仏説温室洗浴衆僧経
[Wikipedia|▼Menu]

『仏説温室洗浴衆僧経』(ぶっせつうんしつせんよくしゅそうきょう[1][注釈 1]旧字体: 佛説温室洗浴衆僧經)通称『温室洗浴衆僧経』[3]『温室経』[3]は、古代インド仏教経典の一つ。入浴沐浴)の功徳を説く[1][3]日本の「施浴」などに影響を与えた[4]
内容

大正大蔵経』巻16経集部で1頁余に収まる[5]、1300字ほどの短い経典である[3][5]

古代インドの名医耆域(ぎいき、ジーヴァカ)が、釈迦とその弟子たちに入浴(沐浴)を薦める[1][3]。それを受け、釈迦が入浴の功徳を説く[1]。釈迦は入浴の七つ道具(七物)を挙げた上で[1][6]、入浴によって払われる「七病」と得られる「七福」を説く[4][5]

時代背景として、古代インドでは入浴が盛んに行われていた[3]。ただし、温湯浴(湯船に浸かる)ではなく蒸気浴(蒸し風呂ミストサウナ)が主流だった[1][4][3]
入浴の七つ道具

燃火(ねんか) -
[1][6]

浄水(じょうすい) - きれいな湯水[1]

澡豆(そうず) - 豆類製の石鹸のようなもの[1][3]

蘇膏(そこう) - 皮膚を滑らかにする油脂[3]ボディクリームのようなもの[3]

淳灰(じゅんかい) - 樹木の灰汁[1][3]シャンプーのようなもの[3]

楊枝(ようじ) - 歯を磨くもの[1]歯木[7]。「爪楊枝」ではなく楊柳製の歯ブラシ[1][3]、または木片をくりかえし噛むもの[8]

内衣(ないい) - バスタオル[1]浴衣のようなもの[3][6]

七病を払う

四大を安定させる(肉体の病気を防ぐ)[4][6]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:39 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef