京釜高速道路
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高速国道

京釜高速道路
高速国道第1号
地図

路線延長416.1 km (韓国最長)
開通年1968年12月21日
道路の方角南北
起点釜山広域市金井区
主な
経由都市通過する自治体を参考
終点ソウル特別市瑞草区
接続する
主な道路
記法)インターチェンジなどを参考
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

京釜高速道路
各種表記
ハングル:??????
漢字:京釜高速道路
発音:キョンブ=コソクトロ
日本語読み:けいふこうそくどうろ
英語:Gyeongbu Expressway
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ソウル料金所付近

京釜高速道路(キョンブこうそくどうろ)は、大韓民国釜山広域市金井区から慶尚南道蔚山広域市慶尚北道忠清北道大田広域市忠清南道京畿道を経てソウル特別市瑞草区まで至る全長416.1kmの高速国道である。国土交通部告示による名称は高速国道1号京釜線。全線にわたって アジアハイウェイ1号線の一部となっている。全区間を韓国道路公社が管轄している。
概要

1960年代、韓国の国道体系の整備が行われる際、1級国道を全国土をグリッド状に計画したため、ソウルと釜山を直接結ぶ路線は存在しなかった。2級国道を合わせ、ソウルと釜山を通行できるも、当時は道路の舗装など整備ができておらず、通行の支障が多かったため、鉄道路線のように、ソウルと釜山を結ぶ高速道路として敷設された路線である。路線名は鉄道路線京釜線の名称に従い京釜高速道路となった。開通直後は国道97号ソウル水原線だったが、後に区間の延伸によって国道1-1号ソウル釜山線になり、1970年制定された高速国道法によって、正式に高速国道1号京釜高速道路となった。

京釜高速道路の区間は最初はソウル江南区の漢南大橋(当時名称第三漢江橋)から釜山終点までとなっていたが、2001年に行われた路線番号・体系の改正の際、南→北の向きで起点と終点にする方針にあたり、釜山からソウルまでの路線となった。更に2002年12月、ソウルの市街地区間の管轄をソウル特別市(ソウル特別市施設公団)に移行し、良才ICから漢南ICまでの区間を高速道路から解除した。この区間はソウル特別市の都市高速道路(書類上ソウル特別市道06号京釜幹線道路)となっているが、接続道路からはまだ京釜高速道路の番号や名称が使われており、ラジオの交通情報などでも一般的には「市区間」「ソウル区間」などの呼称を用いている。

2001年からの路線番号の改正の際、当路線は高速道路網においては最も重要な幹線として特殊性を認められ、特別ルールとして旧番号のままである1番を使うことになった。

バイパス道路として唐津-盈徳高速道路中部内陸高速道路、尚州-永川高速道路などが開通し、長距離のトラフィックにおいてはだいぶ分散されたものの、ソウルや大邱近郊では重要な通勤路線であり、現在も一日十万台以上の高い交通量を記録している。

京釜高速道路の建設には道路公債のほかに日本国と大韓民国との間の基本関係に関する条約(日韓基本条約)にともなう円借款[1]が充てられ、いわゆる漢江の奇跡の象徴としてしばしば紹介される。鉄道の大動脈の京釜線と異なり、蔚山広域市慶州市を経由する(密陽市を通る京釜線の経路には大邱-釜山高速道路が並行している)。水原IC - 新葛JCT間は8車線拡幅以前は、非常時のための滑走路機能も備えていた[2]。2006年、高速道路上に指定されていた非常滑走路の解除に伴い、現在は非常滑走路の機能は消滅している。
路線データ

起点:
釜山広域市金井区老圃洞

終点:ソウル特別市瑞草区良才洞(良才IC)

全長:416.1 km

制限最高速度

110 km/h(天安IC - 良才IC、一部区間を除く)

100 km/h(上記以外)


制限最低速度 50 km/h

車線数

釜山起点?慶山IC:6車線

慶山IC?金泉JCT:8車線

金泉JCT?沃川郡青城面:6車線

沃川郡青城面?沃川郡東二面:暫定4車線

沃川郡東二面?懐徳JCT:6車線

懐徳JCT?清州JCT:8車線

清州JCT?南二JCT:10車線

南二JCT?天安JCT:6車線

天安JCT?板橋JCT:8車線以上

板橋JCT?良才IC:10車線以上

一部混雑区間においては時間によって路肩を車線として活用するLCS(Lane Control System)あり


バス専用車線(バスレーン):中央の往復2車線分(青い車線)

規制時間09:00?21:00、ただし指定日によっては早朝・深夜の規制あり

バスと6人以上乗車した定員12人以下の乗合自動車のみ走行可能

新灘津IC?烏山IC:休日・祝日と指定日のみ

烏山IC?良才IC:全日


歴史

1968年2月1日:建設着手[3]

1968年12月21日:漢南IC-水原IC (22.4km) 開通

1968年12月30日:水原IC-烏山IC (15.6km) 開通

1969年9月29日:烏山IC-天安IC (38.1km) 開通

1969年12月10日: 天安IC-大田IC (66.9km) 開通

1969年12月19日: 大邱IC-釜山IC (122.7km) 開通

1970年7月7日: 大田IC - 大邱IC - (151.7km) 開通(全線開通)

1972年5月19日:板橋IC開業

1973年6月25日:慶山IC開業

1973年10月31日:秋風嶺IC開業

1977年4月15日:大邱ICを東大邱ICに改称

1978年12月20日:洛東(ナクトン)IC開業(1984年南亀尾ICに改称)

1983年6月10日:新灘津IC開業

1984年11月29日:清原IC開業

1986年7月24日:木川IC開業

1986年10月5日:良才IC-板橋ICにあるソウル料金所を板橋IC南方に移転。

1987年12月3日:南二JCT-懐徳JCT (21.7km) 車線拡張(4 → 6車線)

1992年7月14日:良才IC-水原IC (15.2km) 車線拡張(4 → 8車線)

1993年7月29日:水原IC-清原IC (100.1km) 車線拡張(水原IC - 天安IC-(4 → 8車線)、天安IC - 南二JCT(4 → 6車線)、南二JCT - 清原IC(6 → 8車線))

1993年12月27日 乾川IC開業

1995年9月7日:盤浦IC-良才IC (5.2km) 車線拡張(4 → 6車線)

1999年8月25日:清原IC-懐徳JCT (14.3km) 車線拡張(6 → 8車線)

1999年9月6日:懐徳JCT-飛竜JCT(14.7km) 車線拡張、移設(4 → 8車線)

2001年8月24日:高速道路路線番号体系変更に伴い起点を漢南ICから釜山ICに変更(路線番号は変更なし)

2002年12月:良才IC?漢南IC区間がソウル特別市の管理に移行し、終点を漢南ICから良才ICに変更

2002年12月5日:天安IC-天安JCT(5.8km) 車線拡張(4 → 8車線)

2003年12月30日:東大邱IC-亀尾IC (60.8km) 車線拡張(4 → 6車線)

2005年12月14日:釜山IC-彦陽JCT (40.5km) 車線拡張(4 → 6車線)

2005年12月15日:増若(チュンヤク)-沃川IC (5.8km) 車線拡張、移設(4 → 6車線)

2006年9月29日:東大邱JCT-慶山IC車線拡張(4→8車線)

2006年11月8日:慶州IC-東大邱JCT (54km) 車線拡張(4 → 6?8車線)

2006年12月13日:亀尾IC-永同IC (47.2km) 車線拡張(4 → 6?8車線)

2015年:永同IC-沃川IC車線拡張、路線移設(4 → 6車線、一部暫定4車線区間あり)

道路状況
交通量

24時間交通量(台) 交通量統計年報(随時統計)

区間1977年1980年1985年1990年1995年2000年2005年2010年2015年2020年2022年
久瑞IC - 老圃IC6,7259,72216,57730,71857,83358,54455,20558,52266,53471,51269,680
老圃IC - 老圃JCT67,41670,63166,81766,539
老圃JCT - 梁山JCT86,90691,389
梁山JCT - 梁山IC89,71874,27678,39791,50189,018100,392
梁山IC - 通度寺SA/HIC6,0047,95011,39730,21255,48471,32164,41461,08768,41871,19282,481
通度寺SA/HIC - 通度寺IC66,91768,35279,594
通度寺IC - 西蔚州JCT5,7417,52311,16629,19851,12367,62360,10557,60565,18165,30575,209
西蔚州JCT - 西蔚山IC60,282
西蔚山IC - 彦陽JCT67,16060,05248,26762,31858,58553,217
彦陽JCT - 活川IC5,2377,07110,64027,56548,54354,31548,08743,51945,80749,42345,602


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