西九州新幹線
N700S「かもめ」
(2023年1月 新大村駅)
基本情報
国 日本
所在地佐賀県、長崎県
種類高速鉄道(新幹線)
起点武雄温泉駅(2022年9月23日時点)
終点長崎駅
駅数5駅
開業2022年9月23日[JR 1]
所有者鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)
運営者九州旅客鉄道(JR九州)
車両基地熊本総合車両所大村車両管理室
使用車両N700S(西九州新幹線用)[JR 2]
路線諸元
路線距離66.0 km[1]
営業キロ69.6 km[JR 3]
軌間1,435 mm(標準軌)
線路数全線複線
電化区間全線
電化方式交流25,000 V[1]・60Hz
架空電車線方式
最大勾配基本15 ‰、最大30 ‰[1]
最小曲線半径基本4,000 m[1]、最小700 m
閉塞方式車内信号式
保安装置ATC (KS-ATC)
最高速度260 km/h[1][2]
路線図
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西九州新幹線(にしきゅうしゅうしんかんせん)は、佐賀県武雄市の武雄温泉駅と長崎県長崎市の長崎駅を結ぶ、九州旅客鉄道(JR九州)の高速鉄道路線(新幹線)である[JR 1][JR 4]。
福岡市(博多駅)と長崎市(長崎駅)を結ぶ整備新幹線計画(九州新幹線〈西九州ルート〉)のうち、武雄温泉駅 - 長崎駅間がフル規格新幹線として先行整備され、2022年(令和4年)9月23日に武雄温泉駅で在来線とフル規格新幹線の対面乗り換え方式により開業した[JR 1][3]。令和になって初めて開業した新幹線である。同計画の中では武雄温泉駅 - 長崎駅間の西九州新幹線は部分開業という位置付けであるが、武雄温泉駅以東の区間については整備新幹線計画を進めたい国とフル規格整備を積極的には求めていない佐賀県との議論が進まず、現時点で未定となっている[4]。
営業キロ69.6 km[JR 3]、実距離66 kmという距離は、全国の新幹線において最短(回送線を除く)となる[5]。 整備新幹線としての九州新幹線は1972年(昭和47年)12月12日、全国新幹線鉄道整備法第4条第1項の規定による『建設を開始すべき新幹線鉄道の路線を定める基本計画』(昭和47年運輸省告示第466号)により告示され[国交省 1]、1973年(昭和48年)11月13日に整備計画が決定された5路線[佐賀 1]のうちの一つである。 整備計画決定以降も、ルートや整備方式や佐賀県の費用負担をめぐって様々な曲折があり、着工には至っていなかったが、上下分離方式により並行在来線を九州旅客鉄道(JR九州)から経営分離しない方針が示されたため、2008年に武雄温泉 - 諫早間が着工された。その後、新鳥栖 - 武雄温泉間は在来線を活用し、軌間の異なる在来線(狭軌)と新幹線(標準軌)を直通できる軌間可変電車(フリーゲージトレイン、FGT)を導入する方針が決定され、2012年には諫早 - 長崎間が着工された。武雄温泉駅 - 長崎駅間は2022年9月23日に開業した[JR 1]。 一方で、フリーゲージトレインの開発が難航し、2022年の開業時点では、武雄温泉駅で在来線と新幹線を対面乗り換えで乗り継ぐリレー方式がとられる。またJR九州は、車両や保守費用が割高かつ度重なる改良にもかかわらず軌道負荷過大などの問題解決に見通しがつかないフリーゲージトレインの導入を断念し、全線フル規格での建設を求める方針を示した。 このような状況を踏まえて、2020年時点で新幹線工事未承認区間(在来線活用で合意、事業認可済み)の、九州新幹線(鹿児島ルート)との分岐点である新鳥栖 - 武雄温泉間の整備方式や佐賀県の費用負担について、フル規格新幹線、ミニ新幹線方式、フリーゲージトレイン、スーパー特急方式、武雄温泉駅での対面乗り換えを含めた整備方式の検討が行われている。 2022年9月23日(武雄温泉駅 - 長崎駅開業)時点のもの。
概要
路線データ
営業主体:九州旅客鉄道(JR九州)[JR 3]
建設主体:鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)[1]