予告犯
[Wikipedia|▼Menu]

予告犯
ジャンル
サスペンス
漫画:予告犯
作者筒井哲也
出版社集英社

その他の出版社
玉皇朝
JBC

掲載誌ジャンプ改
レーベルヤングジャンプ・コミックスΧ
発表号2011年Vol.2 - 2013年9月号
発表期間2011年7月25日 - 2013年8月10日
巻数全3巻
話数全22話

スピンオフ作品
漫画:予告犯 -THE COPYCAT-
原作・原案など筒井哲也(原案)
宝生仁海(ストーリー協力)
作画小幡文生
出版社集英社
掲載誌ジャンプ改
週刊ヤングジャンプ
レーベルヤングジャンプ・コミックス
発表号JX:2014年5月号 - 2014年9月号
YJ:2015年15号 - 2015年34号
巻数全3巻
話数全21話
小説:予告犯 -THE CHASER-
著者筒井哲也(原作)
久麻當郎(小説)
イラスト筒井哲也
出版社集英社
レーベルJUMP j BOOKS
発売日2015年5月19日
巻数全1巻

テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『予告犯』(よこくはん)は、筒井哲也による日本漫画。『ジャンプ改』(集英社)にて、2011年から2013年9号まで連載された。単行本は全3巻(同社、ヤングジャンプコミックス改)。

2015年6月6日生田斗真主演の映画化作品が公開された。翌6月7日からは東山紀之主演でオリジナルストーリーのテレビドラマも放送されている(WOWOW、全5回)[1]
あらすじ

警視庁のネット犯罪の対策部署として設立されたサイバー犯罪対策課。ある日、動画サイトYOURTUBEに、新聞紙を頭に被った男が、某食品加工会社に放火の予告をしている動画が発見される。その後も幾度となく犯罪予告を繰り返す男。警視庁はこの男を“新聞男”と名付ける。サイバー犯罪対策課は新聞男は複数犯であると睨み、新聞男らの正体や動機を探るべく本腰を入れて調査を始めるようになる。

ネット上では通称“シンブンシ”と呼ばれることの多い新聞男。彼らは主にソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で失言をして炎上騒ぎを起こした者に対して、犯罪予告をしてその後制裁を行っている。制裁の方法もターゲットを監禁拉致して重傷を負わせる、精神的苦痛を与える、または世間での評判を失墜させるようなケースまで様々である。また、シンブンシ一味の真似をして駅前での殺害予告を実行しようとする者が現れるなど、社会現象を巻き起こすまでなった。ネット上のユーザー投票でも徐々に支持が不支持を上回るようになり、シンブンシはカリスマ的ともいえる人気を博していく。
登場人物
予告犯グループ
ゲイツ/奥田 宏明(おくだ ひろあき)
インターネットカフェ「ピットボーイ」のフラットシート席からインターネットの動画に予告を投稿している、予告犯グループ“シンブンシ”の主犯格。元々はIT会社の派遣社員であったが不当解雇に遭い、日雇いの肉体労働を始めるようになる。その犯行動機は、自身と同じ境遇の人物の救済・啓発とともに、亡きヒョロの身元を調べるため、警察の情報力を利用するためであった。ピットボーイにヒョロ名義でカードを作り続けていたのはそのためである。設楽木の殺害失敗にあたり集団自殺を行うが、彼ひとりだけがすべての罪を背負って死亡した。作中で吉野の存在に勘づき、死亡時に吉野が携帯電話に気付くよう細工、ムービーで犯行動機を語った上でヒョロの遺骨を託した。原作では集団自殺でゲイツだけが死亡するのは一味全員で共有していたが、実写版では全員死亡することになり、実行前に「生き残ったら死んだ奴に全部押し付ける」と提案し、すべての罪を背負う方法を提示している。実写版において労働現場で語った夢は「友達が欲しい」であり、メタボの誕生日パーティー後に「みんなに会えてよかった」と語っている。
カンサイ/葛西 智彦(かさい ともひこ)
大阪出身の、長身で細身の男。音楽の道を目指してバンドを組んでいたが途中で挫折した。バンド解散の日、自殺願望の強いファンの1人から致死量20人分の青酸カリが入った銃弾のペンダントをもらったことがあり、他のメンバーに分けている。食品加工会社放火の実行犯と思われる。集団自殺では他の二人と共に睡眠導入剤で裏切りを演出し、計画通りすべての罪をゲイツに押し付けた。後に収監された刑務所での慰問において、予定されていた労働賛歌ではなくゲイツへの追悼を歌い、騒擾罪で懲役が増えている。実写版での夢は「でっかいことをしたい」であり、シンブンシとしての一連の犯行を成し遂げた後にメンバーたちに見守られながら「でっかいことやったったぞ!」と、叫んでいる。
メタボ/寺原 慎一(てらはら しんいち)
福岡出身の、小太りの男。ギャンブルにハマってしまい、家業を引き継ぐことを諦めてしまった。「SOLT BANK HAWKS」と書かれた帽子をかぶっているが、身元がバレないように途中で柄のない帽子に替えている。藤木を監禁しゴキブリを食べさせた犯人だと思われる。実写版においては最も改変されたメンバーであり、演者(荒川良々)の演技も相まって食えない人物像が作られている。実写版での夢は「回らない寿司を腹いっぱい食べたい」であり、誕生日パーティーにてスーパーの寿司をごちそうしてもらった。この時ゲイツが行ったメンバーたちを恫喝するというドッキリは、彼らが罪から逃れる下敷きを作っている。警察の事情聴取ではゲイツの支配を飄々と語るも、その目から大粒の涙を落としている。
ノビタ/木村 浩一(きむら こういち)
宮城出身の、眼鏡をかけた男。無口で女性と上手く話すことができない。高校卒業以降引きこもりだったが、父親を腎不全で亡くしたことをきっかけに実家を追い出される。犯行に対しては消極的であり、警察へ密告を行おうとしたが、メンバーの特徴を伝える前に中断する。しかしゲイツには勘づかれており、腕に半田ごてを焼き付けるという罰を受ける(睡眠導入剤を使っているため痛みはなかったと思われる)。実写版においては携帯電話で密告を行っているところ、ゲイツに見つかって中断・携帯電話を取り上げられる。しかしこの携帯電話でメタボの誕生パーティーの一部(ゲイツの恫喝の顛末のみ)がゲイツによって撮影されたため、彼らが罪から逃れるきっかけとなっている。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:81 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef