仮面ライダー×仮面ライダー
オーズ&ダブル feat.スカル
MOVIE大戦CORE
監督田ア竜太
脚本
三条陸
井上敏樹
原作石ノ森章太郎
(石森章太郎プロ)
製作
武部直美
塚田英明
高橋一浩(東映)
本井健吾(テレビ朝日)
製作総指揮杉山登(テレビ朝日)
出演者
吉川晃司
桐山漣
菅田将暉
渡部秀
音楽
中川幸太郎
鳴瀬シュウヘイ
主題歌DaiKichi ?大吉?
「HEART∞BREAKER」
撮影倉田幸治
編集長田直樹
制作会社東映テレビ・プロダクション
製作会社「オーズ&ダブルfeat.スカル」製作委員会
配給東映[注釈 1]
公開2010年12月18日
上映時間
90分(劇場公開版)
107分(ディレクターズカット版)
製作国 日本
言語日本語
興行収入13億8,000万円[1]
前作
仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ(仮面ライダー前作)
仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010(MOVIE大戦前作)
次作
オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー(仮面ライダー次作)
仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX(MOVIE大戦次作)
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『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE』(かめんライダーかめんライダー オーズアンドダブル フィーチャリングスカル ムービーたいせんコア)は、2010年12月18日より東映系で公開された、特撮テレビドラマシリーズ「平成仮面ライダーシリーズ」の『仮面ライダーオーズ/OOO』と『仮面ライダーW』の劇場版作品。
キャッチコピーは「仮面ライダー、地球の中心「核(コア)」へ。」。 放送中の仮面ライダー・前作の仮面ライダーが共演するクロスオーバー作品「MOVIE大戦シリーズ」の第2弾。『オーズ』としては初の、『W』としては3本目にあたる劇場版作品。『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』の2D版でのエンドロール後に公開が発表された。 本作品は2009年冬に公開された『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』を超パワーアップさせるというコンセプトで制作されており、その構成も前作同様にオーズとWのそれぞれのエピソード2編と最終エピソード1編の計3編で構成されており、『W』⇒『オーズ/OOO』⇒『MOVIE大戦』の順で上映される[注釈 2]。その為、企画当初は仮面ライダーディケイド/門矢士もゲスト出演させる予定だったが、諸事情により断念したという。 従来の劇場版と同様に、放送中の番組の主役ライダーの新フォーム(仮面ライダーオーズ タジャドルコンボ[注釈 3]、タカゴリバ)と、新たな仮面ライダー(仮面ライダーバース)が先行登場し、劇場版限定ライダー(仮面ライダーコア)と、劇場版限定フォーム(仮面ライダースカルクリスタル)が登場する他、『運命のガイアメモリ』に登場した、仮面ライダーW サイクロンジョーカーゴールドエクストリームが再登場する。 『オーズ/OOO』のエピソードは『仮面ライダーオーズ ノブナガの欲望』と題され、火野映司と織田信長のホムンクルスとの激闘・友情が描かれる。その他、恐竜グリードやヤミーが登場し、「映司がメダルホルダーを所有している」「終盤のバースの変身者が後藤慎太郎」であるなど、テレビシリーズに先駆けた要素が描かれている。小説版での描写[注釈 4]や、次回作『フォーゼ&オーズ』での映司と翔太郎のやり取りなど、後発の作品でも本作品の内容を踏まえた描写が存在する。 『W』のエピソードは『仮面ライダースカル メッセージforダブル』と題され、テレビシリーズの後日譚と仮面ライダースカルの誕生秘話が描かれている[注釈 5]。前作『運命のガイアメモリ』と前々作『W&ディケイド』同様にテレビシリーズから繋がった時間軸での話となっており、後のVシネマ『仮面ライダーW RETURNS』にもそのままつながる出来事となっている他、『運命のガイアメモリ』でのWとオーズの対面を踏まえた設定も反映されている。 そして最終エピソードは『MOVIE大戦CORE』と題され、オーズとWが共演する。
概要
物語内容
ストーリー・章
『仮面ライダースカル メッセージforダブル』
鳴海亜樹子は紆余曲折の末に芽生えた照井竜 / 仮面ライダーアクセルとの愛を育み、結婚することに。だが結婚式当日もアクセルに変身して戦おうとする竜に激怒。仮面ライダー自体に嫌気がさす[注釈 6]。途中、亜樹子はWが謎の怪人・プテラノドンヤミーと戦う場面に遭遇。その怪人が所持していたメモリーメモリの力によって、亜樹子の意識は1999年の風都へ飛ばされる。1999年の風都で起きた「最初のドーパント事件」を通して、亜樹子は父鳴海荘吉 / 仮面ライダースカルの「ビギンズナイト」を知る。
『仮面ライダーオーズ ノブナガの欲望』
鎧を身にまとった織田信長のミイラが発見され、鴻上ファウンデーションはセルメダルを使用した最先端技術で、織田信長をホムンクルスとして蘇生させた。青年姿で蘇生したノブナガは記憶を失ったまま、鴻上生体研究所を脱走する。戦国武将の子孫を殺害して回る鎧武者怪人を追っていた火野映司 / 仮面ライダーオーズは、その過程で偶然出会ったノブナガの面倒を見ることに。無垢だったノブナガは図書館などで急速に現代の知識を学んでいき、アルバイトからとある会社の社員になると、比奈の先輩である明智よしのが出場するダンスオーディションの場で会社を乗っ取って社長にまで上り詰める。
『MOVIE大戦CORE』
憑代を失ったサソリ・カニ・エビの3枚のコアメダルの意思が過去の仮面ライダーの苦しみ・悲しみといった偏った記憶を取り込んだメモリーメモリと融合し、邪悪なエネルギー集合体・仮面ライダーコアが誕生した。再会したWとオーズの2人の仮面ライダーは、全てを破壊し尽くそうとするその脅威を喰い止めるために、地球の中心である「核」に戦いの場を移し最終決戦を繰り広げる。
本作品オリジナルの登場人物『仮面ライダーW』の登場人物については「仮面ライダーWの登場キャラクター」を参照鳴海荘吉については「仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010#『仮面ライダーW ビギンズナイト』の主な登場人物」を参照『仮面ライダーオーズ/OOO』の登場人物については「仮面ライダーオーズ/OOO#登場人物」を参照
『仮面ライダースカル メッセージforダブル』(登場人物)
マツ / スパイダー・ドーパント
荘吉の相棒[注釈 7]の頭脳派探偵。本名は松井 誠一郎(まつい せいいちろう)。細かな資料集めで捜査をフォローし、荘吉と共に多くの事件に挑んできた。指を鳴らす癖や数字の「1」の頭が大きく跳ねる独特な書き方の癖がある。メリッサのストーカー蜘蛛男を荘吉と共に追うが、自身がミュージアムの最初の顧客である「蜘蛛男」ことスパイダー・ドーパントであることを荘吉に見破られ、暴走。風都に大量の子蜘蛛をばら撒き甚大な被害を出した上、メリッサを誘拐するも、スカルのライダーキック[2]を受け、メモリブレイク後に自我を取り戻すもその直後に死亡。劇場公開版では致命的ダメージにより死亡したかのような描写であったが、ディレクターズカット版ではマツの死因はスパイダーメモリの暴走であることが判明しており、メモリが初期型であるためにメモリブレイクしても助からない可能性があったことも説明されている。なお、マツがスパイダー・ドーパントに変身して撒いた子蜘蛛は自身の「メリッサに愛されないのを妬む」という感情の暴走により新たに加わった彼自身の能力であり、本来のスパイダー・ドーパントの持つ能力ではない。この子蜘蛛には「愛する者に触れると相手が爆死する」という機能があり、子蜘蛛を浴びてしまった荘吉が亜樹子に会えなかったのもこれが理由だった。
キャラクターのモデルは、本作品のプロデューサーの塚田英明で、まとめた資料でレジュメを作ったり、指を鳴らす癖は塚田をイメージしている[3]。脚本の三条は、荘吉にとっての制御棒のような存在であるとしている[3]。
メリッサ
「風都の歌姫」と称されるオペラ歌手の少女。本人曰く「鳴海探偵事務所の影の所長」[4]。スパイダー・ドーパントに狙われ、身辺警護を荘吉に依頼する[5]。現在の亜樹子に瓜二つだが血縁関係はない。自分を無視した相手に靴でツッコミを行なう性格や「あたし、聞いてない」などの口癖も亜樹子を思わせるが、亜樹子と比べると大人びた一面を持つ。『MOVIE大戦CORE』の終盤にも亜樹子の結婚式を訪れ、亜樹子に荘吉が自分に会えなかった理由を伝える。
小森 絵蓮(こもり えれん) / バット・ドーパント
花魁言葉で話す美女[5]。ミュージアムの最初期のガイアメモリのセールスレディであり、「バット」のガイアメモリで自らもドーパントに変身し暗躍する。終盤でスカルと交戦するが、スカルパニッシャーで壊れたタンクローリーの下敷きになり、そのままタンクローリーの爆発に巻き込まれる形で死亡した。
矢口 孝三(やぐち こうぞう)
メリッサの所属する芸能事務所矢口芸能社の社長。事務所内でタレントたちをガイアメモリの実験台にしていた[5]。荘吉に悪事を看破された直後、妻に仕込まれていたスパイダー・ドーパントの子蜘蛛によって爆死する。
ストーン
過去の風都で活躍する情報屋。風都の建築物に詳しい建築物オタク。矢口芸能社の内部に関する情報を探る[5]。その名の通り石ころのように目立たず、影が薄く臆病な性格だが、荘吉からは「臆病ぐらいがちょうどいい。長生きできる」と評されたが、矢口芸能社に潜入した際にバット・ドーパントに殺されるという皮肉な結果となった。
『仮面ライダーオーズ ノブナガの欲望』(登場人物)
明智 よしの(あけち よしの)
比奈の先輩で、明智光秀の子孫。フューチャーソフトのCM出演のオーディションに参加したバレリーナの少女[5]。ある事故で足を怪我したことから「もっと踊りたい」という欲望を持ち、その欲望がプテラノドンヤミー(雌)を生み出すこととなる。入院中に眠っている間に、ノブナガに足を治療してもらった。
ノブナガ / 鎧武者怪人 / 仮面ライダーバース
鴻上ファウンデーションによって発掘された織田信長のミイラの欲望とセルメダルによって生成された人造人間[5][6]。映司からは「ノブ君」と呼ばれる。ふとしたことで映司と出会い「モンシロチョウ柄のおそろいのパンツ」を映司から受け取る。最初は名前以外のことが分からずに困惑していたが、図書館で本を読み漁り様々な人間世界の情報を急激に得たことで様々な分野で才能を発揮し、フューチャーソフトの社長となって欲望のままにあらゆるものを手中に収めようとする。「パンツの友」である映司に対しても、「欲望がない、つまらない奴」と見下すようになる。鎧武者怪人となって、過去に自分と敵対した武将の末裔を殺害して回るが、過去の自分の仇である明智光秀の子孫のよしのに好意を抱くようになる。ホムンクルスとしての身体が崩壊を始めた影響で、自我も失っていく中、映司の良さや、彼と交わした絆を思い出し、よしのの怪我を治療した。鎧武者怪人完全体になってしまった後、映司=オーズとの戦いの末に力尽き、映司に看取られながら消滅し、セルメダルに戻った。
ギル[7]