二重置換反応
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複分解(ふくぶんかい、double decomposition)とは2種類の化合物が成分を交換して新たに2種類の化合物に変化する化学反応である。反応形式的には AB + CD ⟶ AC + BD {\displaystyle {\ce {{AB}+ CD -> {AC}+ BD}}} となりメタセシス (metathesis) 、二重置換反応(double displacement reaction)ともよばれることもある。複分解例

具体的には KCl + AgNO 3 ⟶ KNO 3 + AgCl ↓ {\displaystyle {\ce {{KCl}+AgNO3->{KNO3}+AgCl\downarrow }}}

などが相当する。すなわち出発物質がそれぞれ単独では KCl   ⇄   K + + Cl − {\displaystyle {\ce {KCl\ \rightleftarrows \ {K^{+}}+Cl^{-}}}} AgNO 3   ⇄   Ag + + NO 3 − {\displaystyle {\ce {AgNO3\ \rightleftarrows \ {Ag^{+}}+NO3^{-}}}}

という解離反応であるが AgCl は難溶性の為、両者が合わさると平衡反応は失われ複分解が進行する。
参考文献

長倉三郎、他(編)、「複分解」、『岩波理化学辞典』、第5版CD-ROM版、岩波書店、1998年。

関連項目

分解

化学反応

メタセシス反応(オレフィンメタセシス反応)

典拠管理データベース: 国立図書館

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