仮面ライダーフォーゼ
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平成仮面ライダーシリーズ
第12作仮面ライダーオーズ/OOO2010年9月
- 2011年8月
第13作仮面ライダーフォーゼ2011年9月
- 2012年8月
第14作仮面ライダーウィザード2012年9月
- 2013年9月

仮面ライダーフォーゼ
ジャンル特撮テレビドラマ
原作石ノ森章太郎
石森章太郎プロ
脚本中島かずき
監督坂本浩一
出演者

福士蒼汰

高橋龍輝

清水富美加

吉沢亮

坂田梨香子

冨森ジャスティン

志保

土屋シオン

田中卓志

鶴見辰吾

声の出演檜山修之
ナレーター檜山修之
音楽鳴瀬シュウヘイ
オープニング「Switch On!
歌:土屋アンナ
言語日本語
製作
プロデュース

本井健吾テレビ朝日

塚田英明

高橋一浩

製作

テレビ朝日

東映

ADK


放送
放送局テレビ朝日系列
音声形式ステレオ放送
放送国・地域 日本
放送期間2011年9月4日 -
2012年8月26日
放送時間日曜 8:00 - 8:30
放送枠

テレビ朝日日曜朝8時枠の連続ドラマ

スーパーヒーロータイム第2枠

放送分30分
回数48
公式ウェブサイト
特記事項:


平成仮面ライダーシリーズ」第13作

仮面ライダー生誕40周年記念作品

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『仮面ライダーフォーゼ』(かめんライダーフォーゼ、欧文表記:KAMEN RIDER FOURZE[注釈 1])は、2011年9月4日から2012年8月26日まで、テレビ朝日系列で毎週日曜8時から8時30分(JST)に全48話が放映された、東映制作の特撮テレビドラマ作品、および作中で主人公が変身するヒーローの名称である。

平成仮面ライダーシリーズ第13作にして、仮面ライダー生誕40周年記念作品[1]。キャッチコピーは「青春スイッチオン」、「宇宙キター!」。
概要

本作品では、東映での小惑星探査機はやぶさを題材にした映画『はやぶさ 遥かなる帰還』の制作、スペースシャトル退役など宇宙関連の話題が相次いだこと[2]、放映年がユーリイ・ガガーリンらによる人類初の有人飛行から50年後であることから「宇宙」をテーマとし[1]、特に「宇宙開発」を色濃く出した設定となっている[3]。また、ジョン・ヒューズ監督の映画作品を意識したかのような、シリーズ初の「学園青春ドラマ」に沿って物語は進行する[3]。この設定について、スタッフはいわゆる「ご近所もの」という後者に、スケールにギャップのある前者を組み合わせることにより生じる「新たな面白さ」を追求した挑戦だと語っている[4]。本作品は主人公の弦太朗が仲間との友情を築き上げることも作品の大きな魅力の1つで、脚本を担当することになった中島かずきによると、この行動には「「仮面ライダーであること」を我々はどう考えるか」が軸になっているという[5]

本作品では、一般人である主人公や敵の人間がアストロスイッチと呼ばれるキーアイテムを用いて仮面ライダーや怪人へ変身する。怪人の正体が視聴者に判明するまでは声に特殊な加工が施され、「仮面ライダー部」が犯人(怪人)の正体を探索するなど、前々作『仮面ライダーW』に似た構成となっている[6]。また、『W』の後半で登場した闇の組織「財団X」は本作品の劇場版でも登場し、後にはテレビシリーズにも登場する。その一方、世界観は『W』の「風都」という都市単位に対し、本作品では「天ノ川学園高校」というさらに狭い範囲での物語がなされている。そのため、ゲストの大半が学園の生徒に限定され、以前に登場した人物が敵となって再登場したり、かつて怪人として仮面ライダーに倒された人物が何らかの形で再登場したりと、より人物像を濃く描いた部分がある。

本作品の企画準備を進めていたところ、2011年3月11日に東日本大震災が発生して企画作業も諸所に中断したが、やがて再開した。その際、スタッフたちが「震災後に登場する新しいヒーロー、その1番手」になることに気づき、「子供たちをとにかく明るく元気にしたい!」という思いを込め、本作品でそれを実現しようとフォーゼを「日本を元気にするヒーロー」と定義している[2]。そのため、平成主役ライダーに伝統で取り込まれていたマスクデザインの涙ライン(涙の跡に見えるライン)は、意図的につけていない[7]

次作『仮面ライダーウィザード』以降は全編のメインカメラがアーノルド&リヒターのフルHDカメラ「ALEXA」に変更されたため、本作品は『仮面ライダーゴースト』にて再び使用されるまで[8]パナソニックの「VARICAM」(=シネライクガンマ)を使用した最後の作品となった。

主人公がリーゼントヘアーであることに対して多くの抗議が寄せられたとされ、次々作『仮面ライダー鎧武/ガイム』でメインライターを務めた虚淵玄は本作品の件を引き合いに出し、抗議を受けそうな要素の除去が徹底していたと証言している[9]
シリーズ40周年記念作品

第1作『仮面ライダー』が放送されてから40年目に当たる年に放映が開始された本作品は、後述するようにシリーズを意識した設定がなされている。テレビシリーズ以外での他の仮面ライダーシリーズとの関連は、#他媒体展開を参照。スタッフは、「テレビシリーズでの『過去の仮面ライダー』との共闘は『仮面ライダーディケイド』で行ったので、極力別の路線で制作したい」と発言している[4]

昭和シリーズも含む過去のシリーズ作品に登場した仮面ライダーたちの存在が、都市伝説として語り継がれている[10]

本作品の第2話に登場した、都市伝説として扱われた過去の仮面ライダーの映像はすべて新撮されたものである[11]


「40周年」にちなみ、フォーゼが使用する「アストロスイッチ」の個数も40個存在する[4]

仮面ライダー部の部員のネーミングは、「仮面ライダーシリーズ」が40周年であることと、部員が7人の予定であったことから、過去のシリーズ作品の登場人物の名前をアナグラムにしたものとなっており、その関係者も過去の作品の登場人物に因んだものが多い(#登場人物も参照)[12][13]

あらすじ

西暦2011年、天ノ川学園高校にリーゼントに短ランという往年のツッパリスタイルの転校生・如月弦太朗がやってきた。教室に入ってきた弦太朗は「この学校の生徒全員と友達になる」と宣言する。彼の言葉に困惑し、呆れる生徒たちをよそに、幼なじみの城島ユウキは彼との再会を喜び、同じくクラスメイトで登校中に彼と一悶着起こしていた歌星賢吾は嫌悪感を隠さずにいた。一方、ユウキに学内を案内された弦太朗だったが、この天ノ川学園高校は学園一の情報通・JK(ジェイク)をはじめ、非常に個性豊かな生徒たちが多い学校であることを知り、さらに学園のルールを知らなかったために、学園ヒエラルキーの頂点に立つ、アメフト部部長の大文字隼とチア部部長の風城美羽に目をつけられてしまうなど、登校初日から様々なトラブルに遭遇してしまう。

そんな中、弦太朗の前に突如ゾディアーツと呼ばれる怪物が現れる。弦太朗は勇猛果敢に立ち向かうが、敵うはずもなく、賢吾が操縦するパワーダイザーの援護もあってその場を切り抜けた。

本格的に活動を始めたゾディアーツと戦うため、賢吾はフォーゼドライバーを装着しようとするが、元来の病弱体質が祟り、ユウキに止められる。それを見かねた弦太朗は、賢吾からドライバーを奪い、彼に代わってフォーゼに変身する。ゾディアーツを退けた弦太朗は、戦いの一部始終を見ていた少女・野座間友子からネット上にある都市伝説の一つ「仮面ライダー」に似ていると言われ、仮面ライダーフォーゼと名乗るようになる。こうして学園生徒全員と友達になる目標を掲げた学園生活を送りながら、ユウキと共に仮面ライダー部を結成した。

やがて、そんな弦太朗の人柄に触れることで彼と友情を交わした隼、美羽、友子、JK、そして賢吾を加え、仮面ライダー部と弦太朗=仮面ライダーフォーゼの学園の平和を乱すゾディアーツとの戦いと青春の日々が始まった。
登場人物

基本的にテレビシリーズにおけるもの。最終回から5年後の世界を描く劇場版『MOVIE大戦アルティメイタム』などの客演作品における設定・活動について見出しで節を分けて記述。弦太朗、流星、我望の三人は仮面ライダー部の部室が月面にあるため、月に因んだネーミングとなっている[14]
仮面ライダー部

各自の入部した時系列は#用語の「仮面ライダー部」の項目を参照。
如月 弦太朗(きさらぎ げんたろう) / 仮面ライダーフォーゼ
仮面ライダーフォーゼに変身する主人公。天ノ川学園高等学校2年B組に転校してきた男子生徒。17歳。4月からは3年B組在籍。一人称は「俺」。学園内では規定の制服を着用せず、短ラン・Tシャツ・ボンタン[注釈 2]、つぶして薄くした革製の改造学生鞄にリーゼント[注釈 3]という昭和時代の不良のような格好にアイデンティティを持つ[注釈 4]。転入初日にゾディアーツと遭遇し、賢吾から奪ったフォーゼドライバーで変身。当初は賢吾と対立するもユウキのアドバイスにより、自分がフォーゼに変身する肉体労働、彼に分析や助言を任せる頭脳労働という関係を成立させ、仮面ライダーフォーゼとして闘うこととなった。その後フォーゼの力で学園を守るべく独断で仮面ライダー部を創立、高校生活を楽しむ傍ら、仲間を集めてゾディアーツから生徒を守る闘いをくり広げる。服装に反して正義感が強く、情に脆いまっすぐな性格の持ち主。ユウキとは幼馴染みで、転入した天高にて再会を果たす。小学3年時に両親が交通事故で死去して以降、祖父・吾郎に引き取られ、彼の仕事の関係上全国を転々としながら過ごしてきた。弦太朗に新しい友達ができるたびに両親が大喜びした感動と全国を転校し続けた経緯から、「友達を作る」ことに意義を見出して[注釈 5]おり、学園内では「この学園の生徒全員と友達になる男」[注釈 6]と自称している。友達になった相手には友情の確認の意味を込め、握手と共に互いの拳を数回打ち合わせる「友情のシルシ」を交わす。身体能力は高くケンカも強く、ダブルダッチという特技も持つ[注釈 7]。一方で、勉強はからっきし駄目[注釈 8]だが、初めてフォーゼに変身した際に、ユウキから少しスイッチの使い方を教えてもらうだけで自分で応用を効かせて戦うことが出来たり、それまで経験のなかったボクシングやギターを短期間の練習や経験で、ある程度こなせるようになるなど学習能力は高い。吾郎から受け継いだ「○○は心の××だ」が口癖で、対面時の自己アピールの時に、自身の胸を2回叩いて相手を指差すという動作をする。平素の思考・行動こそ短絡的かつ型破りだが、おおらかな性格ゆえ「気に入らない奴ほど友達になる」と豪語するなど、周囲には悪事を働く者を含めて分け隔てなく接する。そういった考えの下で多くの人間と積極的に関わってきた経緯から、他人のクセや心に潜めた本質を見抜く洞察力と、周囲の言動に心を乱されにくい年齢不相応な落ち着きを併せ持っており、無意味に傲慢な態度をとることはない。ただし元々直情気質で思い込みが激しいため、よかれと思ってやったことが裏目に出て、相手の反感を買うことが若干ある。また相手の善悪にかかわらず友情を求めることも多いが、逆に一旦友達になった人間が必ずしも善だとは思っていないため、疑うこともある。なお年相応に異性に関心はあるが、色恋沙汰にはかなり鈍感。ただ天高のプロムの際には、美羽に加えてフォーゼに助けられた元スイッチャーの卒業生2人[注釈 9]に誘われたり、3年時の同級生・高村優希奈に片思いされたりと、本人の意図しないところで中々モテている。フォーゼになった経緯こそ強引だが「全てを受け入れよう」という姿勢からスイッチによるステイツチェンジを成功させ、積極的に仲間を増やしてきた行動により培った人間同士の絆によってコズミックステイツを実現させるなど、フォーゼの力を引き出すための高い資質を備えている。なお自分がフォーゼであることを隠す意識は薄く、緊急事態には周りに一般生徒や教職員がいても構わずに変身し、仮面ライダー部の活動についても平然と口にしているため、彼の関知していないところで正体を知っている生徒もいる。ただし「学園の平和を守る」など漠然としたことしか言っておらず、部の核心までは(特に教職員には)彼もさすがに口にしないため、彼と関わりを持たない生徒および教師からは単なる変わり者として見られている。我望との決戦後は復活した賢吾、正式入部したハルと蘭を交え、仮面ライダー部を宇宙仮面ライダー部に改名し、宇宙へ旅立つことを目指して活動を再開した。


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