仙石東北ライン
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座標: .mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯38度22分32.4秒 東経141度3分34.8秒 / 北緯38.375667度 東経141.059667度 / 38.375667; 141.059667

仙石東北ライン
仙石東北ラインで運用されるHB-E210系
(2020年5月 国府多賀城駅
基本情報
日本
所在地宮城県仙台市・石巻市
起点仙台駅
終点石巻駅[注 1]
駅数21駅[注 2]
経由路線東北本線仙石線[注 1]
開業2015年5月30日 (2015-05-30)
所有者東日本旅客鉄道(JR東日本)
運営者東日本旅客鉄道(JR東日本)
使用車両HB-E210系
路線諸元
路線距離48.5 km(仙台 - 石巻間)
軌間1,067 mm (狭軌)
電化方式交流20,000 V(東北本線内)
非電化(塩釜駅 - 高城町駅のうち接続線区間)
直流1,500 V(仙石線内)

仙石東北ラインの路線図(2017年、石巻駅構内にて)


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仙石線205系と仙石東北ラインHB-E210系
(石巻駅)

仙石東北ライン(せんせきとうほくライン)は、宮城県仙台市石巻市東北本線仙石線経由で結ぶ、東日本旅客鉄道(JR東日本)の運行系統の愛称である。
概要

仙石東北ラインは、東日本大震災により被災した仙石線沿線市町の復興支援を目的とする事業として2015年(平成27年)5月30日から運行を開始した。ラインカラーの表現は、青緑(■)と水色(■)を併記したものである[1]

運行経路については、以下の各路線を走行する。

仙台 - 松島間:東北本線

松島 - 高城町間:東北本線支線(仙石線・東北本線接続線

高城町 - 石巻間:仙石線

旅客案内上は、東北本線・仙石線とは別系統の路線と位置付けられている。

仙台 - 塩釜間の駅構内では、上下線ともに東北本線と仙石東北ラインがそれぞれ別路線扱いとして案内がなされている。

高城町駅 - 石巻間の駅構内では、特別快速・快速停車駅(石巻あゆみ野駅を含む)に限り仙石線と仙石東北ラインが別路線扱いとして案内がなされている。

上り始発列車と下り最終列車は石巻線の石巻 - 女川間に乗り入れている[2][3]が、JR東日本の各種ウェブサイトにおいて石巻以東は仙石東北ラインとして案内されておらず、駅構内の案内も石巻線表記のみである。

2015年(平成27年)、車両と連絡線が公益財団法人日本デザイン振興会のグッドデザイン賞受賞[4]
運転開始の背景

仙石東北ライン運転開始の背景として、次の点が挙げられる。
震災後の復興事業

後述する仙石線・東北本線接続線は、国鉄民営化後のJR東日本誕生から間もない1991年平成3年)から1992年(平成4年)ごろの時点で現路線と同じ経路で計画されていた。しかしながら、東北本線仙石線電化方式の違い(東北本線は交流電化、仙石線は直流電化)があることと、国鉄民営化から数年が経過したJR東日本の経営体力と建設費用面での折り合いがつかず、計画を継続して持ち続けていた。東日本大震災発生後、ハイブリッド気動車という新技術が育ったことと、甚大な被害を受けた沿線自治体の震災復興を目的として、沿線自治体からの長年の要望を実現するに至った。
速達性の向上

仙石線は宮城電気鉄道により建設された元私鉄路線(戦時買収私鉄)のため、駅間距離の短さ・停車駅の多さにより列車速度が遅い線区である。加えて、多賀城駅から終点の仙台駅方面は各駅に停車する列車の利用者が多いにもかかわらず、その区間は追い越し設備(待避設備)が無いため、首都圏の多くの路線で行われているような緩急接続ができず、快速列車の増発が難しい状況であった(これは仙台駅周辺を走るJR東日本所属の路線すべてに共通する課題である)。

仙台近郊の東北本線も待避設備が無いが、同路線は仙石線に比べ駅間距離が長く、停車駅が少ないことから速達性が高い線区である。この両線を結ぶ接続線を整備することで、沿線自治体からの仙台 - 石巻間の移動を1時間以内に収めたいという要望を実現した[5]
高速バスとの競合対策

ミヤコーバスが現在運行している高速バス路線仙台 - 石巻線は、1998年(平成10年)の運行開始当時には仙台 - 石巻間を1日4往復運行していた程度であったが、徐々に本数を増やしていた。そして、2011年の東日本大震災により仙石線が大津波により甚大な被害を受けたのと対照的に、高速バスについては高速道路の通行規制等の影響により震災後数日間は運休したが、2011年(平成23年)3月19日には臨時便として運行を再開した。その後高速バスは仙石線の全線復旧への見通しが全く立たない中、石巻と仙台を直結する数少ない公共交通機関としての地位を確立した。急増した需要に応えるため、数度におよぶ増便を経て、2015年(平成27年)5月の仙石線復旧まではほぼ震災前の倍の回数で運行していた(高速バスの詳しい歴史は「仙台 - 石巻線」を参照)。

鉄道側も高速バスに対抗するため、東北本線・石巻線経由の「直通快速」を朝夕1往復ずつの計2往復(平日は朝の上り1本、夕方の下り1本の時もあり)が仙台 - 石巻間をノンストップで運行されていたが、石巻線のダイヤや車両運用の制約からこれ以上の増発は困難であり、利用客は100人程度に留まっていた。

そのため、仙台都市圏石巻都市圏の主要ルートとしての鉄道の復活をアピールするため、当路線が設けられた。なお、高速バスについては、仙石線の全線復旧および当路線の運行開始と同時に減便している。
仙石線・東北本線接続線

仙石線・東北本線接続線
基本情報
日本
所在地宮城県
起点松島駅
終点高城町駅
駅数0
経由路線東北本線
開業2015年5月30日
所有者東日本旅客鉄道(JR東日本)
運営者東日本旅客鉄道(JR東日本)
路線諸元
路線距離0.3 km
軌間1,067 mm
線路数単線
電化方式非電化
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停車場・施設・接続路線
凡例


東北本線


塩釜駅








仙石線


松島海岸駅






仙石線・東北本線接続線 2015-



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