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定禅寺通を走行する仙台市営バス
基本情報
国 日本
所在地宮城県仙台市
運行範囲宮城県仙台市・多賀城市[1]
種類公営バス
開業1942年7月1日 (81年前) (1942-07-01)[1]
所有者 仙台市
運営者 仙台市交通局
公式サイト仙台市交通局
詳細情報
総延長距離562.98 km
(2021年度)[1]
路線数232系統
(2021年度)[1]
停留所数1,069停留所
(2021年度)[1]
輸送人員2,790万5,575人
(2020年度)[1]
1日利用者数76,454人
(2020年度)[1]
保有車両数466両
(2021年度)[1]
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仙台市営バス(せんだいしえいバス)は、仙台市が経営する公営のバス事業である。仙台市交通局(公営企業)が運営を担当する。
一般路線バスの現在の営業エリアは仙台市のほぼ全域で、一部の路線は多賀城市に乗り入れるものもある。かつては高速バス(空港連絡バス)も運行していたが廃止され、貸切バス事業は休止中である。観光地循環バス「るーぷる仙台」やコミュニティバスも運行している。 仙台市営バスはもともと公営バスとして事業が開始されたものではなく、仙台市電の運営を行っていた仙台市が、戦時統合により仙台市周辺の民営事業者を買収して成立したものである[2][3]。 太平洋戦争下の1942年(昭和17年)7月1日、前身となる仙台市街自動車を市が買収し[3]、同年8月21日に仙台市営バスとして発足させた[3]。続いて1943年(昭和18年)、周辺事業者(港組、根白石自動車運輸、増東自動車、仙山自動車商会、定義観光自動車)を買収した[2]。 仙台市は陸上交通事業調整法の指定地域ではなかったが、鉄道省の通達に基づいて戦時統合が行われた。 そうした歴史的経緯により、仙台市が政令指定都市に移行する以前から、旧泉市、旧宮城町、旧秋保町地域に営業エリアをもっており、かつては塩竈市、岩沼市、名取市、七ヶ浜町、松島町にも路線展開し、仙台近郊に幅広くエリアを広げていた。 またかつては、利府町、吉岡町(現:大和町)、坂元村(現:山元町)への路線もあったが、これらは1950年(昭和25年)までに仙台鉄道バスおよび仙南交通自動車(現在は合併して宮城交通)へ譲渡している。 1976年(昭和51年)3月31日の仙台市電廃止に伴い、市電廃止代替バス「グリーンバス」[4]を運行開始。その後は交通事情や新設された施設への乗り入れもあり、営業末期は市電のルートと完全には一致していなかった。1987年(昭和62年)7月15日の仙台市地下鉄南北線開業により「グリーンバス」は廃止された。 仙台市内では仙台市営バスのほか、宮城交通、愛子観光バス、タケヤ交通の民間事業者3社が路線を展開している。そのうち全市規模で路線を持つのは宮城交通のみで、愛子観光バスとタケヤ交通は一般路線バス部門では単一系統(仙台市西部方面と都心を結ぶ路線のみ)を運行するにとどまる。 かつては市バスと宮城交通の競合がみられ、20年ほど前までは仙台 - 岩沼間や仙台 - 塩釜間の幹線系統、仙台空港線などいくつかの競合路線があり、激しく競合を続けていた。 その後は、鉄道(JR東日本・仙台市地下鉄)との並行路線の廃止や、市バスから宮城交通への路線譲渡が進んだため、重複路線は一部を除き解消された。仙台市営バスは青葉区・宮城野区・若林区中心、宮城交通は太白区・泉区中心と棲み分けが進み、かつてのような熾烈な競争はなくなってきている。一方で、仙台市地下鉄東西線開業と都市計画道路の整備に伴い、八木山地区では客の奪い合いが生じている。従来は便の時間調整がされておらず、数分違いで同じ系統を市バスと宮城交通のバスが走り、どちらかに乗客が偏るという現象も起きていた。2023年(令和5年)4月より、仙台駅前 - (霊屋橋経由) - 八木山動物公園駅間に「八木山ライン」の愛称を付し、平日の日中(9時台 - 15時台)において仙台市営バスと宮城交通の時刻を調整し、パターンダイヤとするなどの取り組みが開始された[5]。 2006年(平成18年)4月1日からバスロケーションシステムが導入された。東北地方の他の事業者ではすでに数年前から実施している事業者も多く後発の導入となる。
概要
市営バス事業の起こり
民間事業者との関係