公用語中国語
首都南京
行政院長
1938年 - 1940年梁鴻志
変遷
成立1938年3月28日
南京国民政府に合流1940年3月30日
中華民国維新政府(ちゅうかみんこくいしんせいふ)は、1938年3月28日に南京で成立し、江蘇省、浙江省、安徽省の三省と、南京及び上海の両直轄市を統括していた政権。
北洋軍閥系の要人であった梁鴻志が行政院院長として政権のトップにあった。日本の中支那派遣軍が日中戦争時に樹立した地方傀儡政権である。
国旗には、中華民国の旧国旗である五色旗が使用されていた。他に「和平建國」の字の入った旗があったという。また、独自の通貨として華興商業銀行券(華興券)を発行し、支配地域で流通させた。 中華民国維新政府は1938年3月に華中の日本占領地域に親日政権として樹立された[1][2]。形式的には南京に設立されたが、当面は上海で執務を行うことになった[1]。実質的な統治領域は江蘇省、浙江省、安徽省の三省全体の約1割程度だった[1]。 既に華北には中華民国臨時政府が成立しており(1937年12月14日樹立)、同政府に対しては日本が将来の中央政府とすると約束していたのに対し、中華民国維新政府について日本政府は1938年3月24日の閣議で「中支新政権」は「一地方政権」であり「北支臨時政府に合併統一」されるとしていた[2]。
歴史