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出典検索?: "主力艦"
主力艦(しゅりょくかん、英: capital ship)とは、ある国の海軍において主力の役割を務める戦闘艦を指す。
通常は公式に定義された概念ではないが、戦略上の海軍の取り扱いにおいて有益な概念である。各国を比較するに当たり、その詳細に立ち入ることなく比較するためにも用いられる。 戦闘艦の主目的は、海戦で他国の戦闘艦と交戦し、勝利する事である。主力艦は、この海戦において主力を務める艦種である。これに対して索敵、偵察、夜襲などの付随する目的に従事する戦闘艦は、補助艦とされた。 19世紀末に全鋼製の軍艦が登場するまでは、イギリス海軍の等級制度に照らし合わせて1等から3等までに相当する艦が戦列艦、つまり主力艦として考えられた。4等以下の艦は、その使い勝手の良さや快速を生かして、偵察などに使われる補助艦であった。1800年ごろの等級分類は以下のとおりである。 20世紀、とりわけ第一次世界大戦と第二次世界大戦にあっては、戦艦と巡洋戦艦が主力艦と見なされていた。海戦は戦艦と巡洋戦艦の砲戦により勝敗を決するものとされた。 潜水艦、駆逐艦、そして一部の巡洋艦が装備する魚雷は、戦艦をも撃沈する能力を備えていたが、使用できるシチュエーションが限られ、命中率も高くなく偶発的なものとみなされ、これらの艦は補助艦とされた。これらの艦の目的は、偵察や索敵、通商破壊およびその阻止、そして主力艦の護衛(敵の補助艦の攻撃による、偶発的な主力艦の損失の防止)であった。 しかしながら、イギリスで誕生した巡洋戦艦は、概念としては巡洋艦に属し、「敵が巡洋艦以下であれば砲力で圧倒し、敵が戦艦であれば速力で逃げる事ができる」というものであり、敵戦艦に対抗しえない艦を主力艦と扱うのは疑問符がつく。また、巡洋戦艦群同士が会敵した場合は、たとえ形勢が悪くなっても速力で逃げることはできず、防御力の優劣が大きな結果をもたらす。実際にユトランド沖海戦では、戦艦群が戦場に到着するまで、イギリスとドイツの巡洋戦艦群同士が激しい砲戦を続ける展開となり、防御力に劣るイギリスの巡洋戦艦は多大な損失を被り、イギリス型の巡洋戦艦のコンセプトは失敗とされた[注釈 1]。 1920年代から30年代に締結されたワシントン海軍軍縮条約、ロンドン海軍軍縮条約では、主力艦を定義したことがある。ワシントン海軍軍縮条約における主力艦は、基準排水量が1万tを超える(但し航空母艦を除く)か、口径8インチ(203mm)を超える砲を有する艦であった[1]。ドイッチュラント級装甲艦は基準排水量こそ1万t以下(実際は1万tを超過している)だが、強力な砲力(11インチ=280o)を有しており、イギリスが「ポケット戦艦」としたように概ね主力艦と見なされていた。また、アラスカ級大型巡洋艦は、名前こそ巡洋艦だが、実質は巡洋戦艦なみの巨艦であり、主力艦に含めて考えられる場合もある。
概要
帆船時代
1等艦は、100門以上の砲を持ち、通常3層から4層構造であった。最下層の砲門は喫水線に迫り、海が穏やかでなければ砲の使用は困難であった。
2等艦は、90から98門の砲を有していた。
3等艦は、64から80門の砲を有していた。
4等艦の多くと5等艦はフリゲートである。4等戦列艦はごく少ない。
6等艦、無等級艦の多くはスループである。無等級艦の分類は非常に混乱している。
近代以降
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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