五つ星運動
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イタリア政党五つ星運動
Movimento 5 Stelle(M5S)
党のロゴ
党首ジュゼッペ・コンテ
成立年月日2018年3月4日
代議院議席数52 / 400   (13%)(2022年9月25日)
元老院議席数28 / 206   (14%)(2022年9月25日)
欧州議会
(イタリア選挙区)14 / 73   (19%)(2019年5月26日)
党員・党友数8万7656名[1]
政治的思想・立場左派ポピュリズム[2][3][4]
ポピュリズム[5][6]
直接民主主義[7]
デジタルデモクラシー[8][9]
ダウンシフトスローライフ[10][11][12][13]
環境主義[5][14][15]
反欧州統合[5][16][17]
機関紙 ⇒beppegrillo.it
(ベッペ・グリッロのブログ
シンボル五つの星
国際組織自由と直接民主主義のヨーロッパ(2014?2019)
公式サイト ⇒MoVimento 5 Stelle
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五つ星運動(いつつぼしうんどう、: Movimento 5 Stelle[5]: Five Star Movement[18]、略称:M5S[5])は、イタリアの政党[6]2009年10月4日コメディアンジュゼッペ・ピエーロ・グリッロと、企業家・政治運動家のジャンロベルト・カザレッジョ(イタリア語版)によって結党された[19][20][21]

党名の五つ星は「エネルギー開発環境交通」を意味し[6]、同党の主要目標である公共水道、持続可能な交通、持続可能な発展インターネットへのアクセス権環境主義を表している[5]
概要

大衆の不満に率直な賛同を示す人民主義(ポピュリズム)政党として行動し[22][23][24]、雇用制度の安定化、公的債務のデフォルトなど改革への反動を主張する他[25][26]、その遠因である欧州連合からの離脱や欧州統合への反対[16][27][28][26]、政治腐敗への不信と派閥・政党主義の政界構造への反対なども掲げられている。また環境主義[29]、及び環境主義と反資本主義的な傾向を関連させる形でダウンシフトスローライフ)的な反物質主義・非競争社会の形成なども主張している。更に新しい社会の中心としてインターネットを高く評価しており、デジタルデモクラシーに基いて立候補者をネットを通じて選ぶなどの選挙戦術を展開している[30]
党史

2010年代初頭の欧州経済危機とそれに伴うマリオ・モンティ政権の経済改革により、雇用不安や増税を背負わされた国民の中流層・下流層から急速に支持を集めた。

2012年4月21日に行われたイタリア統一地方選挙後半戦でパルマミーラコマッキオなどの自治体で首長ポストを獲得した事で注目を集め[26]、10月末の南部シチリア州の州知事・議会選で比較第一党となるなど地方政界で次第に存在感を増していった。2013年イタリア総選挙では、予告通りインターネット投票で選抜を行った候補で出馬し、中道右派中道左派の二大政党連合を押しのける格好で大躍進を果たした[31]。単独政党別では中道右派連合の盟主である「自由の人民」(PDL)を上回り、中道左派連合の中心であるイタリア民主党に次ぐ第2党となった。

上下両院で第一党となった民主党は政権の発足に向け、五つ星運動との連携を模索しているが、グリッロを中心とする指導部は反派閥政治・反政党政治の観点からいかなる政党による連立政権にも加わらない意向を宣言した。一方、支持者内でも政治の空白化は無責任であるとする意見も現れており、先行きは不透明となっている[32]

2014年5月25日、地方議会・国政議会に続いて欧州議会への進出を目指し、2014年欧州議会議員選挙のイタリア選挙区に出馬、有効票の21.15%を獲得した。国政選挙と同じく全政党中2番目の得票率となり、17名の欧州議会議員を当選させた[33]。欧州議会内の政党会派については参加の意向を示し、地方分権や環境主義勢力の連合である欧州緑グループ・欧州自由連盟と交渉を行うが[34][35]、合意には至らなかった[36]。次に自由主義派の欧州自由民主同盟と交渉するものの、人民主義と欧州懐疑主義の主張が受け入れられず物別れに終わった[37]

相次いで加盟交渉が頓挫した事を受けて支持基盤であるインターネット上で今後の方針が問われる事になり、小さな政府の普及を目指す欧州保守改革グループとの交渉、欧州懐疑主義を掲げる自由と民主主義のヨーロッパとの交渉、無所属活動(英語版)の選択肢から投票が実施された[38]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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