人柱
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出典検索?: "人柱" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2012年10月)

人柱(ひとばしら)とは、人身御供の一種。大規模建造物堤防港湾施設、など)が無事完成すること、又は災害自然災害や人災)や襲によって破壊されないことを[* 1]祈願する目的で、建造物やその近傍にこれと定めた人間を生かしたままで土中に埋めたり水中に沈めたりする風習を言い、狭義では古来日本で行われてきたものを指すが、広義では日本古来のそれと類似点の多い世界各地の風習をも同様にいう。
概要

この慣わしを行うことは「人柱を立てる」、同じく、行われることは「人柱が立つ」ということが多い。人柱になることは「人柱に立つ」、強いられてなる場合は「人柱に立たされる」ということが多い。

史実として確認できる事例はほとんど無いが、人柱の伝説は日本各地に残されており、中でも堤防工事など治水事業に際して人柱が立てられたという伝説は多い。城郭建築の時に人柱が埋められたという伝説が伝わる城もあり、城主を郷土の偉人として讃えるため、「人柱のような迷信を禁じ、別の手段で代行して建築を成功させた」という伝説が残っているものもある。

また、工事中に労働者が事故死した場合、慰霊と鎮魂の思いを籠めて「人柱」と呼ぶ場合もある。

この場合の「」とは、建造物の構造のそれだけではなく、神道多神教)においてを数える際の助数詞柱(はしら)」の延長線上にある語で、死者の霊魂を「人でありながら神に近しい存在」と考える、すなわち対象に宿るアニミズム的な魂など霊的な装置に見立ててのことである。こういった魂の入れられた建造物は、そうでない建造物に比べより強固に、例えるなら自然の地形のように長く礎の機能を果たすはずであると考えられていた。この神との同一視のため、古い人柱の伝説が残る地域には慰霊碑ないし(やしろ)が設置され、何らかの形で祀る様式が一般的である。

上記の例とはややニュアンスが異なる人柱も存在し、かつてのタコ部屋労働に伴って不当労働や賃金の未払いから「どうせなら殺してしまえ」という理由で生き埋めにされた労働者も人柱と呼ばれることがある[1]。また、炭鉱火災が発生した際、坑内に残る鉱夫を救助することなく、かえって酸素の供給を絶つために坑口を封鎖したり注水する殺人行為を「人柱」と称することもある(北炭夕張新炭鉱ガス突出事故など)。小説などのフィクションにおいては、城の秘密通路を作成した作業員を秘密隠蔽のために全員殺害し、その死体を人柱に見立てるといった例もある[2]
人柱伝説の考察

南方熊楠は著書『南方閑話』の中の「人柱の話」にて、日本を含めた世界で数多に存在する人柱伝説について紹介している。書かれている人柱の呪術的意図に関しては、62頁の「ボムベイのワダラ池に水が溜らなんだ時、村長の娘をにして水が溜まった」とあるように人柱により何らかの恩恵を求めたものや、64頁の「史記滑稽列伝に見えた文侯の時、?の巫が好女を撰んで河伯の妻として水に沈め洪水の予防とした事」、68頁の「物をいうまい物ゆた故に、父は長柄の人柱 ― 初めて此の橋を架けた時、水神のために人柱を入れねばならぬと[要曖昧さ回避]を垂水村に構えて人を補えんとする」、68頁の「王ブーシーリスの世に9年の飢饉があり、キプルス人のフラシウスが毎年外国生まれの者一人をにしたらよいと勧めた」とあるように人柱によって災難を予防、もしくは現在起こっている災難の沈静化を図ったもの、69頁の「大洲城を龜の城と呼んだのは後世で、古くは此地の城と唱えた。最初築いた時下手の高石垣が幾度も崩れて成らず、領内の美女一人を抽籤で人柱に立てるに決し、オヒヂと名づくる娘が当って生埋され、其れより崩るる事無し」、71頁の「雲州松江城を堀尾氏が築く時成功せず、毎晩その邊(辺)を美で唄い通る娘を人柱にした」、87頁の「セルヴイアでは都市を建てるのに人又は人の影を壁に築き込むに非ざれば成功せず。影を築き込まれた人は必ず速やかに死すと信じた」とあるように人柱によって建築物を霊的な加護によって堅牢にする意図があったことが明らかとなっている。なお、南方熊楠は『南方閑話』の92頁において座敷童子は人柱となった子供のであると書いている。そのほか、罪人が人柱となる話や、82頁にあるようにある特殊な境遇の人間の血を建物の土台に注いだら建物が崩れにくくなるといった人柱同様の迷信が存在していたことも語っている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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