主調整室
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出典検索?: "主調整室" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2022年12月)
フォックス・ビジネスアメリカニュース専門チャンネル)の主調整室

主調整室(しゅちょうせいしつ、: master control room)は、放送局に設けられる設備のひとつで、放送局の内外で制作され、完成した番組素材(民間放送局(民放)の場合にはコマーシャルメッセージ(CM)を含む)を、放送進行表(放送運行表などともいう)に従い、送信所に送り出すところである。通称は、マスター。英語ではmaster control room(マスター・コントロール・ルーム)という。

法令上の正式名称はあくまで主調整室である。ただし英語で "master control room" というので、日本の民放関係者の日常の通称では「マスター室」あるいは「マスター」とする場合が多い。NHK内部では「オペコン」という通称で一応は統一しているが、NHK東京の主調整室は「送出TOC」と呼ばれている(Technical Operation Control Roomの頭文字)。
概要

主調整室の役目は、放送局の内外で制作され、完成した番組素材を、あらかじめ、番組編成作業によって決められた、放送進行表に従って並べ、送信所に送り出すことである。すなわちここで、各番組素材は「番組」(プログラム)となる。法令上、各放送局内にその設置が義務つけられている。

また主調整室は、自らの送信所に対して番組を送出するのみならず、番組素材を他局(NHKの場合は各地方放送局、民放の場合はネットワーク各局など)の主調整室に送り出す、あるいは東京キー局から流れてきた番組ネット回線の番組を近隣の系列局から受けたりまたは他系列局から受けたり送出したりといった役目も持つ。

放送開始当時、これらの業務は全て手作業によって行われていた。しかしながら各種機器を秒単位で手動操作することは大変な困難を伴うため、コンピュータの進歩を待つように自動化が進められた。

現在、ほとんどの主調整室は、放送進行表を「放送運行データ」(民放であれば営業放送システム(略して営放システム)などで作成されるもの)などとして電子化し、これを元に番組の送出に関係する各種機器の操作はコンピュータにより、ほぼ完全に自動化されている。このことから、インターネットラジオCS放送などの一部の主調整室では、常時は無人としている主調整室もある。

しかし、主調整室はいわゆる放送設備の要であり、そのトラブルは寸刻を争うものになること、また急な番組内容変更などへの対応は、主調整室で行うことがあるため、地上波・BS放送の主調整室では、番組が放送されている間、常に人員を配置している。また、放送休止中であっても、後述のとおり、人が居ないとできない仕事があるため、地上波・BS放送の主調整室では、24時間、人員を配置していることが多い。

今日、多くの主調整室は有事テロ集団による乗っ取り[注釈 1]や悪質ないたずらを防ぐ目的から、厳重なセキュリティ体制がとられるようになった。ICカードを用いる電子錠や、複数の扉を意図的に配置することで部外者の出入りを厳しく制限している。NHK放送センターのように、職員であっても、放送に直接関わらない部門の者にはその場所が明かされていないことすらある(例外として、施設管理の必要上、ビルメンテナンス担当者には一般に知らされている)。一方で、職員による管理ができる一部の地方局などでは、現在でも予約を入れると見学できるところがある。一部地域では、ガラス造りの間仕切りドアとなっている。
主調整室の主要構成

以下、地上波テレビ局の主調整室を例にして説明するが、ラジオ局では映像系の機能がないのみで、基本となるところは同じである。

現在、デジタル対応マスターの製造社は、東芝NECパナソニックの3社で、東芝とNECのシェアが拮抗しており、パナソニック製を採用している局が僅かにある。

フジテレビや放送大学ではデジタル対応マスターが地上波と衛星波(BS・CS)で、また朝日放送(ABC)のようなラテ兼営局では地上デジタル放送・AMラジオ放送が1台に集約されたものがそれぞれ導入されている。
狭義の主調整室設備

一般のラジオ放送は、LEDスペクトグラムメーターのみ。テレビ放送は、昔はブラウン管やCRTモニターが一般的であった。現在は、LEDバックライトや大画面の液晶ディスプレイにとって代わった。
放送進行(運行)に関する装置

監視机
今日、常時は無人の主調整室もあるが、有人の場合、監視員が座り、その視聴覚により放送の進行や放送の品質を放送進行(運行)表と比べながら最終チェックをするための席である。多くの監視用モニターや連絡装置、自動番組制御装置の操作端末などが机の上やその周辺に置かれた、いわば放送局の「機関長」席である。

手動操作用装置(
タッチパネル・割り込み操作卓など)
今日、自動運転とすることが一般的となっている主調整室であるが、報道特別番組(報道特番)への切り替えや不測のトラブル発生時などには、手動運行が必要になる場合がある。そのため、ほぼすべての主調整室に、後述のスタジオ設備、または、簡易な割り込み操作卓・タッチパネルなど、手動操作により放送本線(STL)に直接割り込みができる機能が用意されている。どうにもならなくなった場合に最悪の停波にならないようにする、「しばらくお待ちください」(「チョイ待ち」などという)画面へのスイッチなどもここに含まれている。

自動番組制御装置
操作端末は通常、監視机に置かれる。後述の急な放送内容変更に備え、放送進行(運行)データを直接書き換えることのできるものとなっており、民放であれば、場合によっては上位にある営放システムにもアクセスできるようにしてあるものもある。なお、自動番組制御装置の略称は、放送機器メーカーごとに異なる。

NEC:APS

東芝パナソニック:APC

興和:APM


データサーバ
民放であれば、自動番組制御装置をオペレートするためのデータ、すなわち上位にある営放システムからの放送進行(運行)データを1日分あるいは数日分、蓄積させるために設けられる。また、営放システムに返す、自動番組制御装置の制御結果、すなわち「放送済みデータ」もここに一時的に格納される。小規模な自動番組制御装置であれば、これと一体としているものもある。一方、大規模な自動番組制御装置の場合、データサーバを独立・2重化させているものや、データサーバ自体に放送内容の変更が可能な端末を有するものもある。
放送本線に関する装置

ほとんどの装置が自動番組制御装置に接続され、制御されている。

マトリックススイッチャ
ルーティングスイッチャ、あるいは単にスイッチャと呼ばれることもある。後述する「番組素材再生・収録に関する装置」、各副調整室や外部回線から入力された信号を、放送本線・ネットワーク回線・モニター用などとして切り替え、それぞれに出力するものである。

ミクサー・キーヤー(MK)・ダウンストリームキーヤー(DSK)
MK、DSKとも、各種字幕スーパーの合成を行う装置である。主調整室では、あらかじめ用意されたスーパーのためにMKを、速報・時計スーパーなど、中身が放送運行データと関係が薄いものをスーパーするためにDSKを使うことが多い。

フレームシンクロナイザ(ビデオシンクロナイザ、FS、VS)

STL/TSL装置
送信所に完成した放送内容を送り出す装置である。STLが無線回線の場合、必要な変調をSTL装置で行い、送信所では周波数変換と電力増幅のみを行って放送する場合もある。また、送信所の状態などはTSL装置によって受信される。遠隔地にある主要な中継局(重要局)などの状態もTSL装置によって常時、受信されている。

送信所遠隔操作装置(送信所リモコン)
かつて送信所が有人であった頃、送信機(放送機)などの操作は送信所で行われていたが、今日では主調整室で行われるのが一般的であり、その操作端末が置かれている。TSLなどによって、送信所に置かれた各機器の状態もわかるようになっている。
番組素材再生・収録に関する装置

自動番組制御装置(もしくは手動)により制御される。

ビデオテープレコーダ

CMバンクシステム

番組バンクシステム:1日に放送する番組の完成原版を事前に番組バンクに貯蓄し放送に備える。

ビデオファイル(VF、VAF)


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