今井正
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外交官の同名の人物については「今井正 (外交官)」をご覧ください。

2024年4月1日付で日本製鉄社長に就任した[1][2]「今井正」とは別人です。

いまい ただし
今井 正
朝日新聞社(現・朝日新聞出版)『アサヒカメラ』4月号(1953)より
本名同じ
生年月日 (1912-01-08) 1912年1月8日
没年月日 (1991-11-22) 1991年11月22日(79歳没)
出生地 日本東京府豊多摩郡渋谷町[3](現在の東京都渋谷区広尾
死没地 日本埼玉県草加市
職業映画監督
活動期間1939年 - 1991年
活動内容1935年J.O.スタヂオに入社
1937年:監督昇進
1968年:ほるぷ映画社長に就任
主な作品
青い山脈』 / 『また逢う日まで
ひめゆりの塔』 / 『にごりえ
ここに泉あり』 / 『真昼の暗黒
』 / 『キクとイサム
武士道残酷物語』 / 『橋のない川

 受賞
ベルリン国際映画祭
 金熊賞
1963年武士道残酷物語
銀熊賞(監督賞)
1958年純愛物語
日本アカデミー賞


会長特別賞

1992年

ブルーリボン賞
監督賞
1950年『また逢う日まで』
1953年『ひめゆりの塔
1956年『真昼の暗黒』
1957年『米』『純愛物語』
その他の賞
キネマ旬報ベスト・テン
作品賞
1950年『また逢う日まで』
1953年にごりえ
1956年『真昼の暗黒』
1957年『米』
1959年『キクとイサム』
監督賞
1956年『真昼の暗黒』
1957年『米』
1959年『キクとイサム』毎日映画コンクール
作品賞
1950年『また逢う日まで』
1953年『にごりえ』
1956年『真昼の暗黒』
1957年『米』
1959年『キクとイサム』
監督賞
1946年民衆の敵
1953年『にごりえ』
1956年『真昼の暗黒』
1957年『米』『純愛物語』インド国際映画祭
金孔雀賞
1977年あにいもうと

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今井 正(いまい ただし、1912年1月8日 - 1991年11月22日)は、日本映画監督

戦後日本映画の左翼ヒューマニズムを代表する名匠である。東京帝国大学中退後、東宝の前身J.O.スタヂオに入り、入社2年で監督に昇進。戦後は独立プロ運動の中心人物として数多くの社会派映画を手がけた。『純愛物語』でベルリン国際映画祭銀熊賞 (監督賞)、『武士道残酷物語』で同映画祭グランプリを受賞、キネマ旬報ベスト・テンでは5本の監督作がベスト・ワンに選出されるなど、賞歴も多く作品の評価は高い。日本映画復興会議初代議長でもある。主な監督作に『青い山脈』『また逢う日まで』『真昼の暗黒』『キクとイサム』など。
経歴
生い立ち

1912年(明治45年)1月8日東京府豊多摩郡渋谷町(現在の東京都渋谷区広尾)の祥雲寺の中にある霊泉院に、その住職である父・六助と母・カネの長男として生まれる[3]。父は岐阜県の農家の3男で、子供の頃にお寺の小僧に出されて上京し、日露戦争出征を経て、霊泉院の住職になった[4]。母は近くの香林院の住職の妻の妹で、北里研究所の前身である痘苗製造所に勤めた経験のある人だった[4]。生後、今井は中耳炎にかかり、右耳の鼓膜がなくなり聴覚を失っている[3]

渋谷町立臨川小学校を経て、1924年(大正13年)に旧制芝中学校に入学する。この頃から映画を多く観るようになり、本人の回想では新宿武蔵野館でジャック・カトラン(英語版)主演の『嘆きのピエロ(フランス語版)』などを観たという[5]チャップリンの喜劇もほとんど観ており、英文でファンレターを書いて出したこともあった[5]

1929年(昭和4年)、中学を卒業して旧制水戸高校に入学。在学中、マルクス主義に関心を持ち[6]、雑誌『戦旗』に感激してからは学内の秘密組織読書会のメンバーとなった[7]。翌年、特高に連行され、1年間の停学処分を受ける[7]1933年(昭和8年)、東京帝国大学文学部美術史科に入学。学内の秘密組織に入り、同年に本富士警察署に検挙される。翌1934年(昭和9年)にまた1年間の停学処分を受け、そのまま中退する[8]
映画監督に

1935年(昭和5年)4月、京都J.O.スタヂオの入社試験を合格して入社。500人近くの応募者の中から選ばれたのは今井と京大卒の3人のみだった[9]。初任給は50円[9]、当時の同僚に市川崑岸松雄がいた。伊丹万作監督の『新しき土』で初めてロケハンに参加[10]


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