亀井 登志夫(かめい としお)は、大阪府出身の作曲家、音楽プロデューサー。 大阪府立大手前高等学校、早稲田大学文学部演劇科卒業。同大学在学中からキングレコードと契約しプロとしての音楽活動を開始する。また同大学生であった作詞家の康珍化と出会い、ユニット・TRUSTを結成。亀井は作曲・ヴァイオリン・ギター・歌唱。TRUSTは後楽園音楽祭に出演し、楽曲「ダンス」でグランプリを獲得。キングレコードからデビューし、アルバム1枚、シングル2枚をリリース。同時に劇伴・映像のための作曲も開始。以来、作曲家として山下久美子、松田聖子、渡辺美里、橋真梨子、斉藤由貴、夏川りみ等、数多の歌手に楽曲提供。CM音楽、映画主題歌等も多数手掛ける。 1980年にボーカル兼ヴァイオリニストとしてバンド「NASA」に参加。NASAのサウンドはフュージョンをベースに、メロディがはっきりした音楽性で、曲によって日本語と英語の歌詞を亀井は歌い分けていた。他のNASAのメンバーは、ギターに元もんた&ブラザーズの角田順
略歴
1990年春に、妻・知永子とロンドンへ移住。映像プロデューサーであった妻の知永子とユニット・YONGENを結成。アルバムリリースの傍らイギリス・アメリカでリリースする傍ら、ヨーロッパのCM、アメリカのテレビドラマ等に楽曲提供する。
1993年には、康珍化との新たなユニット・CANCAMAYで、アルバム『ぼくがやさしい気持ちなら』をロンドン録音。ポリドールからリリース。収録曲「夢であいましょう」は和久井映見も歌唱。1996年、ロンドンのショーディッチにスタジオを構える。
2007年には映画音楽の巨匠フランシス・レイのコンサートをパリのリセ・ルイ=ル=グランのオペラボール・ルームで成功させる等、音楽プロデューサーとしてもその活動の幅を広げた。
2009年より、再び活動の拠点を東京に移す。自身が手掛けた楽曲を含む相川七瀬『今事記』、斉藤由貴『何もかも変わるとしても』、ピアニスト・朝岡さやか『MORNING STAR』・『夕桜』、ヒナタカコ『AQUADREAM』などのアルバムをリリース。
2011年、橋真梨子のフィレンツェでのコンサートをプロデュース。
2013年、ソロ歌手としてのベスト・アルバム『ゴールデン☆ベスト SONG RIVER』をリリース。同年、橋真梨子40周年記念アルバム収録曲として「アナタの横顔」(作詞は妻の知永子)をリリース。岩谷産業のイメージソングとなる。2015年、ヴァイオリンとチェロのユニット・清水西谷のアルバム『KODO』をプロデュース。同年、橋真梨子のパリのコンサートをプロデュース。2017年、小曽根真のプラハでのコンサート、サラ・オレインのハワイでのコンサートをプロデュース。2018年2月、妻であり音楽活動のパートナーであった知永子が逝去。同年秋、シンガーとして再デビューコンサートを行った。
主なリリース
センチメンタルホテル/TRUST(キングレコード)
THOUSAND NIGHTS ONLY NIGHT/NASA(CBS・ソニー)
BODY/亀井登志夫(CBS・ソニー)1988
ぼくがやさしい気持ちなら/CANCAMAY(ポリドール)1993
YONGEN
MOONRISE(ポリスター)2000
YELLO HAUS(Alfabetti)2001
GIVE ME YOUR SUN(bounDEE/Alfabetti)2009
GREEN CORONA 2012
主な作曲楽曲
AKB48「孤独な星空」
岩井小百合「初恋」「ドレミファソーダ!」
烏丸せつこ「キャット・ウォーク」
國府田マリ子「みみかきをしていると」「なで肩の長い夜」
斉藤由貴「土曜日のタマネギ」「青空のかけら」「予感」「Walkin' Through Your Life」「のらねこ」「Dream」「樹」他多数
坂上とし恵「き・い・てMY LOVE」
SATOMI「TIME」
柴田由紀子「世界はダンスしている二人」
清水信之・村上秀一「RHYTHM BOXER」
高橋真梨子「蜃気楼」
高橋由美子「コートダジュールで逢いましょう」
中村あゆみ「夕凪慕情」「恋ノ乱」
中村雅俊「イヤリング」
夏川りみ「だいじょぶ、だいじょうぶ」
松田聖子「ローラスケートをはいた猫」
松本伊代「抱きしめたい」「Kiss In The Dream」「チャイニーズ・キッス」
南野陽子「私たちのメリーゴーランド」「接近」「パンドラの恋人」「思いのままに」
山下久美子「バスルームから愛をこめて」「メイド・イン・ジャパン」「オートリバースで恋してる」「星になった嘘」「ベジタリアン」「抱きしめてオンリィ・ユー」「MORNING STAR」「珍しいほどスウィートラブ」
由紀さおり「岸辺の恋人」