乙女戦争_ディーヴチー・ヴァールカ
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乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ
ジャンル
青年漫画歴史漫画
漫画:乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ
作者大西巷一
出版社双葉社
掲載誌月刊アクション
レーベルアクションコミックス
発表号2013年7月号 - 2019年6月号
発表期間2013年5月25日[1] - 2019年4月25日[2]
巻数全12巻
話数全60話
漫画:乙女戦争外伝I 赤い瞳のヴィクトルカ
作者大西巷一
出版社双葉社
掲載誌月刊アクション
レーベルアクションコミックス
発表号2020年1月号 - 2020年5月号
発表期間2019年11月25日[3] - 2020年3月25日[4]
巻数全1巻
話数全5話
漫画:乙女戦争外伝 II 火を継ぐ者たち
作者大西巷一
出版社双葉社
掲載誌月刊アクション
レーベルアクションコミックス
発表号2020年8月号 - 2021年6月号
発表期間2020年6月25日[5] - 2021年4月24日[6]
巻数全2巻
話数全10話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』(おとめせんそう ディーヴチー・ヴァールカ / Div?i valka)は、大西巷一による日本漫画作品。15世紀中央ヨーロッパで起きたフス戦争を題材とする。

月刊アクション』(双葉社)の創刊号である2013年7月号から[7][8]2019年6月号まで[2]全60話連載された。単行本は同社のアクションコミックスで全12巻。
概要

大西は自身のWebサイトにおいて『乙女戦争』と書いて「ディーヴチー・ヴァールカ」と読むが、「おとめせんそう」と読んでもかまわないとしている[7]。タイトルの「乙女戦争」はチェコの古い伝説であり、本作が「女の子が主人公となって積極的に戦う戦争」という意味を持たせるために付けられている[9]。戦争と少女という題材を扱っており、性暴力性奴隷などの描写も多い。

フス戦争は、が実戦で組織的、かつ大量に集中運用された始めての戦争であり、その戦場に立つ少女兵を描いている。大西は西洋の処刑拷問を描いた『ダンス・マカブル?西洋暗黒小史』といった中世ヨーロッパの歴史物への造詣が深いが、本作でも表紙に描かれる少女兵のかわいらしさからは想像もつかない残酷な試練の連続が描かれている[9][10]

大西は、フス戦争を題材に採り上げた理由として以下をインタビューで答えている[11]
革新的な戦術で弱者である農民が、強者である騎士を次々に倒していく。

宗教戦争の過激さと純粋さ。

女、子供が戦士として活躍する。

スラヴ系の金髪の女の子と民族衣装が描ける。

2014年には本作コミックス3巻と、百年戦争を描いたトミイ大塚の『ホークウッド』(メディアファクトリー)6巻の発売を記念して「中世どっきり残酷フェア」が開催され、協力書店へのポスター掲出、それぞれの作品の見どころをまとめたチラシの配布、コミックス購入者へ抽選で両者の直筆カラー色紙のプレゼントが行われた[9][12]

2015年に川崎市産業振興会館で「第6回中世ヨーロッパ関連総合展示会 PolarisMedievalFestival」が開催された際には、大西も参加しサイン会を行っている[13]甲冑を着用し、競技用ポールウェポンロングソードなどで戦う「甲冑格闘技STEEL!」を開催する日本アーマードバトル・リーグと本作が2016年にスポンサー契約を交わしている[14]。コミックス9巻初版の巻末には「甲冑格闘技STEEL!」の広告も掲載されている。

前日譚である『乙女戦争外伝I 赤い瞳のヴィクトルカ』が『月刊アクション』にて2020年1月号から[3]同年5月号まで連載された[4]。後日譚にあたる『乙女戦争外伝II 火を継ぐ者たち』が同誌2020年8月号から[5]2021年6月号まで連載された[6]
あらすじ

1420年、フス戦争が勃発した翌年のボヘミア王国(現在のチェコ共和国)。カトリック派聖ヨハネ騎士団フス派狩りによって家族を虐殺され、自らも陵辱された12歳の少女シャールカは、通りすがりのフス派の英雄ヤン・ジシュカに倒れていたところを拾われる。

ジシュカに誘われて彼の傭兵隊に加わったシャールカは、ターボルと名付けられたフス派が集う拠点の山で出会った2人の少女ガブリエラとターニャとともに、新兵器「笛(ピーシュチャラ)」を扱う「天使隊」の一員となる。彼女らを含めて農民兵を主体とする2千人のターボル軍を結成したジシュカは、総勢10万におよぶカトリック派十字軍に包囲されたプラハへ進軍し、敵将の神聖ローマ皇帝ジギスムントに宣戦布告する。

プラハ近郊で始まったヴィトコフ丘の戦い(英語版)にて、突撃してくる敵の騎兵に対し、ターボル軍は荷車と笛を組み合わせた「ワゴンブルク戦術」を用いて少数ながらも圧倒し、見事に十字軍を撤退に追い込み勝利する。こうして、シャールカは勢い付いたフス派の仲間たちと共に、反カトリックの戦いに身を投じ成長していく。
登場人物
シャールカ
本作のヒロイン(主人公)
[10]。初登場時西暦1420年で12歳[10]であったので、生年は西暦1408年と推定される。誕生日は不明。ボヘミア王国の農民の一人娘。家族は両親だけで兄弟姉妹はいない。両親を殺害された後は血縁のある家族は事実上の夫であるヨハンとの間に儲けた一人娘のクラーラのみ。7巻時点14歳。8巻で16歳。10巻で22歳。最終の12巻で30歳になっている。名前は伝説の「乙女戦争」の主要人物の名前からとられている[9]異端フス派)狩りの名目で住んでいた村が騎士団に襲われ、両親と住んでいた村の人間を皆殺しにされる。自身もレイプされ[10]たが一人だけ生き残り、彷徨っていたところをヤン・ジシュカ率いる傭兵団に拾われ[10]、少女兵として戦場に立つことになる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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