交響曲第5番_(チャイコフスキー)
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運命 (チャイコフスキー)」とは異なります。

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音楽・音声外部リンク
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Tschaikowsky:5. Sinfonie - マンフレート・ホーネック指揮hr交響楽団による演奏。hr交響楽団公式YouTube。
Tschaikowsky:Sinfonie Nr.5 - カレル・マーク・チチョン (Karel Mark Chichon)指揮ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団による演奏。ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団公式YouTube。
Tchaikovsky Symphony No.5 - アンドルー・リットン指揮ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団による演奏。ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団公式Webサイトより。
P.I.Tchaikovsky:Symphony no 5 - ミハウ・ネステロヴィチ(Micha? Nesterowicz)指揮ガリシア交響楽団による演奏。ガリシア交響楽団公式YouTube。

ポータル クラシック音楽

交響曲第5番ホ短調 作品64は、チャイコフスキー1888年に作曲した交響曲。チャイコフスキーの数ある曲中でも交響曲第6番『悲愴』と並ぶ人気曲となっている。目次

1 作曲の経緯と初演

2 編成

3 曲の構成

3.1 第1楽章

3.2 第2楽章

3.3 第3楽章

3.4 第4楽章


4 備考

5 脚注

6 参考文献

7 外部リンク

作曲の経緯と初演

チャイコフスキーは1877年交響曲第4番を作曲したあと、『マンフレッド交響曲』を作曲したほかは、交響曲から遠ざかっていた。疲労や曲想の枯渇感があったようである。しかし、1886年にヨーロッパに演奏旅行し、当地で好評を得たことや、マーラーリヒャルト・シュトラウスグリーグら作曲家との交流が刺激となり、意欲を取り戻したといわれる。作曲者48歳、1888年の5月から8月にかけて作曲された。

同年11月、作曲者自身の指揮によりサンクトペテルブルクで初演された。初演では、聴衆は好意的だったが、専門家の批評は芳しくなく「チャイコフスキーは枯渇した」、「3つのワルツを持つ交響曲」などといわれ、チャイコフスキー自身も曲の出来映えについて「こしらえ物の不誠実さがある」と手紙に書くほどだった。が、その後は演奏会のたびごとに大好評となり、成功作として本人も評価するようになった。
編成

編成表木管金管
Fl.3(第3フルートはピッコロに持ち替え)Hr.4Timp.Vn.1●
Ob.2Trp.2他Vn.2●
Cl.2Trb.3Va.
Fg.2Tub.1Vc.
他他Cb.

曲の構成

古典的な4楽章制の交響曲。ただし、第3楽章ではスケルツォの代わりにワルツが採用されている。演奏時間は45分から50分程度。打楽器で用いられているのはティンパニのみで、他の交響曲では用いているシンバルも用いられていない。
第1楽章

音楽・音声外部リンク
第1楽章
Andante - Allegro con anima …
モスクワ市交響楽団
- ドミトリー・ユロフスキー指揮。モスクワ市交響楽団公式YouTube。
コリア・シンフォニー・オーケストラ - Hee-Chuhn Choi (???)指揮。コリア・シンフォニー・オーケストラ公式YouTube。

Andante - Allegro con anima - Molto piu tranquillo ホ短調、序奏付きのソナタ形式

序奏はアンダンテ、4/4拍子。冒頭でクラリネットが暗い旋律を吹く。この主題は「運命主題」、その冒頭の動機は「運命動機」ともいわれており[要出典]、各楽章に現れて全曲の統一感を生んでいる。

主部はアレグロ・コン・アニマ、6/8拍子。弦の行進曲調のリズムに乗って、クラリネットとファゴットによって第1主題が提示される。ロ短調の推移主題の後、ヴァイオリンによりニ長調で第2主題が示される。ロ短調の主題の方を第2主題とする見解もある[1]

展開部は主に第1主題を扱いクライマックスを形作る。再現部は第1主題、第2主題の両方が再現されるが、そのプロセスは短縮されている。その後、第1主題によるコーダとなり盛り上がった後、徐々に速度が落ちて動きを止めるように、低音弦楽器のフェルマータで[要出典]暗く重い結末となる。

演奏時間は13分半から18分程度。
第2楽章

第2楽章冒頭のホルンソロ

音楽・音声外部リンク
第2楽章
Andante cantabile, con alcuna licenza …
モスクワ市交響楽団 - ドミトリー・ユロフスキー指揮。モスクワ市交響楽団公式YouTube。
コリア・シンフォニー・オーケストラ - Hee-Chuhn Choi (???)指揮。コリア・シンフォニー・オーケストラ公式YouTube。

Andante cantabile, con alcuna licenza - Moderato con anima - Andante mosso - Allegro non troppo - Tempo I ニ長調三部形式

短い弦の序奏のあとで提示される第1主題はホルンの美しい調べが印象的である。次にオーボエで第2主題の断片が提示されるが、直ちに再び第1主題の登場となる。今度は弦が主役を担当しホルンは補強にまわっている。曲が活発に動き出すと間もなく、弦で第2主題が再登場する。ここでは第2主題が繰り返されクライマックスを築く。中間部に入るとクラリネットで短調の新たな旋律が現れ、大きく盛り上がると1回目の「運命主題」の回帰がある。

ピッツィカートによる短い経過部のあと、第1主題が弦で再現される。やがて第1主題の後半部分を利用して緊迫感を増すと、テンポが落ちて第2主題が演奏されて第2楽章のクライマックスが築かれる。コーダに入る前に突然、トゥッティで「運命動機」が強奏される。コーダでは弦が第2主題の断片を奏でつつ、楽章は静かに閉じられる。

演奏時間は13分から15分半程度。
第3楽章

音楽・音声外部リンク
第3楽章
Andante - Allegro con anima …
モスクワ市交響楽団
- ドミトリー・ユロフスキー指揮。モスクワ市交響楽団公式YouTube。
コリア・シンフォニー・オーケストラ - Hee-Chuhn Choi (???)指揮。コリア・シンフォニー・オーケストラ公式YouTube。

Valse. Allegro moderato イ長調、A?B?A?コーダからなる三部形式。

チャイコフスキーは交響曲第4番の第1楽章で「ワルツのテンポ」を指示しているが、ここでは純然たるワルツを採用した。弦によって主要主題が提示され繰り返される。主題は木管に引継がれ展開される。主要主題の再現に相当する部分は、木管で主題が再現し、トゥッティにて繰り返される。木管による短い経過句を経て中間部へ至る。

中間部は三部形式になっており、弦による細かい音型が特徴。この音型にティンパニーが弱音で応答する。この音型は木管に引継がれ、再び弦に戻ってくると、この音型に乗ったまま、主要主題が復帰してくる。


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