この項目では、インド天文学などに登場する神について説明しています。作家については「九曜 (作家)」をご覧ください。
九曜神 ラヴィ・ヴァルマ画.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この項目では色を扱っています。閲覧環境によっては、色が適切に表示されていない場合があります。
九曜(くよう)とは、インド天文学
やインド占星術が扱う9つの天体とそれらを神格化した神である。中国へは『宿曜経』などにより漢訳された。サンスクリットではナヴァグラハ (??????, navagraha) で、「9つの惑星」という意味である(実際は惑星以外も含む)。部分的に訳して9グラハとも言う。
繁栄や収穫、健康に大きな影響を与えるとされた。東アジアでは宿曜道や陰陽道などの星による占いで使う。
九曜のうち七曜は実在する天体で、残りの2つも古代インドでは実在すると考えられた天体である。同じ陰陽道の九星は名前は似ているが実在に拠らない抽象概念で、大きく異なる。 神の種類 神梵字英字 ()内は簡易表記音写意訳天体色宝石性元素方位季節曜日身体金属穀物
一覧
スーリヤチャンドラマンガラブダブリハスパティシュクラシャニラーフケートゥ
スーリヤ / アーディッテャ????? / ??????S?rya (Surya) / ?ditya (Aditya)蘇利耶 / 阿?底耶日曜星太陽 金ルビー男火東夏日曜日骨金小麦
チャンドラ / ソーマ????? / ??? Candra (Chandra) / Soma戦捺羅 / 蘇摩月曜星月 銀真珠男水西北冬月曜日血銀稲
マンガラ / アンガーラカ???? / ???????Ma?gala (Mangala) / A?g?raka (Angaraka)?哦?迦火曜星火星 赤珊瑚男火南夏火曜日骨髄銅キマメ
ブダ???Budha部陀水曜星水星 緑エメラルド男土北秋水曜日皮膚亜鉛緑豆
ブリハスパティ????????B?haspati (Brihaspati)勿哩訶娑跛底木曜星木星 黄イエローサファイア
シュクラ??????ukra (Shukra)戌羯羅金曜星金星 白、 黄ダイヤモンド女水東南春金曜日精液銀サヤインゲン
シャニ / シャナイシュチャラ??? / ????????ani (Shani) / ?anai?cara (Shanaishchara)?乃以室折?土曜星土星 黒、 青ブルーサファイア両性空気西四季土曜日筋肉鉄ゴマ
ラーフ????R?hu (Rahu)羅?(らごう)羅?星月の昇交点 藍ゴメーダ男空気西南-土曜日頭スズ黒レンズ豆
ケートゥ????Ketu計都(けいと)計都星月の降交点 鈍い灰色猫目石両性土--火曜日皮膚水銀ホースグラム
漢名の「星」の読みは、呉音で「しょう」、漢音で「せい」となる。
チャンドラとソーマは異なる神だが、月神としては同一視される。
一部の経典などではケートゥについて、月の遠地点、彗星や流星という異説を取る。
九曜像(大英博物館蔵)。左からスーリヤ、チャンドラ、マンガラ、ブダ、ブリハスパティ、シュクラ、シャニ、ラーフ、ケートゥ。
インド神話九曜神(インド・10世紀)
これらの多くがインド神話に登場する。
スーリヤ、ソーマ、ブリハスパティは『リグ・ヴェーダ』をはじめ多くの聖典にみられる。
またブダはイダー(イダが呪いで女性化した人物、イラ、イラーとも)との間に、ウルヴァシーとの恋愛物語で知られるプルーラヴァスをもうけた。 月の交点(黄道と白道の交点)のうち昇交点がラーフ、降交点がケートゥである。シャニ、ラーフ、ケートゥは凶兆の星とされ、南インドの寺院ではよく祀られた。 月の交点は、日食と月食の食に深く関係する。そのため神話化されインド神話のバラモン教の聖典「ヴェーダ」では、乳海攪拌の時不老不死の霊薬であるアムリタを盗み飲んだがスーリヤ(太陽神)とチャンドラ(月神)の告げ口でヴィシュヌのチャクラムで首を切られたアスラであった。
ラーフとケートゥ