二硫化炭素
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「CS2」はこの項目へ転送されています。その他の用法については「CS2 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

二硫化炭素


IUPAC名

二硫化炭素
識別情報
CAS登録番号75-15-0 
PubChem6348
EC番号200-843-6
国連/北米番号1131
KEGGC19033 
RTECS番号FF6650000
SMILES

S=C=S

特性
化学式CS2
モル質量76.139 g/mol
外観無色液体(低純度のものは黄色がかっている)
密度1.261 g/cm3
融点

-110.8 °C, 162 K, -167 °F
沸点

46.3 °C, 319 K, 115 °F
への溶解度0.258 g/100 mL (0 °C)
0.239 g/100 mL (10 °C)
0.217 g/100 mL (20 °C)[1]
0.014 g/100 mL (50 °C)
屈折率 (nD)1.6295
構造
分子の形直線形
双極子モーメント0 D
危険性
安全データシート(外部リンク)ICSC 0022
GHSピクトグラム[2]
GHSシグナルワード危険(DANGER)
HフレーズH225, H315, H319, H361, H372[2]
PフレーズP210, P281, P305+351+338, P314[2]
ICSC 0022
NFPA 704430
引火点-30 ℃
発火点90 ℃
爆発限界1.3?50 %
半数致死量 LD503188 mg/kg
関連する物質
関連物質二酸化炭素
硫化カルボニル
二セレン化炭素
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

二硫化炭素(にりゅうかたんそ、: carbon disulfide)は代表的な炭素硫化物で、化学式は CS2。無色で揮発性の液体であり、主にセロハンレーヨンの製造過程で溶剤として利用されているほか、ゴム加硫促進剤、有機化学原料や浮遊選鉱剤などに用いられている。二硫炭、硫化炭素、硫炭などと略される。劇物
化学的性質

純度が高いものはエーテル様の芳香を持つ無色の液体だが、保存中に分解しやすく一般的には硫化カルボニルのような悪臭を持つ夾雑物が含まれ黄色を呈する。

酸素 (O)と硫黄 (S)が同族であることから、二酸化炭素 (CO2)と等電子的な分子であるが、二硫化炭素は非常に燃えやすい。また求核剤と反応しやすく、容易に還元されやすい。この反応性の違いは、硫黄の場合原子核のπ電子供与能が酸素より低く、そのため炭素原子が求電子性を示すためと考えられる。
製造

自然界では火山や沼地から微量に放出されるのみである[3]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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