辞めて[注釈 7]、用心棒としてチームに一時復帰し、戦いの日々に足を踏み入れる。変身せずとも元々高い身体能力を持つことに加え、直感力と適応能力に優れるため、ドライバーの力にも短期間で順応。さらにより強い相手との過酷な戦いを経ざるを得なくなった(後述)ことで、より洗練された戦闘技術を身に付けるに至っている。明るく優しい心と強い正義感を併せ持つ熱血漢。他人の危機を見過ごせない気質で、自身の損得を考えない行動によって憂き目に遭ってしまうことを、幼馴染である舞に心配されている。また正直者ゆえ隠し事は苦手だが、他人に心配をかけまいと問題は一人で抱え込む傾向にある。変身当初は憧れていた変身から調子に乗り、自分ではなく「他人を守る」という意志は一貫しながらも、インベスゲームの挑戦を受けインベスを倒すのみと無自覚に戦っていたが、ライバル関係となった戒斗にその姿勢を否定されると共に、再びヘルヘイムの森に迷い込んだ際に斬月の襲撃に遭い、力の恐ろしさを学び戦意を一時喪失。しかし自分自身のために戦う光実の強さに心を動かされての復活を経て、力を持つ者の責任に目覚める。後に光実と共にユグドラシルが自分たちをモルモット扱いしてきたことをいち早く知り、彼らに強い疑問と憤りを抱く。その後ヘルヘイム活性化によるインベス侵出に伴い、襲い来るインベスの危機から沢芽市民を守るために奮闘するも、それにより自身の思惑を優先する光実との亀裂、守ろうとした市民からのインベス侵出原因の疑いによる非難、そして初瀬のインベス化に加えユグドラシルによる排除を目の当たりにするという数々の悲劇に見舞われる。しかし目的の一致から協力関係を結んだ戒斗との共闘、そして彼の意志を見込んだDJサガラからの物資供給を経て、ビートライダーズの抗争終了を見届けたことで用心棒としての務めを果たした後、戒斗と共にビートライダーズから脱退しインベスやユグドラシルとの戦いへと気持ちを新たにする。斬月・真との再戦を経て、光実同様にヘルヘイムによる地球侵略やユグドラシルの本分について知らされ動揺するも、人類繁栄のために犠牲を当然とするユグドラシルの在り方に疑問を抱くと共に、事実上の人類削減計画であるプロジェクト・アークの全貌を知りユグドラシルとの敵対を改めて決意。しかし自分が鎧武としての初陣で排除したビャッコインベスの正体が、森の果実を食べて変異した裕也である事実を貴虎によって突きつけられ、友を殺めた自責の念と、ユグドラシルと同じく犠牲による選別を行っていた自身の在り方から深く絶望する。しかし現れたサガラから、自分の戦う相手が「希望の対価に犠牲を要求するこの世界のルールそのもの」であること、そしてヘルヘイムの侵略から生き延びたオーバーロードの存在を教えられ状況を打開する希望を見出し、後悔せず前進を続ける決意を固める。しかし、沢芽市に侵出し無差別破壊を行うデェムシュの姿から、残忍極まりないオーバーロードと交渉の余地がないことを悟る。その後サガラから事態を打開する本当の術が「自分がオーバーロードになること」と教えられ、舞の制止を振り切りサガラの誘導に乗る形で黄金の果実の一欠片たる極ロックシードを獲得、黄金の果実を求めての前進を望む。人類の敵として居座るレデュエおよび光実率いるインベス軍団から市民を救うため、戒斗やビートライダーズと協力しオーバーロードを駆逐していくが、黄金の果実自体は正しく使える人間がいれば譲ってもいいと考えるなど、自分が世界を救う未来と覚悟に関しては甘さを見せていた。しかしレデュエの揺さぶりから極ロックシードの効能による体のオーバーロード化、そして黄金の果実による破壊と創造の力を現世界の固定に使うという矛盾した行動が、自身が化け物として排斥される未来を招く事実を知ったことで、その逃れようのない運命を逆に覚悟に変えるに至り、迷いを完全に捨て去り運命へと踏み出す。数多の試練を経て培った覚悟は頑なだったロシュオに認められると共に、極ロックシードを使い続けていく過程で無自覚に獲得したオーバーロードの能力を能動的に発揮する[注釈 8]に至り、その力を以てレデュエをも瞬殺した。また、オーバーロード化が進むにあたってヘルヘイムの果実以外の食物に対する食欲が落ちていき、負傷からの回復が異常なまでに早まるなど、身体的変化がみられる。フェムシンム滅亡後、凌馬の口車に乗せられた光実と交戦。黄金の果実を埋め込まれた舞を救うために命を捨てる覚悟を以て戦う彼と戦闘の末、重傷を負わされるも「誰も見捨てない」という覚悟の元で、これまで罪を犯して来た光実を赦した。回復後は、思念体と化した舞から戒斗が自分とは違う別の未来を望むことを知り、彼自身からも弱者が踏みにじられない世界の創造のために今の世界を滅ぼす決意を聞かされる。自分が守ろうとしてきた人間と世界を守るため、黄金の果実を手にする選ばれた者として自らの未来を見据える決意を固め、ロード・バロンとしての力を手に入れた戒斗との最終決戦に臨む。


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