人魚
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「人魚」のその他の用法については「人魚 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

「マーメイド」はこの項目へ転送されています。その他の用法については「マーメイド (曖昧さ回避)」をご覧ください。
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この項目には、一部のコンピュータや閲覧ソフトで表示できない文字(?、?)が含まれています(詳細)。人魚(マーメイド)。―ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス(画)、1900年。

民間伝承において、人魚は、女性の頭と上半身、魚の尾を持つ水生生物であり、ヨーロッパ、アジア、アフリカを含む世界中の多くの文化の民間伝承に登場する。

人魚は時折、洪水、嵐、難破船、溺死といった危険な出来事と関連付けられる。他の民間伝承(あるいは同じ伝承内でも)では、彼女たちは慈悲深く、または恵みを与える存在とされ、人間と恋に落ちることもある。

人魚の男性相当物はマーマンと呼ばれ、これも民間伝承や紋章学においてはお馴染みの存在である。マーマンに関する伝承や目撃例は人魚ほど一般的ではないが、一般的には彼らが女性の人魚と共存していると考えられている。男性と女性を合わせた存在は、時折、マーフォーク(人魚族)またはマーピープル(人魚人)と呼ばれる。

美しく、誘惑的な歌声を持つ人魚という西洋の概念は、ギリシア神話セイレーンに影響を受けた可能性がある。セイレーンは元々は半分が鳥のような姿であったが、キリスト教の時代には半分が魚のような姿になった。クリストファー・コロンブスがカリブ海を探検した際に報告したような人魚の実在の記録は、マナティーや類似の水生哺乳類を目撃したものかもしれない。人魚が民間伝承の外に存在する証拠はないが、人魚の目撃報告は現在も続いている。

近世以降、人魚は芸術や文学の人気のある主題となった。例えば、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの文学的な童話「人魚姫」(1836年)などがある。それ以降、彼女たちはオペラ、絵画、書籍、コミック、アニメ、実写映画で描かれてきた。
起源

セイレーンは、航海者を美しい歌声で惹きつけ難破させるという海の魔物で、後に人魚として描かれるようになった、もとはギリシア神話に登場する伝説の生物である[1][2]

ホメロス作『オデュッセイア』には容姿について語る文章はないが、古代ギリシャ美術では女性の人頭鳥身の奇獣に描かれていたものが、中世ヨーロッパでは[注 1]女性の人魚や、女性・鳥・魚の混合獣(有翼鉤爪で魚尾)として描画されるようになった[1][3]§動物寓意譚参照)。

16世紀以降、ヨーロッパ人は植民地で見聞したジュゴン§17世紀ビサヤ諸島)やマナティー§バルトリンのセイレーン)について、容貌が人類に迫る実在の人魚として脚色して地誌や博物誌に記載した。ジュゴンことぺシェ・ムリェール[注 2](「婦人女」)の骨は薬として流通し、へいしむれ[る]として江戸時代の日本でも知られていた。
図像

水域に棲み、人と魚の特徴を併せ持つという大まかな共通点はあるが、伝承されてきた土地によりその形状や性質は大きく異なる。

ヨーロッパの人魚は、上半身がヒトで下半身が魚類のことが多い。裸のことが多く、服を着ている人魚は稀で、乳房ホタテガイの殻で隠されている。多くは、マーメイド(若い女性の人魚)である。

金髪や[4]、紅毛の長髪の絵画が多く[5]、櫛や鏡を持物とした像が定番である[4][6][7]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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