今村 孝矢(いまむら たかや、1966年4月10日[1] - )は、日本のゲームクリエイター。大阪国際工科専門職大学工科学部教授。
かつては任天堂株式会社情報開発本部制作部に勤務していた[2]。 兵庫県宝塚市出身。大阪芸術大学デザイン学科グラフィックデザインコース卒業[3]。 1989年に任天堂に入社。主に『F-ZERO』シリーズ、『スターフォックス』シリーズのキャラクターや世界観のデザイン、監修を手がける。アメリカ風のデザインを好んでおり[4]、彼の手がけるデザインやイラストはアメリカ風の印象が強いのが特徴。 入社前からゲーム雑誌等でスーパーファミコンの予測記事読んだ記憶があり、4つのボタンとLRボタンの予想は今村になかった[5]。 任天堂の入社後、開発部所属となり、スーパーファミコンの実機で動作してる画面を見た時は衝撃を受け、感動した。パソコンが普及してない時代でキーボードを触った経験が無い今村は不安を抱えながら研修で様々な事を教わり、晴れてF-ZEROのプロジェクトに参加することになった時は感無量であった[5]。 スーパーファミコンが入手困難になった時期で社内販売で購入できる状況で当時の友達と親戚などの多くの人から要望が贈られた所でF-ZEROがスーパーファミコンと同時発売が決まった時に親戚と学生時代の友達の分を優先に社内販売で注文した。時同じく母親も調子に乗って「息子に頼んだら買えるよ!」と親戚じゅうに自慢した記憶があった[5]。 2021年1月20日に任天堂を同日退社したことをTwitter上で報告した[6]。 2021年4月より大阪国際工科専門職大学にて工科学部の教授に就任し、デジタルエンタテインメント学科CGアニメーションコースを担当[7]。その傍らでフランス語の漫画作品『OMEGA 6』を執筆し、これを原作とするゲーム作品『オメガ6 ザ・トライアングルスターズ』の制作にも関わっている。 ゲーム雑誌『ニンテンドードリーム』 2021年6月号より連載コラム「今村教授の七転八記」開始。 似顔絵を得意としており、テレビ番組『TVチャンピオン』の企画「全国似顔絵職人選手権」に出場した経験を持つ[8]。 任天堂在籍時に行ったキャラクターデザインで一番苦労したのは『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』に登場する鬼神リンクだとしている[9]。
来歴
生い立ち
任天堂へ入社
フリーランス転向後
人物
作品
コンピュータゲーム
任天堂在籍時代
F-ZEROシリーズ
F-ZERO:デザイン
F-ZERO X:チーフデザイン・コースデザイン
F-ZERO GX:監修
F-ZERO ファルコン伝説:監修
F-ZERO CLIMAX:監修・キャラクターデザイン
ゼルダの伝説シリーズ
ゼルダの伝説 神々のトライフォース:オブジェクトデザイン
ゼルダの伝説 ムジュラの仮面:アートディレクション
スターフォックスシリーズ
スターフォックス:CGデザイン
スターフォックス64:アートディレクション
スターフォックスアドベンチャー:監修
スターフォックス アサルト:コ・プロデュース
スターフォックス コマンド:プロデュース
スターフォックス64 3D:監修
スターフォックス ゼロ:監修
スターフォックス ガード:監修
ワイルドトラックス:CGデザイン
ゲームボーイ版ドンキーコング:CGデザイン
スティールダイバー:ディレクション
STEELDIVER SUBWARS:ディレクション
Tank Troopers:ディレクション
フリーランス時代
オメガ6 ザ・トライアングルスターズ(シティコネクション)
漫画
OMEGA 6
脚注[脚注の使い方]^ a b 『任天堂公式ガイドブック スターフォックス ライラット防衛作戦指令書』、78頁。
^ “社長が訊く『スティールダイバー』 1.初代『スターフォックス』の時代から
^ “宮本茂の下で働いた32年間―「スターフォックス」や「F-ZERO」の今村孝矢が任天堂時代を振り返るロングインタビュー
^ “ ⇒スターフォックスアドベンチャー 開発スタッフインタビュー”. 2012年12月19日閲覧。
^ a b c Nintendo DREAM 2022, p. 72.
^ “今村孝矢のTwitter 午後3:59 ・ 2021年1月20日
^ “「スターフォックス」や「F-ZERO」の今村孝矢の今後は? 大学で教えながらフリーランスでゲームや漫画を手掛ける可能性も?
^ “TVチャンピオン 全国似顔絵職人選手権