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出典検索?: "仮面ノリダー" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2020年12月)
『仮面ノリダー』(かめんノリダー)は、フジテレビ系列のテレビ番組『とんねるずのみなさんのおかげです』にて放送されたコーナードラマ、およびそれに登場するヒーロー。 木梨扮する仮面ノリダーと石橋扮する数多くの怪人が所属する悪の秘密組織『ジョッカー』との闘いを描いた、特撮番組『仮面ライダーシリーズ』のパロディドラマである。1988年(昭和63年)春の火曜ワイドスペシャル版で初回が放送され、レギュラー化した1988年(昭和63年)秋から1990年(平成2年)春まで放送された。のちに1992年(平成4年)、1993年(平成5年)、1997年(平成9年)にスペシャル版が放映されている。 『おかげです』のコーナーでも屈指の知名度を誇っており、小中学生の間では本家仮面ライダー[注釈 1]を上回る人気を得ていた。本作は後年制作される仮面ライダー作品にも影響を与えており、木梨は劇場版仮面ライダーにゲスト出演も果たしている。 主人公は「木梨猛」(演:木梨憲武)という白いパンタロン[注釈 2]と植物と動物を愛する青年。彼は悪の秘密結社「ジョッカー」により改造人間「ノリダー」に改造されるも、秘密特訓基地で親友となった石橋文字隼人(後に留守番電話男に改造)によって救出され、脳改造を前に脱出、正義の味方「仮面ノリダー」として、世界平和のために戦うことを決意した。普段は人間体として、人間社会で生活しているが、ジョッカーの怪人との戦闘時においては、変身ポーズをとることによりベルトの風車に風力を与え、仮面ノリダーへと変身する。 木梨猛は中目黒在住。普段はおやっさんこと「立花藤兵衛」(演:小林昭二)の経営する「喫茶Amigo」の臨時店員として働いている。また、恋人の「マリナさん」(演:渡辺満里奈)とともに、孤児院「チビッコハウス」[注釈 3]で子供たち(演:劇団ひまわり)の教鞭をとったり、ジョッカーによって瀕死の重傷を負った人間にサイボーグ手術を行うこともあり、一定の収入を得ながら生計を立てている模様。 ナレーターも『昭和仮面ライダーシリーズ』同様、中江真司が起用され、オープニングナレーションも再現されるなど非常に凝ったパロディー作品となった。「恐怖バレーボール女」では、元ネタとなったドラマ『サインはV』と『仮面ライダーアマゾン』でナレーターを担当した納谷悟朗が登板し、その回のナレーションのほとんどを占めた。エンディングで「行け!仮面ノリダー!戦え!仮面ノリダー!」の決めゼリフを納谷一人で終わるかというところで、「待ってください納谷さん、私にも喋らせてくださいよ」と中江が乱入し、二人の決めゼリフでしめるというダブルナレーションが行われた。また、中江本人が劇中に登場し、その場でナレーションを読む回もあった。 おやっさんは木梨猛が改造人間であることを知っているが、マリナさんは知らない。そのため、猛は改造人間である自分がマリナさんとは恋人でありながら、結ばれることはないことを苦悩する描写もあった。しかし、真の完結編・『最後の決戦』のラストで結婚し、「現在も中目黒のアミーゴで幸せに暮らしているという」(ナレーションによる。以下同じ)。また、改造人間になったことを苦悩する猛に対し、おやっさんがはっぱをかける描写も存在し、本家以上に熱いセリフも散見される。 なおピンチになるシーンでは、本家仮面ライダーではなく『人造人間キカイダー』(その後番組の『キカイダー01』含む)の劇中で使用した音楽(作曲・渡辺宙明)が流用[注釈 4]されている。また、木梨猛がジョッカーの皆さんと怪人に出くわすシーンなどは、アニメ『重戦機エルガイム』の劇中で使用した音楽(作曲・若草恵)が、キングジョッカーのテーマソングとして、アニメ『機動警察パトレイバー』の劇中で使用した音楽(作曲・川井憲次)が使用されていた[注釈 5]。 木梨猛が変身ポーズをとることによって、ベルトの風車に風力を与えて変身した正義の戦士。巨大な耳が特徴。また仮面ライダーのマスクには、複眼の下にスーツアクターの視界確保のため覗き穴が開けられていたのに倣ってか、変身後の仮面ノリダーは自分の鼻の穴周辺を黒く塗っており、視覚的に鼻の穴がかなり大きく見える。寒い場所や暑い場所では防寒のために着膨れしていたり、半袖の状態になったりしたこともある。 番組冒頭では、手術台に拘束された猛にジョッカーの死神博士(演:石橋貴明)がノミとカナヅチで手術を施しているシーンがあった。このとき、猛が吐いたセリフは「やめろ、ジョッカー!! ぶっとばすぞー!!」であった。 また放映当時、雑誌で解剖図が掲載されたことがあるが、その内容は体の中にトランクスがある、頭脳の解説には「笑いを取ることだけを考えている」と記されているなど、かなり奇天烈なものであった。また、血の色は緑色でヘソがなく、胸には「かいぞう」、背中には「にんげん」という文字がある。 最終話(第71話)で、仮面ノリダーはジョッカー総帥の正体「キング・ジョッカー男」とともに大気圏外で爆死したかに思われたが、実は存命しており、後に戦線復帰する[注釈 6]。1997年(平成9年)3月27日にスペシャル編で放映された『最後の決戦』では、亡くなった藤兵衛[注釈 7]から「Amigo」のマスターを継いだとも取れる描写も登場している。また、キング・ジョッカー男も存命しており、続編「仮面ノリダーV2」では猩猩右近と共に悪の秘密組織「ゲロ・ジョッカー」を結成している。 巨大化した初代仮面ノリダーの市街戦も描かれ、本家で後年登場する「ウルトラマンとビデオ共演時の新1号」「仮面ライダーJ」「3D映画のシャドームーン」すべてに先駆けた設定でもあった。 変身時においては第1話では「怒ると恐?い!仮面ノリダー!!」のコールとともに、仮面ライダー1号の変身ポーズをアレンジしたようなポーズで変身していたが、基本的には「♪か?いわれ巻き巻き、ね?ぎトロ巻き巻き、巻いて巻いて、手巻き寿司、とぉー!!」[注釈 8][注釈 9]と、腕を回しながら腰を振る動作と共に唱和して変身する[注釈 10]。また、たまにジョッカーの皆さんが脇から蹴りを入れるなどの妨害を行うことがあり、その際はやり直すこともあった。この変身コールがきっかけで、後にとんねるずの二人はミツカン酢のCMに出演するようになった[注釈 11]。また一時期、「カルーセル麻紀麻紀、ポール牧牧、巻いて巻いてマキ上田」、他にマイク真木、栗原小巻など、名前に「マキ」とつく有名人の名をパロディで使ったり、当時話題となっていた湖池屋の「スコーン」のCMフレーズを唱和して変身したこともある。しかし、ミツカン酢のCMの依頼が来てからは元に戻している。「シャワー男」のときは、時間がないからとの理由で4倍速で流れた。 「帝都大戦男」で帝都大戦男に投げ飛ばされたのを利用して早口で「♪か?いわれ巻き巻き?」を唱和したのを皮切りに、翌週からは突然「♪か?いわれ巻き巻き?」ではなく、さまざまな変身コールで変身を行っていった(「バレーボール女」での変身の際は元の変身コール)。
概要
物語・設定
仮面ノリダー
変身
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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