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二硫化炭素
IUPAC名
二硫化炭素
識別情報
CAS登録番号75-15-0
-110.8 °C, 162 K, -167 °F
沸点
46.3 °C, 319 K, 115 °F
水への溶解度0.258 g/100 mL (0 °C)
0.239 g/100 mL (10 °C)
0.217 g/100 mL (20 °C)[1]
0.014 g/100 mL (50 °C)
屈折率 (nD)1.6295
構造
分子の形直線形
双極子モーメント0 D
危険性
安全データシート(外部リンク)ICSC 0022
GHSピクトグラム[2]
GHSシグナルワード危険(DANGER)
HフレーズH225, H315, H319, H361, H372[2]
PフレーズP210, P281, P305+351+338, P314[2]
ICSC 0022
NFPA 704430
引火点-30 ℃
発火点90 ℃
爆発限界1.3?50 %
半数致死量 LD503188 mg/kg
関連する物質
関連物質二酸化炭素
硫化カルボニル
二セレン化炭素
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
二硫化炭素(にりゅうかたんそ、英: carbon disulfide)は代表的な炭素の硫化物で、化学式は CS2。無色で揮発性の液体であり、主にセロハンやレーヨンの製造過程で溶剤として利用されているほか、ゴムの加硫促進剤、有機化学原料や浮遊選鉱剤などに用いられている。二硫炭、硫化炭素、硫炭などと略される。劇物。 純度が高いものはエーテル様の芳香を持つ無色の液体だが、保存中に分解しやすく一般的には硫化カルボニルのような悪臭を持つ夾雑物が含まれ黄色を呈する。 酸素 (O)と硫黄 (S)が同族であることから、二酸化炭素 (CO2)と等電子的な分子であるが、二硫化炭素は非常に燃えやすい。また求核剤と反応しやすく、容易に還元されやすい。この反応性の違いは、硫黄の場合原子核のπ電子供与能が酸素より低く、そのため炭素原子が求電子性を示すためと考えられる。 自然界では火山や沼地から微量に放出されるのみである[3]。
化学的性質
製造