井上 萬二(いのうえ まんじ、1929年3月24日 - )は、日本の陶芸家。1995年に人間国宝に認定された[1]。日本工芸会参与[1]、有田陶芸協会顧問。 佐賀県西松浦郡有田町出身[1]。生家は窯元であったが軍人を志し、15歳で海軍飛行予科練習生となった[2]。翌1945年に復員し、父親の勧めで酒井田柿右衛門 (13代目)の元で働き始める[2][3]。修行7年目の1952年頃に奥川忠右衛門
略歴
1969年、ペンシルベニア州立大学から有田焼の講師として招かれて渡米し、5ヶ月間担当した。海外での活動はドイツなどでの個展や2002年3月のモナコ国王の在位45年記念の展覧会など、多岐にわたっている[3]。
1968年、第15回日本伝統工芸展で初入選を果たす[3]。1977年に全国伝統的工芸品展
通産大臣賞、1987年には第34回日本伝統工芸展で文部大臣賞を受賞した[1]。1995年5月31日に重要無形文化財「白磁」保持者に認定、1997年紫綬褒章を受章[1][3]。2017年現在、有田町で息子の井上康徳、孫の井上祐希と共に井上萬二窯と平屋建てのギャラリーを構えている。華やかな絵付けが中心の有田焼の中で、白磁に徹するという独特の制作を続けている[2]。教え子は既に500人、アメリカでも150人を超え、なお後進の育成にも力を注いでいる。
脚注^ a b c d e ⇒井上萬二 佐賀県陶芸協会 2018年7月22日閲覧。
^ a b c 井上萬二窯【陶芸 佐賀】 匠:井上萬二さん エフエム福岡 2018年7月22日閲覧。
^ a b c d e f ⇒井上萬二プロフィール(陶歴) 井上康徳 2018年7月22日閲覧。
外部リンク
⇒井上萬二窯
更新日時:2018年7月22日(日)00:22
取得日時:2018/08/20 14:23