仄見える少年
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仄見える少年
ジャンル
ホラーオカルト
サスペンスアクション
ダークファンタジー
漫画
原作・原案など後藤冬吾
作画松浦健人
出版社集英社
掲載誌週刊少年ジャンプ
レーベルジャンプ・コミックス
発表号2020年39号 - 2021年18号
巻数全4巻
話数全30話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『仄見える少年』(ほのみえるしょうねん)は、松浦健人後藤冬吾による日本漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社2020年39号から2021年18号まで連載された。2021年7月現在で累計発行部数25万部を突破している。
あらすじ

警察官の父と看護師の母を持つ少女・哀別理玖は、危険を察知出来る能力を持っており、その能力を生かして人助けをしていた。

そんなある日、理玖は学校で有名な霊感少年・片儺木伊織に声をかけられ、空き教室に呼び出される。理玖はそこで伊織から、理玖が「霊怪(れいかい)」と呼ばれる存在に取り憑かれていること、実際に理玖に話があるのは伊織の姉・片儺木夜生の方であることを聞かされる。そこに夜生から電話がかかって来て、理玖が霊怪に取り憑かれた電車に行くようにと二人に言う。電車に乗っていた二人は、突如として異空間に誘い込まれ、更に電車ごと霊怪に取り囲まれる。そこに夜生から再び電話がかかり、理玖の本当の力が明かされる。理玖の本当の能力は『霊怪を引き寄せてしまう』という物だったのだ。自身の能力のせいで周りを危険に晒していたことにショックを受けた理玖は、突如現れた霊怪から伊織を庇い、囚われてしまう。そんな理玖にシンパシーを感じた伊織は、自身に取り憑いている霊怪・隠形鬼(おんぎょうき)を召喚して霊怪を倒す。

だが一安心も束の間、理玖は今後も霊怪に狙われる可能性があるとされ、伊織は理玖を守るように夜生から命じられる。普通になりたいけど明らかに普通じゃない伊織と、人助けをしたいけど人を危険に晒す能力を持つ理玖。想いと一致しない能力を持つ二人の奇想天外な放課後が幕を開ける。
登場人物

声はジャンプ公式YouTubeチャンネルのボイスコミックのもの。
主要人物
片儺木伊織(かたなぎ いおり)
声 -
下川涼本作の主人公。落ち着いた雰囲気の霊怪を祓う霊媒師の少年。影を操る能力の使い手で、操るのが難しい隠形鬼(おんぎょうき)を使役出来る。普通の少年として過ごしたいという願望があるが、隠形鬼がついているので無理である。高校二年生。10月15日生まれ。身長170cm(自己申告)。メロンパンとコーヒー牛乳が好き。読切版の設定では犬派らしい。姉の片儺木夜生が率いる霊媒師集団「隠」(なばり)の一人。霊媒師集団「神霊会」が70人以上の霊媒師でも祓えなかった霊怪「件(くだん)」を、姉の夜生と2人で祓った事がある。姉の夜生と共に鬼指姫の百鬼夜行を黒雷で祓った。中学2年の時に夜生の紹介で雪月風花を守る事になる。当時の伊織は隠形鬼をうまく操作出来ず、霊障になっていたのを雪月風花が1年間治していた。中学3年の時、千手童子と戦いの後、力を使い尽くし黒髪が白髪になり、隠形鬼に飲み込まれそうになった伊織を風花が救ったが、取り込んだ霊障が全身に回り、大切な人だった風花は命を落とした。上記の1件でひねくれてしまい、他人の為には動かず、自分の為に働くといった少々自己中心的な性格になってしまった。それまでは普通の霊媒師だった。霊怪で重厄指定されているものを祓うと、高額な金額がもらえるので貯金も2千万ある。姉の夜生には逆らえないほどメンタルが弱い所もあり、御札の貼ってある学校の空き部屋で姉の依頼で霊怪を祓う霊媒師を続けていた。理久に出会い前向きになり始め、宿敵・千手童子が現れ退けるが逃がしてしまい、闘志を突き動かす事になる。力を使い過ぎると隠形鬼が暴走し飲み込まれそうになるが、理久の分霊結界を纏う事で飲み込まれなくなった 。

隠形鬼(おんぎょうき)扉を鍵で開けると使役出来る巨大な影の鬼

黒畏怖刀(くろいふがたな)影の刃を展開させる。

影踏み(かげふみ)巨大な影の足を伸ばして相手を踏んで動きを封じる。

影写し(かげうつし)祓った霊怪を使役出来る。(大首(3話)や手形人形(読切)を使用して見せている。)

影合わせ(かげあわせ)相手の影に自身の影を重ねることによって、 相手の意識に干渉することが出来る。

影薄し(かげうすし)影を薄くし存在を薄くする。

影塞ぎ(かげふさぎ)影を負傷した場所に集め塞ぐ。(ただし力を使い過ぎると出来ない)

哀別理久(あいべつ りく)
声 - 宮島えみ本作のヒロイン。警察官の父親と看護師の母親を持ち、その両親の影響で人助けが好きな心優しい少女。さらに危険を察知するという能力も持っている。高校二年生。6月30日生まれ。身長160cm。霊怪を引き寄せる「招き手」の力を持つ。霊怪を意識していたので危険を察知出来ていた。招き手の力を持つものは、霊媒師の保護対象になることから伊織の護衛を受けることになる。1話で電車に乗っている時に大首に遭い飲み込まれそうになったのを伊織が祓った。招き手である理久は、霊媒師になることが出来ないのが事実。 それでも、誰かのために動いてもいいのだと伊織のおかげで知った理久は、自分に出来ることを見つけたいと強く思っている事を夜生に伝える。 夜生は理久の気持ちを聞くと、理久には招き手の戦い方を特訓。霊怪を意識し、特殊な指輪を付けて、霊怪を掴み包む事を完成させ、分霊結界を習得した。 ・分霊結界(ぶんれいけっかい)-霊怪と人とを分ける結界を玉状に作る。霊障治療も出来る。一部分を残して結界を作る事が出来る。大きい玉を作るのは時間がかかる。
片儺木夜生(かたなぎ やよい)
声 - 山田唯菜伊織の姉。霊媒師の中でもトップクラスの実力を持つ。露出の多い黒のワンピースを着ており、両目をお札のようなもので覆っている。鍵を使わなくても百目鬼(どうめき)を使役出来て、霊障も負わない。ミステリアスな雰囲気を持つ大人の女性。読切版の設定では猫派らしい。霊媒師集団「隠」(なばり)のリーダー。片儺木伊織・大井川研磨を含む7人と少数だが、かなりの実力者ぞろい。百目鬼(どうめき)百個の目がある球体状の鬼を雷と共に使役する。雷を落としたり、大量の霊怪を違う場所へ送る事が出来る。瞬間移動も出来て、他人も移動させる事も可能。ただし、他人を移動させる場合は制御が必要なので移動が完了するまでは動けない。 相手の心の声を読む事が出来る。見知らぬ相手にも携帯電話に連絡出来る。黒瀬が運転中の車をコントロールしたこともある。伊織が中2から中3の間は海外に行っていた。伊織がひねくれた後は愚弟と呼ぶ。伊織と鬼指姫の百鬼夜行を黒雷で祓ったが、鬼指姫には逃げられている。霊媒師集団「神霊会」が70人以上の霊媒師でも祓えなかった霊怪「件(くだん)」を伊織と2人で祓った事がある。千手童子にも警戒されている。

神隠し(かみかくし)使役する巨大な目によって見つめた対象の 事象を捻じ曲げることができる。

黒雷(くろいかづち)片儺木夜生&片儺木伊織の合体技。夜生が使役する巨大な目に弟がありったけの影を送り込むことで、空中に円環状に展開させた巨大な目たちから一斉に雷を降らせる。 百鬼夜行さえも祓ったことがあるという。 伊織の体力の消耗が激しい。 

佐竹与次郎(さたけ よじろう)
声 - 川島零士高校一年生。8月17日生まれ。身長179cm。糸目とフード付きパーカーが特徴。伊織の後輩で、情報収集が専門の霊媒師。3話で逆柱(さかばしら)の依頼を持ってくる。霊媒師集団「隠」(なばり)と霊媒師集団「神霊会」(こうれいかい)の仲介役兼後始末担当。キツネのお面を付けている。
大井川研磨(おおいかわ けんま)
声 - 長岡弘平高校二年生。4月21日生まれ。身長175cm。


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