交響曲第5番_(マーラー)
[Wikipedia|▼Menu]

メディア外部リンク
全曲を試聴する
音楽・音声
Mahler: Symphony No. 5
(プレイリスト) - クラウディオ・アバド指揮シカゴ交響楽団による演奏、Universal Music Group提供のYouTubeアートトラック。
Symphony No. 5 in C-Sharp Minor(プレイリスト) - キリル・コンドラシン指揮モスクワ放送交響楽団による演奏、Universal Music Group提供のYouTubeアートトラック。
映像
Mahler: 5. Sinfonie ? hr-Sinfonieorchester ? Andres Orozco-Estrada - アンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮hr交響楽団による演奏、hr交響楽団公式YouTube。
Gustav Mahler - Symphony No. 5 in C sharp minor - ユッカ=ペッカ・サラステ指揮ケルンWDR交響楽団による演奏、WDR Klassik(西部ドイツ放送のクラシック音楽チャンネル)公式YouTube。
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ポータル クラシック音楽

交響曲第5番(こうきょうきょくだい5ばん)嬰ハ短調は、グスタフ・マーラー1902年に完成した5番目の交響曲。5楽章からなる。マーラーの作曲活動の中期を代表する作品に位置づけられるとともに、作曲された時期は、ウィーン時代の「絶頂期」とも見られる期間に当たっている。

1970年代後半から起こったマーラー・ブーム以降、マーラーの交響曲のなかで人気が高い作品となっている[1]。その理由としては、大編成の管弦楽が充実した書法で効果的に扱われ、非常に聴き映えがすること、音楽の進行が「暗→明」というベートーヴェン以来の伝統的図式によっており曲想もメロディアスで、マーラーの音楽としては比較的明快で親しみやすいことが挙げられる[2]。とりわけ、ハープ弦楽器による第4楽章アダージェットは、ルキノ・ヴィスコンティ監督による1971年の映画ベニスに死す』(トーマス・マン原作)で使われ、ブームの火付け役を果たしただけでなく、マーラーの音楽の代名詞的存在ともなっている[3]
概要

第2番から第4番までの3作が「角笛交響曲」と呼ばれ、声楽入りであるのに対し、第5番、第6番第7番の3作は声楽を含まない純器楽のための交響曲群となっている[4][5]。第5番で声楽を廃し、純器楽による音楽展開を追求するなかで、一連の音型を異なる楽器で受け継いで音色を変化させたり、対位法を駆使した多声的な書法が顕著に表れている。このような書法は、音楽の重層的な展開を助長し、多義性を強める要素ともなっており、以降につづく交響曲を含めたマーラーの音楽の特徴となっていく[6]

また、第5番には同時期に作曲された「少年鼓手」(『少年の魔法の角笛』に基づく)や、リュッケルトの詩に基づく『亡き子をしのぶ歌』、『リュッケルトの詩による5つの歌曲』と相互に共通した動機や曲調が認められ、声楽を含まないとはいえ、マーラーの歌曲との関連は失われていない[5]。さらに第4番以降しばしば指摘される「古典回帰」の傾向についても、後述するようにそれほど単純ではなく、書法同様の多義性をはらんでいる。

演奏時間約70分。
作曲の経緯
ウィーン・フィル辞任マーラーの指揮の激しさを描いた風刺画

1901年2月17日に自作『嘆きの歌』を初演したマーラーは、その一週間後、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会を終えた直後にによる出血を起こした。4月にはウィーン・フィルを辞任する[7]

この辞任は、マーラーがベートーヴェンシューマンの交響曲などを編曲して上演したり、自作やリヒャルト・シュトラウスブルックナーの作品をプログラムに組んだりしたことが、ウィーンの保守的な批評家・聴衆から非難されたことによる[7][8]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:52 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef