この項目では、 介護福祉士の国家試験制度 について説明しています。介護福祉士の職務概要については「 介護福祉士 」をご覧ください。
介護福祉士国家試験(かいごふくししこっかしけん)は、厚生労働省の外郭団体、財団法人社会福祉振興・試験センターが実施する、第一次試験と第二次試験からなる国家試験。
介護福祉士は社会福祉士、精神保健福祉士と並ぶ福祉の国家資格(通称:三福祉士)のひとつで、ケアワーカー(主として介護等を業する者)の資格である。 介護福祉士国家試験を受験するには下記の要件を満たす必要がある。 介護福祉士国家試験は、第一次試験(筆記試験)、第二次試験(実技試験)からなる。 第一次試験は1月下旬、北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、岐阜県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県の30か所、第二次試験は3月上旬に北海道、青森県、宮城県、東京都、石川県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、鹿児島県、沖縄県の12か所で行われる。ただし、実務者研修を修了した場合には、実技試験は3回まで免除され、第一次試験のみで合否が決定される。 2017年(平成29年)に行われた第29回より「医療的ケア」が出題科目に追加された。 第一次試験、第二次試験とも、一定の合格基準が設定されている。 (「『人間の尊厳と自立』と『介護の基本』」/「『人間関係とコミュニケーション』と『コミュニケーション技術』」は共通の科目群として扱われる為、片方の科目に点数があれば良いことになっている。) 試験結果については、例年3月末に、社会福祉振興・試験センターホームページにて合格者の受験番号の発表があり、同時に受験者に対し、郵送で合格・不合格通知が発送される。(尚、第二次試験(実技試験)受験者に対しては、第一次試験(筆記試験)後その合否が記された、第二次試験受験票が郵送される)。 2012年(平成24年)に行われた第24回の合格率は、63.9%と最も高いものとなった。
目次
1 概要
1.1 受験資格
1.2 第一次試験・第二次試験
1.3 試験科目
1.4 合格基準
2 介護福祉士とは
2.1 介護福祉士資格取得について
3 受験機会の拡大を行うよう総務省が斡旋
4 関連項目
5 外部リンク
概要
受験資格
学校教育法に基づく高等学校又は中等教育学校であつて文部科学大臣及び厚生労働大臣の指定したものにおいて3年以上(専攻科において2年以上必要な知識及び技能を修得する場合にあつては、2年以上)介護福祉士として必要な知識及び技能を修得した者
3年以上(従業期間3年(1095日)以上かつ従事日数540日以上)介護等の業務に従事した者
前号に掲げる者と同等以上の能力を有すると認められる者であつて、厚生労働省令で定めるもの
第一次試験・第二次試験
試験科目
第一次試験 筆記試験(3領域+総合問題)
人間と社会
人間の尊厳と自立
人間関係とコミュニケーション
社会の理解
介護
介護の基本
コミュニケーション技術
生活支援技術
介護過程
こころとからだのしくみ
発達と老化の理解
認知症の理解
障害の理解
こころとからだのしくみ
医療的ケア
医療的ケア
総合問題
総合問題
三領域の知識・技術について横断的に問う問題を事例形式で出題。
第二次試験 実技試験
介護等に関する専門的技能(介護技術講習会修了者は免除)
合格基準
第一次試験である筆記試験の合格基準は以下の通り。
問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点の者。
1.を満たした者のうち、以下の「11科目群」すべてにおいて得点があった者。
人間の尊厳と自立・介護の基本
人間関係とコミュニケーション・コミュニケーション技術
社会の理解
生活支援技術
介護過程
発達と老化の理解
認知症の理解
障害の理解
こころとからだのしくみ
医療的ケア
総合問題
第二次試験である実技試験の合格基準は以下の通り。
課題の総得点の60%程度を基準として、課題の難易度で補正した点数以上の得点の者を実技試験の合格者とする。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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