代紋TAKE2
[Wikipedia|▼Menu]

代紋TAKE2
ジャンル
SFヤクザ漫画
漫画
原作・原案など木内一雅
作画渡辺潤
出版社講談社
掲載誌週刊ヤングマガジン
レーベルヤンマガKC
発表期間1990年10号 - 2004年40号
巻数全62巻
テンプレート - ノート
ポータル漫画

『代紋TAKE2』(エンブレム テイクツー)は、1990年2月19日から2004年8月30日発売号まで講談社の漫画週刊誌『週刊ヤングマガジン』に連載されたSFヤクザ漫画。原作木内一雅、作画渡辺潤
ストーリー

1979年新宿暴力団海江田組組員・阿久津丈二は、大学の応援団員たちとの喧嘩に負け、泣きながら詫びを入れていた。この事件以降、丈二の人生は何をやっても上手くいかなくなり、10年後の1989年、弟分に鉄砲玉を命じられ、逃げる途中で自滅し惨めに生涯を閉じた。

しかし丈二が次に目覚めた瞬間、そこは1979年の新宿で、自らが転落するきっかけとなった大学生との喧嘩の場面だった。10年分の記憶と人生経験を積んだ丈二は、気迫と知恵で大学生たちを撃退。そして金の代紋をつけ街をのし歩くことを胸に誓い、新たな人生をやり直し始める。
解説.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節は検証可能参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方
出典検索?: "代紋TAKE2" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2023年3月)

題名の「TAKE2」は映画などでの「2度目の撮り直し」にちなんでいる。タイムスリップしたヤクザが人生をやり直すという、SF(ループもの)とヤクザものを組み合わせた発想で人気となり、15年に渡る長期連載となった。ヤングマガジンコミックス全62巻が刊行されており、データムック「代紋TAKE2 COMPLETE INDEX」も出版されている。

単行本の巻頭には本編のカラーページのみならず、女優・アイドルなどのヌードから担当の私生活や作者両名の趣味・人間ドックなど、週刊誌の記事をモチーフとした様々な企画が掲載された。有名人のファンによるインタビューには三沢光晴ゆずキャイ?ンらが名を連ねたこともある。

作中では主に主人公の丈二とライバルの江原によって、物語の世界を操作する神の存在が語られている。江原によると、神は丈二の背後につき全知全能の力を持ってありとあらゆる人間の運命を操作しており、やがて江原の闘争本能の矛先は丈二ではなく神を越えることへと変わっていく。また、丈二は神の手によって時おり無意識のうちに行動や記憶を植え付けられており、この伏線を用いて迎えた「実は物語はコンピュータゲームの中での出来事であり、主人公も含め登場人物はゲーム内のキャラクターであった」という結末は多くの読者を驚愕させることとなった。
登場人物
阿久津組

阿久津丈二が千葉から新宿へ舞い戻ってきた後に旗揚げした組。当初は海江田の傍系だったが、丈二が海江田組三代目となって引退した後は、上部組織を持たず一本で通している。
構成員
阿久津丈二(あくつ じょうじ)
本作の主人公。年齢は1979年当時21歳。1979年にサトシらとの喧嘩に負けたことがきっかけでヤクザとして風格が上がらなくなり、1989年に弟分であるはずの洋一の命令で黒川興業に鉄砲玉として飛ばされ、逃げる途中で自分の撃った
拳銃の跳弾を腹部に受け、その生涯を閉じる。しかし最期の瞬間、1979年のサトシとの喧嘩の場面にタイムスリップ。21歳の若さと31歳の記憶・経験を武器に、ヤクザとしての人生を再開する。物語序盤は二代目海江田組の末端組員として活躍し、海江田組若手のホープと目され山崎組長のボディガードを務めるまでにのし上がった。しかし飴菊戦争をきっかけに護衛に失敗した山崎を失って親友でもあったツトムを殺害せざるを得なくなり、戦争終結後、正人を殺害された仇討ちに江原を襲撃、その罪で府中刑務所に収監され、江原率いる三代目海江田組を破門された。収監後、江原が海江田組三代目を襲名した事で「人生のやり直し」に失敗したとして自暴自棄になりかけるが、何をすることもできない獄中という環境で逆に諦めがつき吹っ切れる。獄中で再会した土橋が明石組と揉めた際は、タイムスリップ前の記憶を生かして所長の弱みを突く事で、入院させないことで獄中の病死を狙われていた明石組親分の入院を認めさせる事を手土産に土橋と明石組の間を仲裁し、同時に明石組の幹部にも認められる。その際、後の明石組若頭、当時若頭補佐から直系の兄弟杯を打診されるが、破門されている身である丈二を抱える事で波風を立てないための「一旦は海江田三代目である江原と親子杯を交わす」という条件を認められず、これを断る。新所長主導による服役者虐待に対する暴動が起こった際は、当初は無関心の立場を取っていたが、潜入してきた警視庁の密偵の言を受けた事もあり、土橋やアキラらと共に府中刑務所で発生した暴動を鎮める事に成功。異例の早さで仮釈放を認められ出所。田上連合と明石組の承認の下、両者の手の届かない千葉県木更津市で白浜組八代目を襲名する。後に明石組の関東進出を食い止めたことで千葉を統一し「千葉阿久津連合会」を築き上げる。その後、白浜組と千葉阿久津連合会を引退して新宿へと舞い戻り、大田原組の舎弟として阿久津組を旗揚げする。その後、海江田組から江原を放逐して三代目だった事実も抹消、海江田組の正統三代目を継承したが、その直後に四代目を志村に譲って海江田組を引退。以降、どの系統にも属さない独立系組織として阿久津組を運営しているが、本人曰く「高校中退」のため、大学を出ている(厳密には四年生時に中退)近田達に(主にシノギや経理の面で)運営を任せる事もある。終盤では江原との長きに渡る因縁を制し、最終話では田上梅沢一家総長を経て関東八州田上連合会会長に就任したことが語られた。そして、民政党の幹事長との会談のため車で移動するも、渋滞を避けるべく入った裏道を進む途中、車窓から見える景色に既視感を抱いたのをきっかけに強引に車を止めさせ、奇しくも自身の感覚では10年前に自身が死んだ場所にたどり着き、今がまさに「自分が死んだのと同じ日に、同じ場所に立っている」という状況であることに衝撃を受けるも、そこで今なお江原への兄弟分の絆を胸に抱き続けていた潮の襲撃を受け、致命傷を負う。その後は薄れゆく意識の中で自分達の存在する世界の真実を知る。それはこの世界そのものがスーパーファミコンのゲームソフト『代紋くん 成り上がれ極道の頂点』の中の世界であり、丈二自身はそのゲームの主人公にしてプレイヤーキャラクターで彼が生き返ったのも実のところはこのゲームのプレイヤーの2人の子供がゲームをやり直しただけで、それでいて丈二が「前の人生」の記憶を保持していたのはゲーム自体にバグがあったために本来はやり直しの際にパラメーターがリセットされるはずがそのまま残されるという、偶発的に強くてニューゲームと同じ状態になっていたからであった。初期は軽薄でやや臆病な性格だったが、未来の記憶を武器に様々な困難を乗り越えるうちに人間的に大きく成長、やがて20代の若さで日本中の極道の誰もが一目置く存在となった。ヤクザとしては優しい性格の持ち主で、自分の命を狙った相手を許した上で身内に加えることも少なくない。
近田 勇(ちかだ いさみ)
阿久津組若頭。拓山大学応援団の団長だったが、サトシが丈二と揉めた一件が原因で土橋、サトシと共に退学処分になり、三人揃って丈二の舎弟となった。丈二が白浜組八代目を襲名した時に舎弟から子分となり、阿久津組を旗揚げした後は若頭として組のシノギや経理を仕切っている。名前が「いさみ」とされている場面もある。丈二と江原の最終決戦でも前線で指揮を執るも片脚を失い、戦線を離脱した。最終話では足を洗って土橋と共にコーヒーショップを立ち上げており、義足と杖を使用している。
土橋 歳実(どばし としみ)
阿久津組幹部。元拓山大学応援団副団長。近田、サトシと共に大学を退学処分になり、ヤクザを志して二人と共に丈二の舎弟となる。神田賢治との内部抗争で恋人を殺され自身も瀕死の重傷を負うも、幹部会の席で破門になった神田を射殺し、殺人罪で逮捕された。当初は黒羽刑務所に収監されていたが、刑務官を暴行して刑を付加され府中刑務所へ移送、そこで丈二と再会する。再会した当初は、神田を殺害したことによる増長や神田に恋人を殺された恨みから丈二に反発していたが、明石組の渕上との揉め事を丈二に仲裁されたことで和解し、関係も元通りに修復した。丈二が白浜組八代目を襲名した時に舎弟から子分となり、阿久津組旗揚げ後は幹部として組を仕切っている。神田賢治を殺害して以降は阿久津組の内外から「あの神田賢治を殺した男」と恐れられていたが、出所後は大きな動きは見せておらず、アキラやサトシと比べて活躍は少ない。また、当初は口髭を生やしていたが、出所後は額に弾痕が残った代わりに髭は無くなっている。最終話では片脚を失った近田と共に足を洗い、コーヒーショップを立ち上げたことが語られている。本人曰く「文学部出の学士様」らしく、丈二に学歴を自慢した事もある(丈二は高校中退)。
サトシ/斎藤 聡(さいとう さとし)
阿久津組幹部。福岡県出身。元拓山大学応援団親衛隊隊長。団員を率いての丈二との喧嘩で、「前の人生」では丈二の転落のきっかけを作ったが、「後の人生」ではそれが原因となって大学を退学になり、近田、土橋と共に丈二の舎弟となる。丈二が白浜組八代目を襲名した時に舎弟から子分となり、阿久津組旗揚げ後は幹部として組を仕切っていた。女性関係のもつれから可愛がっていた舎弟・隆二を浅葉会三島組の三瓶栄一に殺され、三島組との手打ちによって隆二の仇を討てなくなったことで精神を病んだ。その後、三瓶を殺害するため単身浅葉会と大立ち回りを演じて瀕死の重傷を負い、最後はとどめを刺しに病院を襲撃した三瓶と刺し違えてその生涯を閉じた。近田・土橋共々、丈二より一歳上という。父親は「博多のアンドレ・ザ・ジャイアント」と呼ばれ周囲から怖れられる存在だった。
浅野 洋一(あさの よういち)
二代目海江田組組員で、丈二の舎弟。年齢は1979年当時19歳。調子のいい移り気な性格で、内心で丈二を馬鹿にしながら、江原や福永にすり寄っている。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:62 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef