乳酸
L-乳酸
DL-Lactic acid(乳酸のラセミ体)
IUPAC名
2-Hydroxypropanoic acid
2-ヒドロキシプロパン酸
別称Milk acid
識別情報
CAS登録番号50-21-5
L: 53 °C
D: 53 °C
D/L: 16.8 °C
沸点
122 °C @ 12 mmHg
酸解離定数 pKa3.86[1]
熱化学
標準燃焼熱 ΔcHo1361.9 kJ/mol, 325.5 kcal/mol, 15.1 kJ/g, 3.61 kcal/g
関連する物質
その他の陰イオン乳酸
関連するカルボン酸酢酸
グリコール酸
プロピオン酸
3-ヒドロキシプロパン酸
マロン酸
酪酸
ヒドロキシ酪酸
関連物質1-プロパノール
2-プロパノール
プロピオンアルデヒド
アクロレイン
乳酸ナトリウム
危険性
GHSピクトグラム[2]
HフレーズH315, H318[2]
PフレーズP280, P305+351+338[2]
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
乳酸(にゅうさん、lactic acid)は、有機化合物で、カルボン酸(ヒドロキシ酸)の1種である。キラル中心を1つ持つため鏡像異性体が存在するので、R体かS体かの区別が必要な場合がある。乳酸の塩やエステルはラクタートあるいはラクテート(lactate)と呼ぶ。解糖系の生成物として現れる。
性質
L-(+)-乳酸((S)-乳酸、d-乳酸)
D-(?)-乳酸((R)-乳酸、l-乳酸)
DL体(ラセミ体)
L体は融点53 ℃の無色固体、DL体は融点が16.8 ℃で、常温で粘りけのある液体として存在する。天然にはL体が多く存在する。いずれの型も吸湿性が強く、水、アルコール、エーテルによく溶け、水溶液は酸性を示す[3]。