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出典検索?: "二階堂黎人"
二階堂 黎人
(にかいどう れいと)
誕生大西克己
(1959-07-19) 1959年7月19日(64歳)
日本・東京都
職業推理作家
国籍 日本
活動期間1992年 -
ジャンル推理小説
代表作二階堂蘭子シリーズ
デビュー作『地獄の奇術師』
ウィキポータル 文学
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二階堂 黎人(にかいどう れいと、(1959年7月19日 - )は、日本の小説家。東京都出身。本名 大西克己。 中央大学附属高等学校、中央大学理工学部数学科卒業。大学在学中に手塚プロ主催の「手塚治虫ファンクラブ」の会長を務めていた。卒業後運輸省の外郭団体に勤務。1990年第1回鮎川哲也賞に『吸血の家』で佳作入選。 1992年8月に講談社から出版された二階堂蘭子シリーズ第1作『地獄の奇術師』で作家デビュー。蘭子シリーズでは、作者と同名の二階堂黎人が記述者を務めている。1994年に退社後本格的な執筆活動に入る。題に明らかなように、江戸川乱歩の通俗長編を強く意識した復古調の探偵小説的作風を打ち出しており、「新本格」ムーヴメントのなかでもとりわけストレートに先達への敬意を披瀝した作風でデビューを飾る。大掛かりなトリックを駆使した本格派の謎解き志向と同時に、デコラティヴな事件や舞台の造形や、作品に色濃いオカルティズムや怪奇色などを多分に盛り込んだ、ジョン・ディクスン・カーや横溝正史を想起させる世界観が特徴。特にカーへの心酔ぶりは有名である。異様な扮装に身を包んだ残虐な怪人と自己意識過剰な女性探偵が対決を繰り返す冒険小説的側面も持ち合わせている。 『増加博士と目減卿』においてメタ・ミステリー、『聖域の殺戮』においてSF的世界観でのミステリに挑むなど、古典的な探偵小説からは外れた流儀の作品にも実験的に着手している。 著書『人狼城の恐怖』において、(オムニバスとしてではなく純粋な長編として)世界最長の推理小説の記録を持っている[注 1]。 2005年11月28日、自らのホームページの日記に、「『容疑者Xの献身』に関して、今年の本格推理の収穫のように書いている書評を見た記憶があるのだが、それはちょっと違うのではないかと思う。」と書き、広義のミステリとして『容疑者Xの献身』を非常に高く評価しつつも同作は本格ミステリではないと言う自説を展開した。これに対して異論が集中し、笠井潔などの本職の評論家も巻き込んで専門誌などで「本格とは何か」を改めて問う議論が起こるなど波紋を呼んだ。 SFも愛好しているが、古典的なスペースオペラ、ハードSFを好む傾向にある。『S-Fマガジン』2015年4月号での特集「ハヤカワ文庫SF総解説 PART1」においては、「宇宙英雄ペリー・ローダン」シリーズ、「ターザン」シリーズの解説を担当した。
経歴
ミステリ・ランキング
週刊文春ミステリーベスト10
1998年 - 『人狼城の恐怖』(「第三部 探偵編」と「第四部 完結編」)11位
このミステリーがすごい!
1994年 - 『聖アウスラ修道院の惨劇』14位
1996年 - 『悪霊の館』15位
1999年 - 『人狼城の恐普B第四部 完結編』9位
本格ミステリ・ベスト10
1999年 - 『人狼城の恐怖』(全四巻)1位
2000年 - 『堕天使殺人事件』20位
2001年 - 『密室殺人大百科』15位
2004年 - 『猪苗代マジック』17位
2005年 - 『魔術王事件』14位
2009年 - 『鬼蟻村マジック』28位
2010年 - 『智天使の不思議』24位
作品リスト
単行本
二階堂蘭子シリーズ「二階堂蘭子」も参照
地獄の奇術師(1992年8月 講談社 / 1994年8月 講談社ノベルス / 1995年7月 講談社文庫)
吸血の家(1992年10月 立風書房 / 1995年10月 講談社ノベルス / 1999年7月 講談社文庫)
聖アウスラ修道院の惨劇(1993年8月 講談社ノベルス / 1996年11月 講談社文庫)
悪霊の館(1994年12月 立風書房 / 1996年12月 立風ノベルス / 2000年4月 講談社文庫 / 2022年12月 論創社【完全版】)
ユリ迷宮(1995年4月 講談社ノベルス / 1998年3月 講談社文庫)
収録作品:ロシア館の謎 / 劇薬 / 密室のユリ
人狼城の恐怖
第一部 ドイツ編(1996年4月 講談社ノベルス / 2001年6月 講談社文庫)
第二部 フランス編(1997年9月 講談社ノベルス / 2001年7月 講談社文庫)
第三部 探偵編(1998年1月 講談社ノベルス / 2001年8月 講談社文庫)
第四部 完結編(1998年9月 講談社ノベルス / 2001年9月 講談社文庫)
バラ迷宮(1997年1月 講談社ノベルス / 2000年1月 講談社文庫)
収録作品:サーカスの怪人 / 変装の家 / 喰顔鬼 / ある蒐集家の殺人 / 火炎の魔 / 薔薇の家の殺人
悪魔のラビリンス(2001年4月 講談社ノベルス / 2004年6月 講談社文庫)
魔術王事件(2004年10月 講談社ノベルス / 2007年11月 講談社文庫)
双面獣事件(2007年12月 講談社ノベルス / 2011年1月 講談社文庫【上・下】)
覇王の死(2012年2月 講談社ノベルス / 2015年5月 講談社文庫【上・下】)
ラン迷宮(2014年4月 講談社ノベルス / 2017年8月 講談社文庫)
収録作品:泥具根博士の悪夢 / 蘭の家の殺人 / 青い魔物
巨大幽霊マンモス事件(2017年9月 講談社ノベルス / 2022年8月 講談社文庫)
水乃サトルシリーズ
社会人編
軽井沢マジック(1995年6月 トクマ・ノベルズ / 1997年11月 徳間文庫 / 2008年9月 講談社文庫)
諏訪湖マジック(1999年11月 トクマ・ノベルズ / 2002年10月 徳間文庫)
猪苗代マジック(2003年7月 文藝春秋 本格ミステリ・マスターズ / 2006年11月 文春文庫)
鬼蟻村マジック(2008年7月 原書房 ミステリー・リーグ / 2012年6月 文春文庫)
東尋坊マジック(2011年8月 実業之日本社 / 2014年12月 実業之日本社文庫)
大学生編
奇跡島の不思議(1996年11月 角川書店 / 2001年9月 角川文庫)
宇宙神の不思議(2002年9月 角川書店 / 2005年10月 角川文庫)
稀覯人(コレクター)の不思議(2005年4月 光文社 カッパ・ノベルス / 2008年10月 光文社文庫)
智天使(ケルビム)の不思議(2009年6月 光文社 / 2012年3月 光文社文庫)
誘拐犯の不思議(2010年7月 光文社 / 2013年1月 光文社文庫)
短編集
名探偵水乃紗杜瑠の大冒険(1998年9月 実業之日本社)
【改題】名探偵水乃サトルの大冒険(2000年2月 トクマ・ノベルス / 2002年2月 講談社文庫)
収録作品:ビールの家の冒険 / ヘルマフロディトス / 『本陣殺人事件』の殺人 / 空より来たる怪物
ボクちゃん探偵シリーズ