久場島外交紛争のある島
他名: 黄尾嶼
久場島の空中写真(2008年)
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久場島(くばしま)は、尖閣諸島の無人島のひとつ。日本国が領有・実効支配し、中華人民共和国と中華民国が領有権を主張している。日本の行政区分では沖縄県石垣市に属する。先島諸島の島民によってクバシマと呼ばれる。別名は黄尾嶼(こうびしょ)[2]。
日本名の「久場島」について日本政府は地元で呼ばれている名称を地方公共団体が調査し使用しているとしている[3]。「クバ」は沖縄方言で蒲葵を指し、八重山列島では「チールージマ(黄色い島)」とも呼ばれた。琉球王国の文書には黄尾嶼の記載がある[4]。日本政府は「黄尾嶼」という名称についても「我が国において従来から使用されてきているもの」としている[3]。中国名では「黄尾嶼」という名称を使用している。 石垣島北方約182キロメートル[2]の北緯25°56′、東経123°41′に位置する無人島。主島の魚釣島から東北方約22キロメートルの尖閣諸島の北端に位置する[2]。面積0.874049平方キロメートル(石垣市土地台帳の数値)[2]。最高峰は標高117メートルの千歳山[5][2]、ほかに信天山(105メートル)などがある。 火山島で島の中央に数個の火口があり、海岸に向かってなだらかな地形だが、島の周囲は壁岩になっている[2]。島の形成時期は第四紀とされる[6]。 日本が領有し実効支配しているが、中華人民共和国及び中華民国も領有権を主張している。日本の行政区分では沖縄県石垣市登野城尖閣2393番地にあたる[2][7]。島の所有者は民間人であり、2012年9月11日まで同じく尖閣諸島の魚釣島、北小島、南小島も民間人が保有していたが、尖閣諸島国有化によりこれら3島の所有権が国に移ったあとも、久場島のみ引き続き民間人が保有している[8]。
概要