京都大学霊長類研究所
[Wikipedia|▼Menu]

京都大学霊長類研究所
正式名称京都大学霊長類研究所
英語名称Primate Research Institute, Kyoto University
略称霊研、霊長研、PRI
組織形態大学附置研究所
共同利用・共同研究拠点
所在地 日本
484-8506
愛知県犬山市官林41-2
.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯35度23分5秒 東経136度57分25秒 / 北緯35.38472度 東経136.95694度 / 35.38472; 136.95694
予算16億円(2005年度実績)[1]
* 運営交付金:13億円
* 科研費等補助金:3億円
人数教員:35人[2]
事務・技術職員:18人[2]
研究員等:12人[2]
院生:30人(京都大学)[2]
(以上 2009年3月31日現在)
所長湯本貴和
設立年月日1967年6月1日
廃止年月日2022年3月
後身京都大学ヒト行動進化研究センター
京都大学総合博物館の一部
京都大学理学研究科生物科学系の一部
京都大学野生動物センターの一部
生態学研究センターの一部
上位組織京都大学
飼育サル数814頭(2006年10月1日現在)[3]
内訳は#飼育サルを参照
著名なサルアイ (チンパンジー)
骨格標本数1387体(2006年現在)[4]
ウェブサイト ⇒京都大学 霊長類研究所 Primate Research Institute, Kyoto University
テンプレートを表示

京都大学霊長類研究所(きょうとだいがくれいちょうるいけんきゅうじょ、英語: Primate Research Institute、略称: 霊長研)は、2022年3月まで設置されていた、霊長類に関する総合的研究を行うことを目的とする、京都大学の附置研究所である。1967年6月1日設立。霊長類学の総合的研究を専門とする拠点としては国内唯一である。

愛知県犬山市官林に所在する。キャンパス用地は設立時に名古屋鉄道(名鉄)より寄附を受けた。

後述の不正経理事案を受け、2022年4月に「ヒト行動進化研究センター」「野生動物研究センター[5]」「生態学研究センター[6]」「理学研究科生物化学専攻[7]」へと改編された。
概要

京都大学霊長類研究所の創始は、京都大学理学部人文科学研究所に所属する今西錦司が、1950年には霊長類の研究グループを発足させ、霊長類学の礎を築いたことに端を発する。1950年代ニホンザルチンパンジーなどの生態研究を行い、相互行為や社会構造を基に系統比較を重視する研究が日本の研究者によって進められた。

1967年昭和42年)、日本学術会議が内閣総理大臣に勧告して霊長類学研究所の必要性が認められることとなった[8]。以来、日本で唯一の霊長類学の総合研究拠点として、全国各地の大学、研究所などの霊長類を対象とする研究者の受け皿となり、50年にわたって学際的、先導的な研究が活発に行われていた。ヒトを含めた霊長類の学際的基礎研究をしているところに、本研究所の大きな特色がある。2010年平成22年)4月から2022年3月まで共同利用・共同研究拠点「霊長類学総合研究拠点」に認定されていた。
沿革

1964年5月 -
日本学術会議内閣に対し、「霊長類研究所(仮称)の設立について」勧告。

1965年7月 - 文部省学術奨励審議会学術研究体制分科会が文部大臣に対し、霊長類研究所を京都大学に全国共同利用研究所として附置し、愛知県犬山市の日本モンキーセンター隣接地に設置することを答申。

1967年

5月 - 国立学校設置法の一部改正(昭和42年法律第18号)。

6月 - 京都大学霊長類研究所設立、当初は形態基礎研究部門、神経生理研究部門の2研究部門を設置。

9月 - 初代所長に近藤四郎が就任。


1968年4月 - 愛知県犬山市に仮研究棟が完成。

1969年

4月 - 心理研究部門、社会研究部門、変異研究部門を設置、幸島野外観察施設、サル類保健飼育管理施設設置。

8月 - 全国共同利用を開始。


1970年4月 - 生活史研究部門設置。

1971年4月 - 生理研究部門設置。

1973年4月 - 生化学研究部門設置。

1975年4月 - 系統研究部門設置。

1983年4月 - 幸島野外観察施設をニホンザル野外観察施設に改組。

1989年10月 - 複数のチンパンジーが施設から脱出し、児童を襲撃する事件が発生[9]

1993年4月 - 9研究部門を4大研究部門(10分野)に改組、思考言語分野設置。

1995年3月 - 類人猿行動実験研究棟(新棟)完成。

1999年4月 - サル類保健飼育管理施設を人類進化モデル研究センターに改組し、3研究領域、1外国人客員研究領域にて設置。

2006年10月 - 寄附研究部門として比較認知発達(ベネッセコーポレーション)研究部門を設置。

2007年

4月 - リサーチリソースステーション (RRS) を設置。

8月 - 寄附研究部門として福祉長寿研究部門を設置。


2008年

3月 - 本棟の耐震工事竣工。

4月

野生動物研究センター設置に伴い、ニホンザル野外観察施設、福祉長寿研究部門を同センターへ移行。

国際共同先端研究センター設置。



2010年3月 - 寄附研究部門としてボノボ(林原)研究部門を設置。

2011年8月 - 京都大学野生動物研究センターの附属施設「熊本サンクチュアリ」発足。

2022年3月 - 後述の不正発覚により廃止。「ヒト行動進化研究センター」「野生動物研究センター」「生態学研究センター」「理学研究科生物科学専攻」に改編。

飼育サル

2006年(平成18年)10月1日現在、814頭のサルを飼育している[3]

コモンマーモセット:22

ワタボウシタマリン:27

ヨザル:16

リスザル:4

フサオマキザル:11

ケナガクモザル:1

ミドリザル:2


ミドリザル × パタスザル:1

ニホンザル:348

ニホンザル(NBR)[10]: 73

ヤクシマザル:4

アカゲザル:218

タイワンザル:7

ブタオザル:1



次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:38 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef