京都鉄道博物館
[Wikipedia|▼Menu]

京都鉄道博物館
Kyoto Railway Museum

京都鉄道博物館エントランスホール(入口)

施設情報
正式名称京都鉄道博物館
前身

交通科学博物館

梅小路蒸気機関車館

専門分野鉄道
来館者数286千人(2020年度)
館長前田昌裕
事業主体西日本旅客鉄道
管理運営公益財団法人交通文化振興財団
開館2016年平成28年)4月29日[1]
所在地600-8835
京都府京都市下京区観喜寺町
位置.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯34度59分10秒 東経135度44分30秒 / 北緯34.98611度 東経135.74167度 / 34.98611; 135.74167座標: 北緯34度59分10秒 東経135度44分30秒 / 北緯34.98611度 東経135.74167度 / 34.98611; 135.74167
外部リンク京都鉄道博物館
プロジェクト:GLAM
テンプレートを表示
.mw-parser-output .locmap .od{position:absolute}.mw-parser-output .locmap .id{position:absolute;line-height:0}.mw-parser-output .locmap .l0{font-size:0;position:absolute}.mw-parser-output .locmap .pv{line-height:110%;position:absolute;text-align:center}.mw-parser-output .locmap .pl{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:right}.mw-parser-output .locmap .pr{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:left}.mw-parser-output .locmap .pv>div{display:inline;padding:1px}.mw-parser-output .locmap .pl>div{display:inline;padding:1px;float:right}.mw-parser-output .locmap .pr>div{display:inline;padding:1px;float:left} 京都鉄道博物館

京都鉄道博物館(きょうとてつどうはくぶつかん、: Kyoto Railway Museum)は、京都府京都市下京区観喜寺町に2016年4月29日に開館した鉄道博物館である。運営は西日本旅客鉄道(JR西日本)が公益財団法人交通文化振興財団に委託している。
施設概要

2014年(平成26年)4月6日に閉館した交通科学博物館の後継施設として、2015年(平成27年)8月30日に閉館した梅小路蒸気機関車館を拡張リニューアルする形で、2016年(平成28年)4月29日にグランドオープンした[1]。旧交通科学博物館の収蔵物の一部と、旧梅小路蒸気機関車館の収蔵物を展示している。

京都鉄道博物館の開館工事にあたり、蒸気機関車の解体検査や修理に特化した専用検修庫(第2検修庫)を新設した[広報 1]。第2検修庫では、蒸気機関車を吊り上げることができるクレーンを設置し、作業風景を外から見学できるよう、施設の一部はガラス張りになっている。

全体で展示面積は約31,000 m2で、開館時点においては、東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道博物館埼玉県さいたま市大宮区)や東海旅客鉄道(JR東海)のリニア・鉄道館愛知県名古屋市港区)を面積・展示車両数で上回り、日本最大の鉄道博物館であった。(2018年7月の鉄道博物館の増床により、面積では日本最大の座を明け渡している)。

当館の収蔵車両にはいわゆる「トップナンバー」と呼ばれる、製造第1号車が多く収蔵されているのも当館の特徴である。

また、梅小路蒸気機関車館時代から引き続き、構内施設の一部は車両基地梅小路運転区)としての機能も保持している。また、営業線扱いの展示引き込み線には標識類も設置されている。

なお、「京都鉄道博物館」の名称は、JR東日本グループである東日本鉄道文化財団登録商標となっている(第5696237号、第5696430号)。これは2007年に開業したさいたま市の「鉄道博物館」の名称を、同財団が先に商標登録していた(第4816677号、第4828417号)ためである。

2016年4月28日、イギリス国立鉄道博物館との姉妹提携継続調印式が行われた[報道 1]

2016年10月14日にJR西日本の取組として日本鉄道賞大賞、2017年1月23日に関西元気文化圏賞大賞を受賞した[広報 2]
収蔵車両

以下、収蔵されている施設別に記載。
プロムナードプロムナードの様子(エントランス側)プロムナードの様子(本館側)

C62形蒸気機関車26号機 - 1948年、川崎車輛製。
交通科学博物館から移転してきた機関車。1966年に廃車後は、当時の交通科学館に搬入され交通科学博物館に至るまで静態保存されており、移転後も同様に静態保存されている。

マロネフ59形二等A・B寝台緩急車1号車 - 1938年鷹取工場製。
元はマイロネフ38形一等・二等寝台緩急車1号車で1955年7月の級制改正によりマロネフ59形となった。1938年にマイロネフ37290形として製造されたのちの14号御料車と同形式車(マイロネフ37292)で、皇族専用車両として製造されたが複数の形式変更を経てマイロネフ38形1号車となる。

スシ28形食堂車301号車 - 1933年日本車輌製造製。
現役時代はスハシ38形三等食堂合造車102号車であったが、廃車後すぐに当時の交通科学館で食堂として使用するために三等客室部分も食堂スペースとして改造されており、その際に形式もスシ28形に変更され車番は架空の301号車とされた。交通科学館の開館時から後述のナシ20形が交通科学館に搬入保存されるまで食堂として利用されていた。

クハ103形制御車1号車 - 1964年、日本車輌製造製。
103系通勤形電車の先頭車で、103系のトップナンバーのひとつである。当初は山手線で運用され、1971年の京浜東北線転属を経て1976年から長年に渡り大阪環状線で活躍、2007年より阪和線で相方であるクハ103-2とともに運用されていた。2011年3月30日に廃車となり、廃車後は吹田総合車両所に保管されていた。京都鉄道博物館へ回送される際に阪和線のスカイブルーから大阪環状線のオレンジバーミリオンに塗装が変更された。前面と側面の方向幕は黒地に白文字で「大阪環状線」と表示されている。展示当初から長らく車体のJRマークや前面の車体番号表記がなく、また前面方向幕は日根野電車区時代のものが装備された[注 1]状態が続いていたが、2021年12月より開催された大阪環状線60周年記念企画展に合わせてこれらは整備され、現在はより大阪環状線時代(民営化後)に近い姿での展示となっている。

クハ86形制御車001号車 - 1950年、日立製作所製。

モハ80形電動車001号車 - 1950年、日立製作所製。
交通科学博物館から移転してきた80系長距離用電車の制御車および電動車で、京都鉄道博物館では2両を連結した状態でC62や0系と並んで展示される。

ナシ20形食堂車24号車 - 1970年、日本車輌製造製。
交通科学博物館から移転してきた20系寝台客車の食堂車。側面に乗降用のドアがないため車内への出入りは車端部の貫通路から行うようになっている。移転前の博物館で行っていた食堂車営業は軽食や弁当の提供に特化する形で、京都鉄道博物館でも同様に車内での営業が実施されている。現在、側面方向幕には「はやぶさ」と号車番号の「5」が表示されている。

DD54形ディーゼル機関車33号機 - 1971年三菱重工業製。
交通科学博物館から移転してきた機関車で、移転前は交通科学博物館第2展示場で保存されていた。2023年2月4日から2023年2月19日まで「ウメテツキッズ号」のヘッドマークが取り付けられていた。

21形制御電動車1号車 - 1964年、日本車輌製造製。

16形グリーン車1号車 - 1964年、日本車輌製造製。

35形普通ビュッフェ合造車1号車 - 1964年、日本車輌製造製。

22形制御電動車1号車 - 1964年、日本車輌製造製。
交通科学博物館から移転してきた0系新幹線電車の車両。移転前と同様、4両編成での展示となっている。この内21-1・22-1・16-1は1964年3月に落成した1次車の先行製造車(C編成6両のうちの3両)で、同年8月に落成の2次車の35形トップナンバー車35-1とともに、2007年8月に機械遺産(11番)として認定されたものである。2008年10月にはJR西日本より鉄道記念物に、2009年10月には重要科学技術史資料(未来技術遺産)に指定された。22-1の車内は座席が撤去されており、新幹線関連の展示が行われている[注 2]。また、21-1の先頭部と運転台では撮影業者による記念撮影コーナーが営業されている。2019年5月16日から7月15日の間は、企画展「鉄路を翔けた鳳凰?お召列車と貴賓室?」に関連して22-1のスカート部にお召列車仕様の装飾が施された。
本館京都鉄道博物館本館内1階メインスペースの様子京都鉄道博物館本館内1階メインスペースを2階から見た様子

230形蒸気機関車233号機 - 1903年汽車製造製。
1984年準鉄道記念物に指定され、2004年鉄道記念物に昇格した。2016年3月11日には国の重要文化財に指定された[広報 3][注 3]。初めて日本国内で量産された蒸気機関車である。

1800形蒸気機関車1801号機 - 1881年英国キットソン社製。
交通科学館で屋外展示されていたが、1993年の屋内展示に変更された際に1800形になる以前の番号である40番に復元されている。明治中期の三等客車のカットモデルを連結している。1965年に準鉄道記念物に指定され、2004年に鉄道記念物に昇格した。

521形制御電動車1号車 - 1996年川崎重工業製。
500系新幹線電車W1編成の博多方先頭車。廃車後に博多総合車両所で保管されていた車両で、後述の100系とともに博多総合車両所からこの博物館に収蔵された。2018年2月24日から5月7日までは「500 TYPE EVA」仕様のラッピングが施された。2020年2月22日から5月24日までは「ハローキティ新幹線」仕様のラッピングが施された。2022年10月28日から2023年1月31日までは「500 TYPE EVA-02」仕様のラッピングが施された。

クハネ581形制御寝台車35号車 - 1968年日立製作所製。
581系(583系)特急形寝台電車の先頭車。JR西日本吹田総合車両所京都支所に所属していたが、2015年2月17日付で車籍抹消となり収蔵された。収蔵直後は「雷鳥」(イラスト入り)のヘッドマークを表示していたが、4月1日の報道関係者内覧会以降は「月光」(文字のみ)のヘッドマークとなっている[2]。側面方向幕は「月光 博多 - 新大阪」と表示されている。2017年12月7日から2018年1月29日までは「シャレー軽井沢」のヘッドマークが表示された。

クハ489形制御車1号車 - 1971年東急車輛製造製。
489系特急形電車の先頭車。JR西日本金沢総合車両所に所属していたが、2015年2月13日付で車籍抹消となり収蔵された。ヘッドマークは「雷鳥」(文字のみ)を表示[3]。側面方向幕は「雷鳥 金沢」と表示されている。2019年10月14日からは、投票企画で選定された白山色のラッピングが施されており2020年2月25日まで展示された。2019年10月14日から11月5日と2020年1月26日から2月11日は「白山」のヘッドマークが取り付けられていた。2019年11月7日から11月26日は「北越」のヘッドマークが取り付けられていた。2019年11月28日から12月10日は「スーパー雷鳥」のヘッドマークが取り付けられていた。2019年12月12日から12月29日は「シュプール」のヘッドマークが取り付けられていた。2020年1月2日から1月25日は「雷鳥」のヘッドマークが取り付けられていた。2020年2月13日から2月25日は「はくたか」のヘッドマークが取り付けられていた。

EF52形電気機関車1号機 - 1928年、日立製作所製。
1973年に廃車後、奈良運転所の扇形庫で保管された後、当時の交通科学館にて静態保存された。1978年に準鉄道記念物に指定され、2004年に鉄道記念物に昇格した。

ワム3500形有蓋車7055号車 - 1917年日本車輌製造製。
当時はJR西日本社員研修センターに保管されていた。京都鉄道博物館ではヨ5000形ヨ5008号車と連結した状態で展示されている。また、展示されている線路はカーリターダーとなっている。

ヨ5000形車掌車5008号車 - 1959年川崎車輛製。
当時は宇都宮貨物ターミナルにて保存されていたが、2015年3月1日に京都に移された。移転に際して塗装はコンテナ特急「たから」号時代に戻され、電照式の「たから」号のテールマークが設置されている[4]

EF66形電気機関車35号機 - 1974年、川崎重工業・東洋電機製造製。
さいたま市の鉄道博物館に保存展示されている11号機と同じく、JR貨物で活躍したのちに展示用として後述のDD51とともにJR西日本に譲渡された機関車で、その後の譲渡回送後の整備で冷房装置を撤去し、国鉄塗装に変更されている。京都鉄道博物館では床下を見られるようにした嵩上げ展示となる。2015年1月4・5日限定でDD51とともに扇形庫で展示された[5]。2016年10月8日から2017年12月5日までは「富士」のヘッドマークが取り付けられていた。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:180 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef