丸亀製麺
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画像提供依頼:加古川店の外観(改装前、改装後ともに)の画像提供をお願いします。(2020年10月)
松戸二十世紀が丘

株式会社丸亀製麺(まるがめせいめん)は、株式会社トリドールホールディングスの傘下でうどん専門の飲食店を経営する企業。釜揚げうどん等を低価格にて、ショッピングモールフードコートや郊外型のロードサイド店舗などの店内で製造調理して提供する直営多店舗展開を行っている。

看板ウェブサイトなどでは「讃岐釜揚げうどん 丸亀製麺」「釜揚げ讃岐うどん 丸亀製麺」「セルフ釜揚げうどん 丸亀製麺」のように特徴部分のキャッチコピーと店舗名が併記されている[1]。なお、店名から誤解される事が多いが、香川県丸亀市発祥の企業ではない。

2018年(平成30年)3月時点での店舗数が、国内外で計1,000店となった[2]目次

1 概要

2 沿革

3 メニュー

4 CM出演者

5 亀坂製麺

6 脚注

6.1 注釈

6.2 出典


7 関連項目

8 外部リンク

概要 1号店である加古川店(改装後)

うどん専門店の「丸亀製麺」は、焼き鳥ファミリーダイニング「とりどーる」などの運営会社であるトリドール2000年代後半以降における主力業態で[3]2000年平成12年)11月にセルフうどん業態を導入した1号店「丸亀製麺加古川店」を兵庫県加古川市に開店したことをはじめに、街道沿いの独立店舗型を中心にショッピングモール内のイートイン型店舗や都心部向けのビルイン店舗を積極的な出店展開している[4]

チェーン店として名称は丸亀製麺であるものの、香川県丸亀市には本部はおろか店舗も存在したことはない。香川県全体でも高松市に2店舗があるのみである(2018年12月時点)[注 1]

名称の由来は、運営会社トリドールの創業者・社長である粟田貴也が2000年に丸亀市を訪れており、うどんを出来立てで食べさせる製麺所に客が行列している様子を見て、丸亀を冠したうどん店を発案した[7]。粟田は実父が香川県坂出市の出身で、幼い頃から讃岐うどん文化に慣れ親しんできた。「もっと讃岐うどん文化を広めたい」との思いから、坂出市に隣接し、讃岐うどんの聖地とされる丸亀市にちなんで「丸亀製麺」と名付け、より洗練した形にパッケージしたセルフ式うどん専門店の展開を始めた[8][9]。他にうどん専門にこだわった理由として、客層が広い(傾向として高齢者1人の来店が多いことやファミリー顧客の来店頻度も高い)、ヘルシーで低価格、などが挙げられている[10]

2000年代後半以降にトリドールは丸亀製麺を大量出店する理由として、今までうどん・そば市場は寡占化が進まずに産業集約が遅れていたことや、うどん専門でガリバー企業を目指したチェーンストアがなく、大量出店を継続し経営基盤を拡充することで同社が圧倒的なトップリーダーになる可能性があり、強い意向で達成するためとしている[10]

2000年代後半からの出店攻勢によって2009年(平成21年)11月時点で同業者大手のはなまるうどんの店舗数(約270店)を抜いてセルフうどん市場における店舗数第1位(321店)となり[11][12]2011年(平成23年)5月9日に「丸亀製麺 沖縄美里店」を新規開店したことで、うどん店業界としては初となる全47都道府県への出店を達成した[13]

うどんを提供する店のイメージとして、「丸亀」という讃岐香川県)の地名を使った店名であり(先述の通り丸亀市に店舗は無い)[注 2]、提供するうどんは店内に備えた製麺機で作られた麺を使用し、セルフサービスを採用するなど、香川県内に存在する讃岐うどん店の一般的な条件を備えている[9]厨房はオープンキッチン形式を採用して臨場感と「できたて感・手づくり感・安心感」が意識できる状況にして[1]調理過程が目で楽しめるように工夫しており[9]、各調理工程は分業・専任担当者制として客回転の効率化を図っている[14]

日本国外における読み方は「MARUKAME」(まるかめ)としており「MARUGAME」(まるがめ)としなかったのは、「GAME(ゲーム)」と読まれる可能性があるためと英語圏の人にとって読みづらいという理由によるもの[注 3]。また、米国ハワイ州にあるワイキキ店では正式名称を「SEIMEN(製麺)」から「UDON」に変更しており[15]、理由として日本国外で「うどん」の単語は英語化されて馴染みがあり、その専門性であることをアピール出来るためである[16]

2018年度より、こころのうどん 丸亀製麺のキャッチフレーズを使用している。CMでは新たに制作されたサウンドロゴも導入。
沿革 丸亀製麺 明洞店(韓国ソウル特別市 丸亀製麺 五角場店(上海)

日本国外に進出する準備として2009年(平成21年)7月25日に現地法人の子会社「TORIDOLL USA CORPORATION」を設立した[17]


2010年平成22年)3月、農林水産省主催の第18回優良外食産業表彰【国産食材安定調達部門】で農林水産大臣賞を受賞[18]。小麦消費量のうち、86%(2008年度概算)を外国産小麦に頼っている日本において、主力業態であるセルフ讃岐うどん「丸亀製麺」は、厳選した100%国産小麦の使用や、トッピングのネギやかき揚げのタマネギにおいても国産に限定して使用するなど、安定的な国産食材調達への取組みが評価された[18]。 なお、現在は公式ウェブサイトで産地情報を公開しており、外国産の素材も積極的に採用している。

2010年(平成22年)4月下旬、「丸亀製麺のこだわり札」という販促キャンペーンを期間限定で実施。うどん一杯につき「こだわり札」が一枚貰え、10枚集めると「釜揚げうどん(並)」一杯と交換できるというもの。こだわり札は10種類あり「釜揚げうどん」や「かきあげ」「半熟玉子天」など、商品のこだわりが書かれており、ランダムに配布されていた販促企画であった。


2011年(平成23年)3月に米国ハワイのワイキキマーケットプレイス内にTORIDOLL USAが「MARUKAME UDON ワイキキ店」の店舗名で出店予定[19]であったが、予定より少し遅れた2011年(平成23年)4月1日に同所で「MARUKAME UDON Waikiki Shop」を開店した[20]


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