「乾杯」
長渕剛の楽曲
収録アルバム『乾杯』
リリース1980年9月5日
規格LP
ジャンルポピュラー
フォークソング
時間5分31秒
レーベル東芝EMI/エキスプレス
作詞者長渕剛
作曲者長渕剛
プロデュース長渕剛
その他収録アルバム
『長渕剛LIVE』(1981年)
『夏の恋人』(1981年)
『SUPER LIVE IN 西武球場』(1983年)
『乾杯』収録曲
A面
1.「決心」
2.「プロポーズ」
3.「手のひら」
4.「顔」
5.「もう一人の俺」
B面
6.「プライベート」
7.「白と黒」
8.「ヒロイン」
9.「暗闇の中の言葉」
10.「乾杯」
「乾杯」(かんぱい)は、日本のミュージシャンである長渕剛の楽曲。
3枚目のオリジナル・アルバム『乾杯』(1980年)に収録された表題曲であり、作詞、作曲およびプロデュースは長渕、編曲は青木望が担当している。長渕が結婚する友人のために製作した曲であり、ピアノをメインとしたフォークバラードである。リリース当時より、ライブでの定番曲として演奏されていた。
後にセルフカバーアルバム『NEVER CHANGE』(1988年)製作の際に再レコーディングされ、先行シングル「乾杯-NEW RECORDING VERSION-」としてリリースされた。このシングルはオリコンチャートでは最高位1位を獲得、売り上げは77.4万枚を記録した。また第30回日本レコード大賞で金賞を受賞した他、著作物の使用料の分配額上位3曲で決まるJASRAC賞を1989年から1992年にかけて4年連続で受賞している。これは現在の方針になった1988年以降、歴代最多記録である。90年代以降は小学校の音楽の教科書にも載り、長渕剛の代表曲となった。
また自動車が走行することによってこの曲を奏でるメロディーロードが、長渕剛の出身地である鹿児島県にある指宿スカイラインの川辺IC - 知覧IC間に設置されている[1]。
オリジナル版はアルバム『乾杯』以外にもベスト・アルバム『夏の恋人』(1981年)、『Tsuyoshi Nagabuchi All Time Best 2014 傷つき打ちのめされても、長渕剛。』(2014年)に収録され、1988年版は『NEVER CHANGE』以外にもベスト・アルバム『SINGLE COLLECTION』(1988年)、『SINGLES Vol.2 (1983?1988)』(1997年)、『BEST?風?』(2002年)に収録されている。
音楽性[ソースを編集]
この楽曲は、地元の友人が結婚すると聞いた長渕が、友人への祝福のために書いた、人生の大きな節目に置かれた人間に対する応援歌である。歌詞の内容から結婚披露宴や卒業式などで歌われることが多い。
音楽情報サイト『CDジャーナル』では、「淡々としたテンポのなかで情感豊かに歌われる姿には、長い人生を歩む二人を送り出すにふさわしい力強さが」と表記されている[2]。
リリース[ソースを編集]
1980年にリリースされた長渕の3枚目のスタジオ・アルバム『乾杯』に収録されている。
ライブではほとんどの場合に歌われる曲となっているが、発表後すぐにはシングルでリリースされず、その後、1988年に再録音されたシングル盤のリリースによりヒットした(後述)。
1988年以降リリースされたベスト盤などには、「NewRecording Ver.」のみが収録されていたが、2014年リリースのベスト盤「Tsuyoshi Nagabuchi All Time Best 2014 傷つき打ちのめされても、長渕剛。」にはオリジナルバージョンが収録された。
ライブ・パフォーマンス[ソースを編集]
1990年12月31日にNHK総合音楽番組『第41回NHK紅白歌合戦』(1990年)に長渕剛が初出場した際、中継先で歌う演出が初めて行われ、前年に崩壊したベルリンの壁の前で「親知らず」、「いつかの少年」、「乾杯」の3曲を歌った。この時の歌唱時間17分は紅白史上最長だった[3]。
2016年12月7日にはフジテレビ系音楽番組『FNS歌謡祭』(1974年 - )に出演し、大幅に歌詞と演奏を加えた「乾杯」(1980年)を演奏、賛否両論が巻き起こり大きな反響を呼んだ[4]。